2025年02月07日

2025.2.6 小太郎まかり通る@赤坂会館

2025.2.6 小太郎まかり通る

演目
柳家小太郎     つる
  〃       人形買い
  (仲 入 り)
柳家小太郎     抜け雀

エムズさん主催の、小太郎さんの独演会。今回がたぶん2回
目。前回は参加出来ず、今回初参加。

小太郎さん、左龍師門下で前座名は左ん坊。2023年11月に、
二ッ目昇進して小太郎になった。

小太郎「つる」。きっちり楷書体、それでいながら飄々とし
たとぼけた雰囲気があるのは、演者自身の持ち味かも?

・・ところで、ツルという鳥は、「浜辺の松の枝に止まる」
なんてこと、ないんだそうですよ。ポイッとでも、ルッとで
も。なんでも、足の構造そのものが枝に止まるようには出来
ていないんだとか。これ、正月に猫八先生から伺いました。

小太郎「人形買い」。前半部分のみ。おしゃべりな小僧が語
る、若旦那とおもよさんのイチャイチャが、大いに傑作。買
物名人を自認しつつ、実は人形屋にしてやられる兄貴分・・
自慢はほどほどに。(自戒を込めて)

小太郎「抜け雀」。この日、体調がいまひとつだったことも
あり、演目の見当がついたところで、睡魔に負けた。ごめん
なさい。

気づいた時には、すでに父の絵師が鳥かごを描いているとこ
ろ・・あー、ほとんど寝ちゃってた。ホント、ごめん!

次回。5月15日は、寝ないよう頑張ります・・

一席目、二席目のマクラに、映画の話、故郷・島田の話。
島田市、一昨年、旅行で行きました。
居眠りのお詫びに、写真載せておきます。

 大井川にかかる「蓬莱橋」と、橋上から見た富士山。雲がかかって残念。
 蓬莱橋は、世界一長い木造歩道橋だそうです。(2023.12.2撮影)
  IMG_8326.JPG  IMG_8312.JPG
posted by JTm at 12:25| 落語 | 更新情報をチェックする

2025年02月04日

2025.2.3 特選落語集@日本橋社会教育会館

2025.2.3 第33回 特選落語集

演目
柳家小はぜ      狸の鯉
柳家小満ん      厄払い
八光亭春輔      淀五郎
  (仲 入 り)
瀧川鯉昇       宿屋の富
むかし家今松     二丁蝋燭
        (三味線:太田その)

小はぜ「狸の鯉」。冒頭、リズミカルに「開けて」と繰り
返す仔狸が、すごくかわいい。鯉に化けて包丁を向けられ
て・・どんなにか怖かっただろうね。

狸の親父さんが、人間をさげすむようなことを言うらしい
けれど、言われても仕方ないか。

小満ん「厄払い」。「3日と聞いて、節分だからちょうど
いいと思ったが、今年は2日だったそうで」と、一日遅れ
の噺。噺の尺に比べて持ち時間が長いからと、節分がらみ
の小噺も。

ところが、前夜の寝不足がたたり、マクラが本当に枕になっ
ちゃった・・・ごめんなさい。

春輔「淀五郎」。春輔師匠のこの噺はたぶんお初。芝居噺
には定評のある師匠なので、楽しみにしていたのだが、残
念、前半は、まえ方からの眠気を引きずってしまった。

芝居振りの入るころには、なんとか覚醒。本物の歌舞伎を
見ているような気持に火たることが出来た。

雲助師や一朝師に比べると、説明の部分が少なくて、すっ
と芝居振りに入るので、臨場感が増すように思う。

鯉昇「宿屋の富」。こちらもお初。冒頭、文無し男のホラ
が、今まで聞いたうちでは最高?というくらい、気宇壮大
で、富士山は庭の築山、琵琶湖が庭の池・・って!

「(宿の亭主が)なんで信じるかなぁ?」という主人公の
述懐、100%同感です。

今松「二丁蝋燭」。今松師匠、お久しぶり。そしてこれも
またお初の噺。

でも聞いているうちに、なんだ「味噌蔵」じゃないの?・・
前回の「碁盤割」のような、別題なのかな?と。

でも、後半は、「味噌蔵」が、ケチな旦那の留守に大宴会
を繰り広げる店の者たちの話になるのに対し、この噺は、
妻の実家で赤ん坊のお七夜の宴に連なる、旦那とさだ吉の
話になる。

なんか、最近のTVドラマによくある、スピンオフって感じ。
裏っ返し「味噌蔵」です。
posted by JTm at 20:27| 落語 | 更新情報をチェックする

2025年02月02日

2025.2.1 浄瑠璃を聴く会@三越劇場

2025.2.1 浄瑠璃を聴く会 文楽のすゝめ

演目
プレトーク
  中野信子(脳科学者)+竹本織太夫
    司会=亀岡典子(産経新聞大阪本社特別客員記者)
解説  竹本織太夫
素浄瑠璃「摂州合邦辻」
  合邦住家の段
    中   竹本織栄太夫、三味線=鶴澤清志郎
  (休  憩)
    奥   竹本織太夫、三味線=鶴澤清馗

織太夫師の自主公演は、昨年に続いて2度目とか。今回は、
2日公演の2日目に行く。初日は昨年亡くなった豊竹咲太
夫師の一周忌追善として、「菅原伝授手習鑑」が上演され
たようだ。

2日目は、初世竹本織太の250回忌と、二世綱太夫の220
回忌追善と銘打たれていた。

冒頭、プレトークは、最近、コメンテーターとしてよくTV
に出演されている、脳科学者の中野信子先生。でも、脳科
学と「合邦」・・どう結びつくのか。

「合邦」は、若い後妻が夫の息子に恋をするという、衝撃
的?内容を持つ作品だけに、昨今のさまざまなニュースに
も関連して、興味深い(野次馬的興味?)内容だった。

「道ならぬ思い」は、人が秘かに、でも普遍的に持ち合わ
せているもので、それを代わりに体験してくれる“物語”が
人気なのだ・・というのは、なんとなく納得できるかな。

そして、織太夫師からは、この作品が「合邦庵室」だけを
見取り上演される際、二世綱太夫が、玉手御前中心の物語
に大幅改訂したという話があった・・だから、追善演目に
選んだのですね。

舞台の準備ができる間、織太夫師から、物語についての解
説・・驚いたのは、そのルーツが紀元前のインドの物語に
あるということ。初耳でした。

そしていよいよ素浄瑠璃へ。
前半は、織太夫師の弟子の織栄太夫師と鶴澤清志郎師のコ
ンピ。清志郎師の迫力ある三味線が、昨年研修を修了した
ばかりの織栄太夫師をリードする。

後半は、もちろん織太夫師で、三味線は鶴澤清馗師。
玉手御前が、父母の庵室を訪ねてくる場面から、ラストの
玉手の“戻り”まで、1時間超の長丁場・・美声に聞き惚れ
ました。

ひとつ残念だったのは、客席の照明が暗すぎて、せっかく
持参した床本の文字が見えなかったこと・・それに、暗い
と、やっぱり、ねぇ・・・眠かったです、すみません。
posted by JTm at 10:17| 文楽 | 更新情報をチェックする