2015年10月30日

2015.10.29 池袋演芸場下席・昼の部

2015.10.29 池袋演芸場下席・昼の部(主任・左龍)

演目
入船亭ゆう京       たらちね
柳家喬の字        動物園
柳家さん助        だくだく
春風亭百栄        寿司屋水滸伝
川柳川柳         歌で綴る太平洋戦記 
ホンキートンク      (漫才)
蜃気楼龍玉        親子酒        
  (仲 入 り)
柳家喬之助        そばの殿様
柳家喜多八        黄金の大黒
ストレート松浦      (ジャグリング)
柳亭左龍         たちきり

開場直後に入ったら、お客さん3人。えー・・・と
思ったが、次第に増え始めて、最終的には8割ほど
になったかな。

中年?女性5人連れという、池袋らしからぬ一団が、
テーブルにお菓子を積み上げている。堀北真希効果
かな?

それはいいが、「ねぇ、写真、撮ってもいいのかし
ら?」なんて声が聞こえて来たので、不安にかられ
たよ。開演前に「写真禁止」のアナウンスがあった
ので落ち着いた。

ゆう京「たらちね」。神無月の縁結びの小噺から入っ
たので、サゲまでは届かず、新妻の名を読み上げる
ところまで。八の浮かれっぷりが楽しい。

喬の字。なかなか噺に入らず、次の出番の兄弟子・
さん助師をいじってる・・・ようやく入った「動物
園」は、ギャグ満載でウケていた。

最後、「俺も百万で・・・」で落として終わりでは
なくて、怒ったライオンが逆襲・・・「この続きは
さん助兄さんが・・・」と。
なるほどこのためのマクラだったのか、と納得。

さん助。前かたの無茶ぶりを歯牙にもかけずに・・・
「だくだく」。さん助師らしいブッ飛んだ設定で。
一番可笑しかったのは、長押に槍だけじゃなく、長
刀や鎖鎌まで描いたこと。

百栄「寿司屋水滸伝」。なぜかここのところ、寄席
ではこの噺に出合うこと多し。

ここから、本来はホンキートンク、龍玉、川柳の順
で登場するはずだったが、ん?出囃子が違う・・・

川柳。仲入り前の出番から早上り。あとの演者のリ
アクションから見ると、全面的に川柳師の“都合”
だったようだ。

出番順は早くなっても、持ち時間は仲入りのまま、
25分も演っていたが、ガーコンまでは届かず「歌で
綴る太平洋戦記」。

ホンキートンク。まいったなぁ・・という表情で。

川柳師匠は治外法権。

龍玉。白酒師の代演で来て、仲入りの出番を振られ
ちゃったわけだが、ごく平静に、いつもの「親子酒」。

喬之助「そばの殿様」。初めて聞く噺だった。調べ
たら、六代目圓生師がよく演っていた噺とか。

手打ちそばの実演を見たお殿様、自分でもやってみ
たくなる・・・と、犠牲になるのは家来たち。
・・・と、まあ、殿様団子のそば版。

面白いことは面白いが、殿様の打ったそばが、あま
りにも不味そうで、ちと、ゲンナリでもある。

喜多八「黄金の大黒」。絶妙の軽さ。それがたまら
なく可笑しい。サゲまでは行かず、長屋の連中が、
大家の家に入るあたりで切った。

左龍「たちきり」。前かたに笑いの多い噺が多かっ
たからか、しっとりと。

左龍師のたちきりは、一昨年暮のイイノホールでの
一門会で聞いている。風貌とは相容れない(失礼!)
ようにも思うが、聞くうちに、そんなことはどうで
も良くなっちゃう・・・・シュッとした二枚目の若
旦那が、ちゃんと見えて来る・・・不思議。
(・・・って、ますます失礼な言い草!)
posted by JTm at 06:48| 落語 | 更新情報をチェックする

2015年10月29日

2015.10.28 柳家三三独演会@神奈川県民ホール

2015.10.28 第325回県民ホール寄席 柳家三三独演会

演目
柳家三三       金明竹
  〃          死神
  (仲 入 り)
柳家三三       鰍沢

前座もゲストもなしのホントの独演会・・・にぎわい座
と同じかたち・・・横浜スタイル?

