2015年08月31日

2015.8.30 春風亭一朝独演会@関内ホール

2015.8.30 第323回 県民ホール寄席・馬車道編 春風亭一朝独演会

演目
春風亭一花        元犬
春風亭一朝        大工調べ
  (仲 入 り)
春風亭一朝        芝居の喧嘩
   〃           子別れ(下)

一花。三日連続の遭遇。今回は狸じゃなくて「元犬」。
初めてかな?人間になったシロくんが、奉納手拭い
に目もくれず、素っ裸のままっていう設定は、初めて
聞いたんだけど・・・・もしかして、忘れた?

一朝の三席。
「大工調べ」。一朝師のポピュラーな演目だが、お調
べまで通すことは珍しく、2011年の三田落語会で
一度、聞いただけ・・・今回も、与太郎の啖呵で切る
だろうと思っていたら、そのままお調べに行ったので、
嬉しい驚き。

「芝居の喧嘩」。これもまた、江戸弁の切れの良さが
炸裂・・・この噺、若手で演る人が何人かいるようだが、
たぶん、みんな一朝師から習ってるんだろうな。

当然ながら、ご本家に匹敵する人には、まだ出会い
ませぬ。

三席目。最初、前日の三田で、さん喬師匠が「子ほ
め」のマクラで使ったのと同じ小噺から入ったので、
・・・・えー!まさか・・・と思っちゃったが、さすがに、
トリネタでそれはなく、「子別れ」。

三年ぶりにお父っつぁんに再会した亀ちゃんが、一
生懸命、涙を堪えて熊さんの顔を見る・・・・その場
面でもう、こちらもボロボロでした・・・お恥ずかしい。


独演会をやらないことで有名?な一朝師匠の独演
会を、どういうめぐりあわせか、二週続けて聞くこと
が出来、ホント、幸せです。・・・師匠にはもちろん、
それぞれの会を企画してくださった方々に、深く、
深く、感謝です。
posted by JTm at 10:13| 落語 | 更新情報をチェックする

2015年08月30日

2015.8.29 三田落語会@仏教伝道センター

2015.8.29 三田落語会 昼席・夜席

昼席演目
林家つる子          猫と金魚
柳家さん喬          子ほめ
瀧川鯉昇           質屋庫
  (仲 入 り)
瀧川鯉昇           辰巳の辻占
柳家さん喬          柳田格之進

夜席演目
春風亭一花          狸の札
柳家権太楼          くしゃみ講釈
春風亭正朝          蒟蒻問答
  (仲 入 り)
春風亭正朝          宮戸川(上)
柳家権太楼          心眼
           (お囃子:昼夜とも太田その社中)

つる子「猫と金魚」。二ッ目昇進間近ということで、堂々
の二ッ目ネタ。もちろんお初です。

この噺は、甚語楼師のが一番好きなんだけど、残念
ながらこの夏は遭遇できなかった。でも、つる子さん
のも、負けないくらい面白い・・・・なんたって、“主役”
の猫と金魚、双方の姿がちゃんと見えて来るもの。

さん喬・・・・まさかの「子ほめ」!
マクラから噺に移るあたりで・・え?まさか!の空気が
会場内に漂ったが・・・はい、そのまさかでした。

さん喬師の前座噺を聞く会があったけれど、その時も
子ほめは演らなかったから、もちろん初めて。

当然と言えば当然ながら、お弟子のやなぎさんがさん
坊時代に演っていた子ほめとほぼ同じ・・・・最後も、
「どう見ても半分」じゃなくて、「たけの子は・・・」の歌で
下げた。

鯉昇の二席。
「質屋庫」。実はたいしたことない癖に、意地っ張りで虚
勢を張る鳶頭のキャラが、「猫と金魚」に被るような・・・

先日、三三師で聞いたばかり。内容は少し違って、繻
子の帯にまつわる旦那の“妄想”や、さだ吉のずる賢さ
はややあっさり目。そして、最後に出る三番庫の幽霊、
登場の仕方がおどろおどろで・・・本当に怖いです。

庫の中で、相撲をとっているのが、ある相撲取りが質入
れした羽織と帯という具体的な設定も、初めて聞いたか
な?・・・「釈迦ヶ嶽に小柳」という取り組みだった。

ちなみに釈迦ヶ嶽は江戸時代に実在した力士。身長2
メートル超の巨体だったそうで、深川の富岡八幡に、
「釈迦ヶ嶽等身碑」というのが建てられているとか。
(見たような気がする)

「辰巳の辻占」。おんなの「騙し」のテクニックがあまりに
も見え見え・・・・なんで、こんなのに引っかかるかねー
と思うのだが・・・巻きせんべいの辻占は、大当たりだっ
たようで。

