2016年02月29日

2016.2.28 鈴本演芸場下席・夜の部(その2)

2016.2.28 鈴本演芸場下席・夜の部(主任・馬玉)

演目
入船亭辰のこ        狸の札
金原亭馬久         たらちね
翁家社中           (太神楽曲芸)
春風亭一朝         初天神
五明楼玉の輔        紙入れ
ホームラン          (漫才)                    
金原亭馬生         干物箱
桂 やまと          代書屋
  (仲 入 り)
アサダ二世         (奇術)
柳家はん治         妻の旅行
柳家小菊           (粋曲)
金原亭馬玉         抜け雀

辰のこ「狸の札」。なんか、聞いていて嬉しくなるくらい、
小辰さんのと一緒だねぇ・・・間違いなく師匠譲り。

馬久「たらちね」。だれが相手でも、自分のペースを押
し通す、"最強"新妻・・・って感じ。

翁家社中。たぶん、この芝居から始めたのだろうと思う
が、傘を使ってのキャッチボールが面白い。

一朝「初天神」。飴屋と団子屋のくだり。父も子も、べら
んめぇ言葉全開のおかしさ。先日聞いた、「子ほめ」同
様、浅い出番の賜物。
・・・・一朝師匠、寄席のどこの位置におられる時でも見
逃せませぬ。

玉の輔「紙入れ」。どこかでネタ出ししてるようだったか
ら、お稽古かな?・・・そう言えば、久々かも。

ホームラン。このコンビ、時々、爆発的に面白い・・・本日
がそれ。・・・笑いすぎて、涙が出た。

馬生。前かたがウケ過ぎて、場内がざわざわしている中
で上がったけれど、最初のひと言で、すっと噺に誘ってし
まう・・・さすがの「干物箱」。

やまと「代書屋」。権太楼師匠の型に近いかな?・・客の
名前は、松本幸四郎だったけれど。

はん治。急な代演だったらしい。「妻の旅行」。トンデモナ
イ悪妻みたいに言われてるこの奥さん・・・でも、30年以
上も連れ添って、子どももふたり育て上げたんだから、結
局、良い夫婦なのかも・・・・それとも亭主が、信じられな
いくらい辛抱強いのか?

小菊。梅は咲いたか、都々逸、髪のほつれ、キンライ節。

馬玉。楽日は休演だそうで、この日が実質上の千秋楽。

「抜け雀」。貧乏旅籠「相模屋」の、ブッ壊れ具合がすさま
じく、雲助師の上を行っている・・・倒壊しないのが不思議
なくらい。

雀が抜け出さないうちに、上から籠を描いてしまうのも、
雲助師のと同じだけれど、すごくたくさん線を描いていた
ので、雀が抜けられるのか、宿の亭主ともども心配になっ
ちゃったよ・・・(笑)

3日目の井戸茶同様、溌剌とテンポの良い噺・・・ホント、
聞いて、気持ちがいいね。・・・近い将来、また、どこかで
主任の口が掛かりますように。
posted by JTm at 08:59| 落語 | 更新情報をチェックする

2016年02月28日

2016.2.27 雲助蔵出しぞろぞろ&馬石長講を聴く会@浅草見番

2016.2.27 雲助蔵出しぞろぞろ

演目
柳家小多け         子ほめ
古今亭志ん松       長短
五街道雲助         五人廻し
  (仲 入 り)
五街道雲助         寝床
            (三味線:岡田まい)

小多け「子ほめ」。先日の砂町の時と、マクラからそっくり
同じだった・・・口演時間12分も同じ。

志ん松「長短」。気の長い長さんが、関西人という設定で。

長さんが、小田原の友人に貰ったという塩辛を持参して
いて、塩辛の作り方を、丁寧に説明するというくだりがあっ
たが、こんなの、初めて聞いたよ・・・面白かった。そして、
無性に塩辛が食べたくなっちゃった。

雲助の二席。
「五人廻し」。雲助師のこの噺は久々・・・調べたら5年ぶり。
ひぇー、そんなにご無沙汰だったか。

吉原の歴史に詳しい男、通人風の男、畳を上げて探し物
をしている男、官員らしい威張ってる男、田舎者、相撲取り
と・・・・あれ?6人だ。

じゃ、六人廻しとするべきかな?(笑)