拍手に迎えられて登場した三三師、座ってお辞儀をする
なり、「あ、ちょっとすいません」と言って、座布団の
向きを直す・・・・これ、はっきり言って、主催者の不
手際です。落語会を主催するなら、このくらいの常識
は知っていて欲しいね。

気を取り直して話し始めたのは、「今日は虫歯の治療
に行ってまして・・・・」

治療が思ったより長引いて、まだ麻酔が醒めず、左顎
の感覚がないとか。

ところが、入った噺が「金明竹」。・・・えー、言い
立て、大丈夫なの?という心配をよそに、いつも通りの
鮮やかさ。前半のいわゆる“骨皮”部分から、省略なしの
フルバージョン。

しゃべり終えて、「なんか、一番演ってはいけない噺に
なぜか、入ってしまいまして」と。

そのまま、二席目「死神」へ。昨年1月の月例以来。
前回感じたように、死神がコミカルな雰囲気に。以前は
六代目圓生師の死神(CDで聞いただけだが)に近かっ
たけれど、なんか、先日の一朝師に近づいているような。

サゲも、一朝師と同じくしゃみ一発だが、これは、もち
ろん、小三治師からだよね。

「鰍沢」。こちらは今年1月の月例以来。そのときは、
インフル罹患後の二日間公演の二日目で、ちょっと、精
彩を欠いていた・・・と記憶している。

今までとちょっと違っていたのは、毒を飲んだ伝三郎に
お熊が言うセリフ・・・「死んでおしまい」と突き放す
のではなくて、「もう、死ぬしかないね」と。

これって、なんの感情も込めずに、事実をそのまま述べ
ているだけ?・・・結局、お熊は伝三郎には、もはや、
何の未練もないのだろうか?

それでもお熊は、鉄砲を手に旅人を追う・・・だが、こ
こでも、「仇討ち」の言葉は口にしなかった。
だから、あくまで、自分の身を守るために、旅人の口を
ふさごうとしたのか・・・?という印象。

なんか、お熊の“悪女”っぷりが、ますます際立って来た
ような、三三師の鰍沢だった。


さて、来月は、喬太郎・扇辰・小満んの三師による、鰍
沢競演に行く予定。・・・良い比較材料が出来たかな。
posted by JTm at 08:58| 落語 | 更新情報をチェックする

2015年10月28日

2015.10.27 目白夜会@赤鳥庵

2015.10.27 目白夜会 ~蔦紅葉~

今回の副題、蔦紅葉は、ゲストの扇辰師の紋が蔦の
葉だから、ってことかな?秋にふさわしいゲスト(笑)

演目
春風亭一花       やかん
柳家小満ん       万金丹
入船亭扇辰       田能久
  (仲 入 り)
柳家小満ん       居残り佐平次

一花「やかん」。お初です。この噺、講釈部分が難しい
のだろう・・・・その部分を上手い!と思う演者に、余り
出会わないなー・・・というのが、正直な感想だが・・・
一花さんは、上手いです!

小満ん「万金丹」。ふたりの喰い詰め男が、貧乏旅の
挙句に、田舎の寺に入り込んで俄か坊主に・・・という
盛り上がりの少ない前半部を、さらーっと気持ちよく。

それでいて、後半の、ヤクザな本性を発揮したふたり
が、ハチャメチャな弔いを仕切るドタバタに、無理なく
つながって行くのはさすが。

扇辰「田能久」。なんか、今、一番、力を入れている噺
のようで。
ウワバミの“目力”に、圧倒された。

扇辰師匠、いつになく、汗をいっぱいかいておられたが、
尊敬する小満ん師の会ということで、緊張しておられた
のでしょうか?

小満ん「居残り佐平次」。小満ん師の居残りはお初。
前半の展開は、他の演者で聞いたのとあまり変わりは
ないが、後半からサゲにかけてが、かなり違う。

佐平次が、勝なる人物をおだてて、酒と肴にありつく場
面で、勝の相方の花魁を登場させず、勝が祝儀を切る
ところから、佐平次のお座敷稼ぎに持って行く。

そして、若い衆たちが不満を言い、店の主人に訴えると、
主人は「俺が灸を据えてやる」と。

しかし、主人は佐平次の口先三寸に丸めこまれ、着物
や金を与えるので、若い衆が文句を言うと、主人が「何、
下駄の裏に灸を据えておいた」・・・と、これがオチ。

佐平次の「俺は居残りを仕事にしてる」という“告白”も
なくて、ちょっと、狐につままれたような気分だった・・・。

なんか、意味があるのかな?と、調べてみたら・・・・
「雪駄の裏に灸」というのが出てきた(デジタル大辞泉)。
なんと、「長居の客を早く帰らせるまじない」だそうです。

あー、やっと、腑に落ちた。


毎回、楽しみだったこの会だが、古金亭同様、今回で
一旦休会だそうだ。まことに残念。
近い将来に、必ず、復活することを、切に祈ります。
posted by JTm at 10:40| 落語 | 更新情報をチェックする