2019年04月23日

2019.4.22 小満ん夜会@日本橋社会教育会館

2019.4.22 小満ん夜会

演目
春風亭一猿       松竹梅
柳家小満ん       ふたなり
三遊亭遊雀       七段目
  (仲 入 り)
柳家小満ん       茶碗割
        (三味線:田中ふゆ)

一猿「松竹梅」。何度か聞いているが、いつも
通りそつなく・・・一猿さんも5月下席から二ッ
目昇進とのこと。

小満ん「ふたなり」。上方の噺家さんで二度く
らいきいているが、お江戸版はお初。舞台が海
辺の漁師の村という設定は、上方と違うところ
だけれど、物語の筋は同じ。

博奕で負けて借金の取り立てに苦しむ漁師ふた
りが、長老の漁師に相談・・ふたりに代わって
金を作ることになった長老は・・?

この長老が“ワニザメの亀右衛門”と呼ばれる呑
み込みのいい男。なんでもかんでも「任せとけ!」
・・・そこから生まれる悲喜劇。

遊雀「七段目」。遊雀師の高座を見る機会はあ
まり多くなく、この噺もお初に聞く。「芝居に
入っちゃうと普通に話しかけても聞こえない」
という若旦那のハチャメチャぶりがすごい。

そして、念入りに縛った刀の鯉口を、また念入
りに解いていく仕草がリアルで、ハラハラ、ド
キドキしたのは、さだ吉ばかりじゃなかったよ。

小満ん「茶碗割」。ネタ出しされていたのを見
て、知らない噺だと思っていたら、途中で思い
出す・・2017年のらくだ亭だった。

手の込んだ芝居で大店の両替商に入り込んだ侍
・・・見るからに人品がよく、店の主人はすぐ
に信頼、180両という大金を貸してしまう。

これが実は詐欺と発覚、店の主人は面目を失い、
世間の笑いものに・・と、見せて、ここからが
“被害者”の逆襲劇。

以前聞いた時に調べたら、尾崎紅葉の小説をも
とに落語に脚色した・・とのことだった。

今回これを国会図書館のデジタルライブラリで
読んでみたところ、文末に「團水作昼夜用心記
之一章」と記してあった。

北条團水は、井原西鶴の一番弟子で『昼夜用心
記』は、1707年刊行の浮世草子。その中の一章
を口述したというかたちで、「茶碗割」という
物語が出来ている。

しかし、紅葉はその後、「この物語は團水独自
のものではなく、中国の小説に原話がある」こ
とを発見した・・らしい。このあたり、詳細な
考察もある(ネットで読める)ようだが、やや
こしいので、あとは省略。(無責任・・)

個人的には、物語そのもののタネ本よりも、小
満ん師匠がマクラに振った、紅花問屋・鈴木清
風の逸話が気になっている。

調べてみよう・・そのうちに。
posted by JTm at 10:09| 落語 | 更新情報をチェックする

2019年04月22日

2019.4.21 隅田川馬石の会@日本橋社会教育会館

2019.4.21 第2回 ひぐらし寄席 隅田川馬石の会

演目
桃月庵ひしもち       だくだく
隅田川馬石         壺算
  〃           王子の狐
  (仲 入 り)
隅田川馬石         中村仲蔵

ひしもち「だくだく」。あと1か月で二ッ目昇進と
あって、噺の方もそれなりに。泥棒の“つもり”が、
当初の文無し男のそれより、微妙に上等になってい
くなど、白酒師譲りは明白。

ひょろっと頼りなげな外観が、自ずからフラになっ
て、如何にも噺家さんっぽいひしもちさん・・もう
ちょっと口跡が良くなると良いんだけどな・・演劇
でやる発声練習とかしてみたら?

二ッ目昇進で、「桃月庵白浪」と改名するそうです。

馬石「壺算」。久しぶり。冒頭に11頭の馬を三人の
兄弟に分ける話を演るのは以前と一緒で、大いに懐
かしい。これ、昔、『頭の体操』という本に出てい
たよなー・・(多湖輝・著、カッパブックス)

瀬戸物屋の男のぼーっとした(「船の汽笛野郎」と)
様子が傑作。でもこの男は、与太郎タイプじゃなく、
甚兵衛さんタイプだね。そして、瓶を買う弟分の方
は、はっきりと与太郎。

・・・ふたつのタイプをはっきりと区別。

「王子の狐」。騙したつもりが騙された・・と発覚
した時の狐の慌てぶりが、なんとも可笑しい。最後、
男が詫びにと持ってきたぼた餅を前に、母狐が前脚
で眉に唾をする仕草の可愛らしさも健在。

前半で、狐を見つけた男が何度も眉に唾を繰り返す
のが、最後の狐の仕草の伏線になっていて、いっそ
う、可笑しくなったけど・・これ、以前はやってい
たかなぁ?

「中村仲蔵」。馬石師の仲蔵は2016年以来だから、
3年ぶりか。これを聞けたのはちょっと儲けた気分。

昔の役者の階級制度の説明から、丁寧に入る。定九
郎のひと役しか貰えなかった仲蔵が、どうしてそん
なに悔しかったのかがわかって、感情移入しやすく
なる感じ。

そして、そば屋で出会う貧乏旗本の、なんともカッ
コイイこと!・・羽織も着ず、黒の着流し姿で登場
した馬石師が、この侍そのものに見えてきた。

次回、ひぐらし寄席は7月29日(月)。
「宮戸川(通し)」をネタ出しとのこと。
posted by JTm at 09:39| 落語 | 更新情報をチェックする

2019.4.21 朝の九時落語@UNA gallely

2019.4.21 朝の九時落語 柳家さん助の会

演目
柳家さん助     (ご挨拶とトーク)
  〃       松曳き

日曜日の朝9時開演という、トンデモナイ会に初参加。
最大でも15~16人という小さな会場は、かなり交通
不便。それなのに早朝からほぼ満席の盛況。そしてほ
とんどが女性のお客さん・・・ちと意外。

さん助師、3月ににっぽん丸でお仕事だったそうで、
冒頭のトークはその話に集中。大洗から出て、横浜に
帰るクルーズとのことだったが、はて、その間はどこ
を回っていたの?

さん助「松曳き」。さん助師のこの噺はお初。
さん助師自身、自他ともに認める粗忽者・・ご一門の
兄弟弟子の方たちから、よーく聞いております。

その天下の(失礼・・)粗忽者が、粗忽者しか出てこ
ない噺を演るとどうなるか?
いやもう、こんなに面白いものは他にはない!・・と
いうことになりますねぇ、やはり。

日曜日の朝から、大いに笑って、気持ちよく一日をス
タート。
でも、早朝の会は今回でおしまいだそうで、次回は、
5月18日(土)15時開演だそうです。
posted by JTm at 08:53| 落語 | 更新情報をチェックする