後半の「寝床」が"全部盛り"だから、合わせて、こちらも盛
り込んだのだろうか。

「寝床」。一度、五拾三次で演った、ありとあらゆる型を全部
見せちゃいます、というあれである。

面白いが、1時間近い口演時間はやはり長いなぁ・・・やはり
もう少し切り詰めて、寄席のトリでも掛けられるようにして欲
しい・・・だって、すっごく面白いから、もっとたびたび、聞きた
いもの。

ちなみに、旦那が張り切って選んでいる義太夫の演目・・・
「船弁慶」「恋娘昔八丈」「壺阪霊験記」「絵本太功記」「伽羅
先代萩」「菅原伝授手習鑑」「摂州合邦辻」「忠臣蔵」。

「明後日の白々明けには終わるだろう」と、旦那は言うけれ
ど・・・・・無理じゃないかなぁ・・・・

1時間ほどのインターバルで、夜の部へ。

2016.2.27 馬石長講を聴く会 〜雲助居残りせず〜

演目
柳家小多け         二人旅
桃月庵白酒         粗忽長屋
蜃気楼龍玉         一眼国
柳家小はん         時そば
  (仲 入 り)
隅田川馬石         おせつ徳三郎
              (三味線:岡田まい)

小多け「二人旅」。これはお初。頑張っていたが、まだまだ、の
んびりした旅の情景にはなりませぬ。

白酒「粗忽長屋」。20分弱の短い噺だったが、可笑しさはバツ
グン。最後、兄貴分の方が、「俺だ!」となるのは、いつのころ
からだったかな?・・・最初のころは違ってたと思うのだが。

マクラで、弟子ふたりを、まめでそそっかしい(=馬石)、不精で
そそっかしい(=龍玉)と分析して見せたが、なるほど、言い得
て妙。

龍玉「一眼国」。毎度おなじみ・・・です。

小はん「時そば」。いやー、これ、面白かった!今シーズン、ナ
ンバーワン時そばだ。

ご病気の後遺症なのだろうか、仕草が少々ご不自由なようだが、
そんなこと全然、気にならない・・・ごくフツーに演っているだけで、
なんで、こんなに面白いのか・・・・ホント、摩訶不思議。

馬石「おせつ徳三郎」。おやおや、死神に続きか・・・
馬石師のこの噺は、昨年の春、立て続けに聞いた記憶がある。

忘れていたが、昨年は、最後、オチをつけずに終わったらしい。
今回は、雲助師のと同じ、「徳や、お前もお飲み」だった。

そして、口演時間がグーンと延びて、約1時間(昨年は40分)。
どこが違うのかなぁ・・・? よく分からない。

前日に聞いた、天どん師の「花見小僧」を思い出していた・・・天
どん師のネタ元も、もしかしたら雲助師かも。
うーん、でも、天どん師がおせつを演じるところは、想像出来な
いなぁ・・・・末廣、どうだったんでしょ。
posted by JTm at 15:28| 落語 | 更新情報をチェックする

2016年02月27日

2016.2.26 新宿末廣亭下席

2016.2.26 新宿末廣亭下席・昼の部(主任・歌奴)

演目(途中から)
桂 文雀          桃太郎
ロケット団         (漫才)
柳家小せん        あくび指南
三遊亭吉窓        旅行日記
翁家勝丸          (太神楽曲芸)
三遊亭歌奴        幾代餅

2016.2.26 新宿末廣亭下席・夜の部(主任・天どん)

演目
柳家あお馬         やかん
三遊亭めぐろ        ニワトリ
柳家小菊          (粋曲)
吉原朝馬          六尺棒
古今亭菊之丞       元犬
伊藤夢葉          (奇術)
柳家小ゑん         レプリカント
蜃気楼龍玉         たらちね
林家ペー          (漫談)
橘家半蔵          反対俥
三遊亭圓丈         噺家と万歩計
  (仲 入 り)
古今亭駒次         さよならヤンキー
笑組             (漫才)
三遊亭丈二         1パーミルの恋人
三遊亭歌之介        (漫談)
翁家社中          (太神楽曲芸)
三遊亭天どん       花見小僧

