2022年10月02日

2022.10.1 扇辰日本橋@日本橋ピッコロ

2022.10.1 扇辰日本橋 ~入船亭扇辰の会~

演目
入船亭辰ぢろ     道具屋
入船亭扇辰      蕎麦の隠居
  (仲 入 り)
入船亭扇辰      夢の酒

若手の会が多い会場で、扇辰師匠の会・・第一回。
(今後も続いて欲しいという願いをこめて)

まずは辰ぢろ「道具屋」。個人的には三日連続の道具屋。
左ん坊さん、市馬師、そして辰ぢろさん。
似ているところも多いが、それでもやはり、三者三様の。

扇辰「蕎麦の隠居」。先日の扇辰・喬太郎の会でネタお
ろししたばかり。「初演より二度目が危険」と自分でも
言っておられたが・・うん、確かにちょっと?なところ
があったような。

ご挨拶代わり?に、現在進行中の一番弟子のお披露目の
裏話をたっぷりと。そして、先代と当代、ふたりの扇橋
師のお噂も。

扇辰「夢の酒」。この噺、お好きですねぇ。新しい会の
幕開きには、必ずと言っていいくらい掛けているのでは?

可愛いお嫁さんのワガママに、ぼやきながらも目を細め
ている大旦那が、なんとも可愛らしい。

「楽屋でネタ帳見ていたら、自分の持ちネタがかなりの
数出ていて・・まぁ、弟子が出てるしなぁと思いつつ、
他の出演者も見たら、うちに習いに来てるヤツが多くて
・・」と。

本寸法、楷書体の扇辰師匠に、お稽古してもらいたい若
手の方、多いんですね。

扇辰師匠、そしてピッコロさん。第二回目、きっとあり
ますよね。ぜひぜひ、お願いします。
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2022年10月01日

2022.9.30 鈴本演芸場下席・夜の部(その3)

2022.9.30 鈴本演芸場下席・夜の部(その2)
   入船亭小辰改メ
    十代目入船亭扇橋真打昇進襲名披露興行

演目
柳亭市若       堀の内
翁家社中       (太神楽曲芸)
三遊亭圓歌      (漫談)
入船亭扇辰      目黒の秋刀魚
すず風にゃん子、金魚 (漫才)
鈴々舎馬風      (漫談)
真打昇進
 春風亭一蔵     短命
林家正蔵       おすわどん
江戸家小猫      (物まね)
柳亭市馬       道具屋
  (仲 入 り)
「真打昇進襲名披露口上」
(下手から)喬太郎(司会)、正蔵、扇橋、扇辰、馬風、市馬
立花家橘之助     (浮世節)+踊り「奴さん」
真打昇進襲名 柳亭市弥改メ
 八代目 柳亭小燕枝    棒鱈
柳家喬太郎       すなっくらんどぞめき      
林家正楽       (紙切り)
       扇橋師を乗せて野原を掛ける馬、三番叟、九代目と十代目
真打昇進襲名入船亭小辰改メ
 十代目 入船亭扇橋   不動坊
       (三味線:うた、りち、あさ)

鈴本の披露目も、千秋楽となった。長いようで短い。
ただの観客であるわたしでさえそう思うのだから、主役の
三人にとっては目の回るような速さであるに違いない。

市若「堀の内」。朝起きて、女房の顔も忘れているという
・・ここまで粗忽な主人公も珍しいかも?

圓歌。主な話題はカンニングのこと。カンニング用に鉛筆
に書込みしていたら、覚えちゃった・・という、よく聞く
パターン。

扇辰「目黒の秋刀魚」。この秋最初の一匹。途中、端折り
に端折って10分ほどでサゲまで。

馬風。楽日だから?先代扇橋師の噺を多めに。

一蔵「短命」。お祝いだから「長命」と書くべきかな。
それにしても、いきなりの「また死んだ」というセリフに
は、少々驚いた。

正蔵「おすわどん」。あまり演じ手のない噺で、最近では
2019年に左龍師で聞いた。先妻の死後に、奥女中だった
おすわさんが後妻に入ると、毎晩、彼女を呼ぶ奇妙な声が・・

疑心暗鬼が聞き違いをよぶ・・・「紀州」を思い出すな。

小猫。ウグイス、ニワトリ(長鳴鶏)、アシカ、シマウマ、
ヌー。

市馬「道具屋」。これも先代扇橋師の思い出に結び付く噺。
ただ、内容的には、入船亭のものとはちょっと違っていた
ように思う。前日に聞いたばかりの左ん坊さんの方に近い。

