2026年01月15日

2026.1.14 表扇家@日本橋社会教育会館

2026.1.14 表扇家

演目
入船亭扇橋    (ご挨拶)
入船亭扇えん   真田小僧
入船亭扇橋    たけのこ
  〃      竹の水仙
  (仲 入 り)
入船亭扇橋    鰍沢

新年最初の会。今年は、毎回、一席をネタ出し、ネタ
下ろしするそうで、初回は「竹の水仙」。

冒頭のご挨拶は、お正月の報告あれこれ。息子さんと
の銭湯の話は、「堀の内」みたい・・まあ、羽目板は、
洗わなかったようだけど。

扇えん「真田小僧」。初演だそうだ。しかも、直前に
楽屋で上げて貰ったばかりとか。

師匠としては物足りなさがあるようだが、寛大なお客
の方は、十分、満足です。楽しそうに演ってるのがい
い・・そして、やっばりよく似てるなぁ・・

扇橋「たけのこ」。初席の短い出番でよく演る噺らしい。
最近は、扇橋師からしか聞くことがない(他の人を聞
いてないから)が、喜多八師匠を思い出すなぁ。

扇橋「竹の水仙」。今回のネタ出し、初演。
ネタ元は明らかに扇辰師匠だが、さすがに細川のご家
来は、郡山剛蔵ではなかったな。

後からのご本人の反省の弁によれば、「あちこち抜けた」
そうだが、さて、どこが抜けたのか・・?

そういえば、つぼみだった竹の水仙が、ぱっと花開くと
ころの描写が・・いや、まさか、そんな大事な場面は忘
れたりしないだろう。聞く方が意識朦朧だったに違いな
い(ごめんなさい)。

扇橋「鰍沢」。寒波襲来のニュースの中で聞くには、もっ
てこいの噺だが、前半から寒くてしょうがなかった身に
は、いささか酷な噺でもあった。

降り積もる雪の上の逃走、さらに、氷のように冷たい川
の上を、たった一本の丸太にすがって流される・・想像
すると、ますます寒くなる。

風邪ひいたら困るんですが。
posted by JTm at 12:52| 落語 | 更新情報をチェックする

2026年01月08日

2026.1.7 国立能楽堂定例公演

2026.1.7 国立能楽堂定例公演

演目
能「絵馬」(宝生流)
  シテ(前・尉/後・天照大神)=金森秀祥、
  前ツレ(姥)=金森良充、
  後ツレ(天鈿女命)=金井賢郎、
  後ツレ(手力雄命)=木谷哲也、
  ワキ(臣下)=則久英志、
  ワキツレ(従者)=御厨誠吾、渡部 葵、
  アイ(蓬莱の島の鬼)=善竹隆司、善竹隆平、
             茂山忠三郎、山本善之
  囃子方 笛=左鴻泰弘、小鼓=幸 正佳、
      大鼓=大川典良、太鼓=蛯浦理紗
  後見=宝生和英、髙橋憲正
  地謡=上野能寛、朝倉大輔、辰巳大二郎、内藤飛能、
     和久荘太郎、東川光夫、山内崇生、東川尚史
  (休  憩)
狂言「牛馬」(大蔵流)
  シテ(牛商人)=善竹忠亮、
  アド(博労)=善竹大二郎、
  アド(目代)=茂山千三郎、  後見=善竹十郎
  
いつもは狂言が先で、能が後という順番だが、新年第一回の
この会は、新年を寿ぐために、神様がたくさん登場する曲を
先に上演することになったとのこと。

「絵馬」。舞台は伊勢神宮。明日は節分(新年)という、立
春の晩に、社殿に絵馬を掛けに来る老夫婦と、天皇の使いに
来た臣下が出会う。

老夫婦の絵馬には、それぞれ、白と黒の馬の絵が描かれてお
り、新しい年に、雨が多ければ黒馬、晴れが多ければ白馬の
絵馬を掛けて、人々に“予言”をする・・という。

ところが、このふたり、どちらの絵馬を掛けるかでいさかい、
挙句に、「今回は両方の絵馬を掛ける」ということになる・・
えー、それじゃ、“予言”にならないじゃない?