さん喬「柳田格之進」。へぇー、この得意ネタを、まだ、
この三田で演っていなかったのか!と、まずはそのこ
とに驚いた。

納得しきれない部分は色々とあるのだけれど、やはり、
さん喬師の柳田は良いなー・・・特に、娘・あやのの描
き方が素晴らしい。前半から、この娘にいくつかのセリ
フを振ることで、その人となりをくっきりと描き出すから、
父に自害を思いとどまらせる、重要場面の厚みがます
ます厚くなるようだ。

続いて夜席。
一花「狸の札」。前夜に続き。前夜、ちらっと言い違えた
箇所をきちんと修正。

権太楼「くしゃみ講釈」。聞きなれた噺と思っていたが、
前回聞いたのは昨年の1月・・・しかも、その時は、権太
楼師匠、お風邪で体調最悪だったっけ。

胡椒を思い出すために、乾物屋の店先で、覗きからくり
の唄をそっくり演ってしまう・・・という馬鹿らしさが、大真
面目に演じられるから、ますます馬鹿らしく、素敵に面
白い。

正朝の二席。
「蒟蒻問答」。初めてかな?“融通坊主”八五郎が、真
面目さのかけらもないハチャメチャさ・・・なまぐさ物を
言い換える、寺独特の符丁を覚えようともしないくらい。

蒟蒻屋の六兵衛さんも、親分肌ながら、いろはにほへ
とのお経を思いつくようなハチャメチャさがよく似合う。
・・・・・・これって、演者の個性なのかなぁ?

「宮戸川」。こちらは寄席で聞いたように思う。半七が、
もしかしたら、お花ちゃんのことを前から好きだったの
かも?・・・ということをちらっとにおわせたのは好感。

権太楼「心眼」。5月の「おさらい会」で、初演(たぶん)
を聞いた。⇒

圓朝祭での「本番」を経て、さすがに完成度が違う・・・・
梅喜の目を治すために、女房のおたけが、茶断ち、
塩断ちまでしてるという設定が加わり、この女房の素
晴らしさがますます強く印象付けられる。

また、梅喜が生まれつきの盲目ではないこと、横浜で
梅喜を邪険に扱った弟が、実は梅喜に育てられたと
いうことをよりいっそう強調したことで、梅喜の悔しさと、
目が見えるようになりたいという切実な思いが、ストレー
トに伝わってくるように感じた。


権太楼師匠、二席目のマクラで、出囃子の「金毘羅」
を変えようかと思ってる・・・と。鈴本でも言ってました
ね・・・・・その理由は、「葬式で出棺の時に流すのに
ふさわしくないから」・・・

だけど、葬儀にふさわしい出囃子なんて・・・・そんな
には思いつかないなぁ。やっぱり、「二上がりかっこ」
くらいしか。
posted by JTm at 10:26| 落語 | 更新情報をチェックする

2015.8.28 目白夜会@赤鳥庵

2015.8.28 目白夜会 〜鬼灯〜

演目
春風亭一花        狸の札
柳家小満ん        二十四孝
柳家三三          不孝者
  (仲 入 り)
柳家小満ん        中村仲蔵 
                       (お囃子:松尾あさ社中)

鬼灯は、ホオズキですよ・・・真っ赤に熟れた実は、そう
言われれば、ちょいと怪しげな灯のような雰囲気だ。
英語では、Chinese lanternという言い方があるそうで、
普通とはちょっと違う灯りに見なす発想は、東西に共通。

一花「狸の札」。お初です。なんたって、子狸が可愛い!
そして、べらんめぇの切れの良さ・・・抜群。

小満ん「二十四孝」。口演時間が40分になんなんとす
る長講のフルバージョン。

乱暴者の八五郎が、「親孝行したら褒美をやる」という
大家の言葉に一念発起、大家から聞いた二十四孝の
真似をするものの、ことごとく裏目・・・

二十四孝なんてモロコシの話が、かつては庶民にもご
くポピュラーだった・・・という前段の解説が、噺の面白
さを増す・・・丁寧な演出は、小満ん師ならでは、です。

ゲスト・三三。昨年も一昨年も、8月のゲストは三三師
だった・・・・すっかり、赤鳥庵の“8月の顔”。

「不孝者」。10日の湯島の会に続き。今回は、席が高
座に近かったせいもあり、前回以上に、芸者・きんや
の色っぽさにドキドキ。キリッとした女っぷりが見事。

小満ん「中村仲蔵」。小満ん師の仲蔵は2013年以来。
最初に、役者の階級制度についての詳しい説明、そし
て、仲蔵がなまじ子役で売れてしまったがために、下
立役時代に他の役者にうとまれて、辛酸をなめた・・・
という詳細な経緯・・・・なんだか、時代小説を読んでる
ような。

ここまで丁寧な運びは、他では聞いたことがない。

もちろん、クライマックスの忠臣蔵五段目も、きっちりと
舞台を再現・・・・なんだか、赤鳥庵じゃなくて歌舞伎座
に居るような気持ちになりますなぁ・・・。
posted by JTm at 09:21| 落語 | 更新情報をチェックする