若手ふたりが、昼夜の主任を務める末廣の下席、一度は
行ってみたいと思っていたが、たまたま近くに用事があっ
たので、昼の部の仲入り前に入る。

驚いた。一階客席は、桟敷も含めてほぼ満席。「一階の
畳の席か、お二階へ」と言われて、1階下手桟敷へ。

高座では、扇遊師匠が「引越しの夢」を終わるところ。
間もなく休憩となって、その間に若干、席が空いたが、椅
子席前方は動かない。

昼夜の入替で、だいぶ減ったので、椅子席へ移動・・・明
日は一日、座布団席の予定なので、腰に負担をかけたく
ない。

以下、コメントはかいつまんで。

小せん「あくび指南」。"無限落語"になりそうなのは前回
と同じ。あくびを習う動機は、女師匠目当てではなくて、
珍しい稽古事を自慢したいからだった。

吉窓「旅行日記」。病死した鶏や豚を食べさせられたと知っ
て怒る客に、宿の親父が言う・・・「鶏だって牛だって魚だっ
て、人間の口に入るときはみんな死骸」
・・・・確かに、そうではあるんだけどね・・・・・

歌奴「幾代餅」。4年ぶりの遭遇。前回は鈴本のトリだった。
25分というのは、この噺としてはかなりスピーディ。

前かたが、押しぎみだったのかもしれないが、吉原から帰っ
た清蔵が、「三月〜〜」を繰り返すくだりを抜いてしまったの
は、ちょっと残念だった。

あお馬「やかん」。魚の名の由来をあれこれする部分までで
切ってしまったので、講釈は聞けず。

めぐろ「ニワトリ」。たぶん二度目。焼き鳥屋で危ういところを
助けたニワトリが、恩返しをしてくれる・・・このニワトリ、ときを
つくるのに、卵も産んじゃう。まるで、「弥次郎」のイノシシだね。

菊之丞「元犬」。菊之丞師のこの噺は、記憶にない。あまり似
合いそうもない演目だが、フツーに面白かった。

小ゑん「レプリカント」。これもたぶん二度目の遭遇。酔っぱらっ
て、カーネル・サンダースの人形を持って来ちゃうお話。レプリ
カントが「人造人間」という意味なのは、その時に調べた。

半蔵「反対俥」。亡くなった圓蔵師を思い出して、ちょっと懐か
しい。・・・たぶん、TVで見たのだと思うが。

圓丈「噺家と万歩計」。これ、全部じゃないにしても、ある程度、
実話?・・・確かに、万歩計を常用していると、「歩くこと」よりも、
「歩数を増やす」のが目的になってしまうという傾向があるの
は、わたしにも覚えがある。

・・・・たげど、代わりに弟子に歩かせるのは、それ、違うから!
わたし、弟子がいなくて良かったです。

駒次「さよならヤンキー」。ここで言うヤンキーは、アメリカ人の
ことじゃなくて、不良少年・・・のようなもののこと。(注釈は不要
ですかね?)

小学生の兄弟が、夏休み?に訪れたおじいちゃんの家の近所
で、今や"絶滅危惧種"になっている?ヤンキーを探しに行くと
いうお話。

Wikiによれば、「ヤンキー」の語が使われたのは、1980年代
後半から1990年代の初めだそうで、確かに今では、絶滅した
のかもしれない。

丈二「1パーミルの恋人」。パーミルというのは、千分率のこと
で、つまり確率1000分の1の出会い、ということかな?
血液型占いに凝って、AB型を毛嫌いする父親と、まさにその
AB型の、娘の恋人の「攻防」。

そんなに嫌わなくても・・・と、丈二師同様、AB型のわたしは思
うのですが。

天どん。「今日、明日で古典の通しを演って、明後日はその続
きを新作で」とのこと。これを聞いて予想した通り、この日の演
目は「花見小僧」。

続きの後半「刀屋」は、若いふたりが心中を企てる深刻な内容
になるが、この前半部分はもともと、パァパァと賑やかな噺だ。
なので、どう考えても古典向きとは言えない、天どん師の口調
でも、違和感はさほど感じない。

旦那に問い詰められて、お嬢さんの秘め事を暴露する小僧の
長松が、時々、急に冷静な口調になって「去年のことですから」
と言うのが、妙に可笑しい・・・国会の証人喚問だね、まるで。

天どん師が、翌日の「刀屋」をどう料理するのか、さらに、その
続きをどう作るのか・・・果たして、おせつと徳三郎、ふたりの
運命や如何に?・・・などと、陳腐なことは申しますまい。
どうせ、行けないしね。残念。
posted by JTm at 09:35| 落語 | 更新情報をチェックする