と、思うのは縁なき衆生の浅はかさ・・適度な降雨と適度な
晴天で、国土豊饒を祈って、老夫婦は伊勢神宮に祀られる、
二柱の神の化身であることを明かして去る。

蓬莱の鬼たちのコミカルな間狂言をはさんで、後場は、天の
岩戸の故事の再現になる。

ちょっと?だったのは、天照大神が、なぜか男神だったこと。
えー、「原始、女性は太陽」じゃなかったの!?

プログラムの解説によれば、中世には天照大神は男神とする
説があり、古いかたちを残す宝生流では、男神とするのだそ
うだ。

・・そうか、男か・・だから、天鈿女命の舞に惹かれて、岩
戸を開いてしまったのですね・・(神様に失礼かな)

岩戸から登場した男神の舞は、勇壮で力強い。女神とする場
合は、この舞も違ってくるのだろうか。

「牛馬」。12年前の午年に初めて見たが、丑年には見ていな
いようだ(笑)

新しい市の開始にあたって、一番乗りした商人に特権を与え
るという話は、狂言によく出てくる。

今回は、牛商人と博労の争い。牛と馬を、杖竹の先に、白
(馬)と黒(牛)の毛(仮髪)をつけて表現するのが面白い。
人が面をつけて馬を演じることも多いのだが。

一番乗りを宣言した博労だが、ちょっと居眠りしている間に、
牛商人が、一番を横取りしてしまう。目覚めた博労と喧嘩に
なるところを、土地の目代が収めようとするが・・

この目代、双方の言い分をよく聞くのはいいけれど、ふたり
の議論が、いつしか到着の順番争いとはかけ離れて行くのに、
それを止めようとはしない。

結局、ふたりの商人は、自分の牛と馬に乗って、競走するこ
とに・・・これって、もしかして、面倒になった目代が、ふ
たりとも追い払ってしまおうという・・深謀遠慮かも。
posted by JTm at 16:17| | 更新情報をチェックする

2025年12月27日

2025.12.25 音曲の世界@赤坂会館

2025.12.25 音曲の世界

演目
桂 れん児      たらちね
春風亭一花      コンビニ参観
金原亭馬吉      替り目
八光亭春輔      蛸坊主
           (+踊り「三つの車」、三味線と唄:馬吉)
    (以上、三味線:太田その、笛:柳亭市若、鳴物:れん児)
  (仲 入 り)
加藤&一花      (漫才)
「冬の音曲吹き寄せ~江戸の冬四題」
 二上がり新内「火の用心」
 大津絵「冬の夜」
 端唄「雪だるま」    (以上、唄:馬吉、三味線:その)
 長唄「鷺娘」      (唄:その、三味線:馬吉)

れん児「たらちね」。前回までの前座・たたみさんが二ッ目昇進
したので、その後任。芸術協会の桂歌助師の門下とのこと。もち
ろん、お初です。落語協会の前座さんとは一味違う「たらちね」。

一花「コンビニ参観」。弁財亭和泉師作の噺を、クリスマスバー
ジョンで。・・と言っても、背景にジングルベルが流れていただ
けだが。でもそのおかげで?立派な音曲噺に。

馬吉「替り目」。初演だそうな。サゲまで通しで、しかも途中に
演者自ら新内を歌うという、出血大サービス。初演とは思えな
い完成度の高さに脱帽です。

春輔「蛸坊主」。これはお馴染みの噺。不忍池のほとりの料亭で、
店にいちゃもんをつけて強請る悪徳坊主を、居合わせた老僧が
撃退。

おまけの踊りは、「源氏物語」の六条御息所と光源氏の妻・葵上
の車争いを下敷きにしたものとのこと。題材はおどろおどろし
いが、歌詞がなんだかユーモラスで、全然怖くなかった。

後半の“漫才”は、今年、NHK新人落語大賞を制した一花さんに、
お席亭から盛大なエール・・ということにしておこう。

そして、もはや恒例となった、その&馬吉コンビで、しっとり
と江戸の冬の情景を唄う。

それにしても、馬吉さん、ぐんぐん腕を上げましたね。落語ば
かりでなく、音曲の方も、もちろん。

春輔師匠が踊った「三つの車」は、某サイトに“難曲”と紹介さ
れていたし、最後の「鷺娘」の三味線は、素人が聞いても、い
かにも難しそうだし・・次も楽しみにしてますよ。
posted by JTm at 12:03| 落語 | 更新情報をチェックする