「口上」。炸裂する「馬風ドミノ」もこの日が千秋楽。
(新宿末廣亭には馬風師は顔付けされていない)
毎回、扇辰師匠があまりにも派手に吹っ飛ぶので、師匠の
腰がとても心配でした。

馬風師は、浅草には顔付けされているので、またドミノが
見られるかな・・扇辰師匠、どうぞお大事に。

橘之助。珍しく、舞台袖のお囃子さんも巻き込んで、三味
線3丁での「さわぎ」。ん?お囃子さん、ひとりお休みだっ
たのかな。

小燕枝「棒鱈」。小燕枝師のこの噺は、市弥時代に一度聞
いて、ブッ飛んだ記憶がある。南米やオランダの民謡を歌
う、隣室の侍・・いったい何者?

喬太郎「すなっくらんどぞめき」。新真打があれだけ好き
勝手やるなら、自分だって・・と、この噺へ。落語国では
二階に吉原を造ってしまうのだから、かつて池袋にあった
(らしい)フードコートなんか、お茶の子さいさい。

正楽。前かたふたりの作り出したハチャメチャ状況を鎮め
るためか、ゆっくりと登場して、ゆっくりとはさみ試しへ。
トリの扇橋師匠も、「正楽師匠がいてよかった」と。

扇橋「不動坊」。一年ぶりくらいの不動坊。前回は会場の
時短営業で時間がない中、たっぷり40分かかったようだが、
今回は、冒頭を省略して、5分ほど短縮。

お披露目前から、いくつかの噺を“寄席サイズ”に切り詰め
ているな・・と感じていたが、その成果ですね。

さて、鈴本のお披露目は、これにてめでたくお開き。
舞台は新宿末廣亭に移ります。どうぞ、身体に気をつけて、
長丁場、乗り切ってください。
posted by JTm at 10:06| 落語 | 更新情報をチェックする

2022年09月30日

2022.9.29 権太楼ざんまい@浅草見番

2022.9.29 第42回 権太楼ざんまい

演目
柳亭左ん坊      道具屋
柳家権太楼      鰍沢
  (仲 入 り)
柳家さん光      悋気の独楽
柳家権太楼      一人酒盛
        (三味線:松尾あさ)

見番での権太楼師匠の会は初めてだそうだ。
そのせいか、初めてこの会場に来たお客さんもあるようで、
入場待ちの時に、「え、お座敷なの!?」という驚きの声
が聞こえて来て・・逆に驚いたりして。

左ん坊「道具屋」。前回遭遇した時はくりくり坊主だった
が、髪が少し伸びていたところを見ると、その後は無事に
過ごしているようだ。

「道具屋」は、与太郎のおとぼけぶりが、妙に演者の雰囲
気と合っていて、聞いていてとても楽しい噺。

権太楼「鰍沢」。来月、大手町落語会でネタ出ししている
そうで、ま、お稽古です。

権太楼師匠のこの噺は、お熊が伝三郎に今でも変わりなく
惚れているというのが大前提で・・三三師のように「死ん
でおしまい」などとは、絶対に言わないのだ。

そのせいか、逆恨みのような状況ながら、鉄砲片手に旅人
を追う場面に説得力があり、迫力とスピード感がより一層
高まるようだ。

さん光「悋気の独楽」。戯画化された人物描写だが、お妾
さんの家の戸を叩く旦那に、中年(老年?)親父のイヤら
しさが、めちゃくちゃ感じられて・・ちょっと引いた。

マクラで乗る予定の新幹線が止まった話。え、あなたも?
と思ったが、わたしより早く、9月21日のことだそうだ。
豊橋で人身事故・・そのニュース、全然知りませんでした。

権太楼「一人酒盛」。「鰍沢」に続き、六代目圓生師の噺
ということで、圓生師の出囃子「正札附」を改めて演奏さ
せ、お辞儀を真似してから噺に入る。

圓生師のこの噺は、生はもちろん、音源でも聞いた記憶が
ない。権太楼師匠の話では、「意地悪でね・・イヤなんで
す」と。

圓生師が亡くなったあと、師匠の小さん師が高座に掛ける
ようになったそうで、「師匠のは、良いんです」とのこと。

それを小さん師に言ったら、「人間性が出るんだよな」と
おっしゃったとか・・・。

権太楼師匠のは、おそらく小さん師寄りなのだろうが、うー
ん、それでも徳利をひったくりたくなったゾ。
posted by JTm at 09:36| 落語 | 更新情報をチェックする