2016年06月30日

2016.6.29 人形町らくだ亭@日本橋劇場

2016.6.29 第66回 人形町らくだ亭

演目
三遊亭あおもり       からぬけ
春風亭一朝       紙屑屋
五街道雲助       大山詣り
  (仲 入 り)
桂 夏丸        四宿の屁
柳家さん喬       浜野矩随(はまののりゆき)
          (三味線:金近こう)

あおもり「からぬけ」。なぞなぞの賭金が、100円から一
気に一万円にはねあがるという・・・これ、与太郎じゃな
くて詐欺師。

一朝「紙屑屋」。お馴染みという感があったが、一朝師の
この噺は、3年ぶりである・・・・ちと意外。

寄席の15分版よりは10分くらい長くて、前段に、若旦那
の吉原のろけ話がちょこっと。

紙屑屋に行ってからは、清元、都々逸、新内だけで、芝
居振りなどが割愛されたのは、ちと寂しい。鳴り物も入ら
なかったけれど、そのかわりに一朝師匠の“のど”を堪能。
・・・・先日の唐茄子屋政談の続き?

雲助「大山詣り」。ほぼ一年ぶりだが、いくつか聞きなれ
ない場面が。

ひとつは、腹いせに熊の頭を剃る連中が、まず、下に風
呂敷を敷いて、剃り落した髪の毛を処分したところ。

もうひとつは、坊主になったカミさん連を見て、先達さん
が、「団子鍋が煮えかえった」と形容したところ。

この夏、遭遇率が高い噺だけに、とっても新鮮な感じ。

夏丸。お初です。芸術協会、桂幸丸門下。米丸師の孫
弟子にあたるそうだ。所定の出囃子は「箱根八里」だそ
うだが、この日は雲助師に遠慮して、別の曲で・・・とい
うのは、今日になって、ご本人のブログで拝見。

「四宿の屁」。小噺の継ぎ合わせみたいな噺だけれど、
合間に、いろいろな話題を挟みつつ、20分。品川宿で
は遊女が、新宿ではかむろと遣り手が、板橋宿では若
い衆が、千住宿でも遊女が・・・それぞれの一発。

オマケに、吉原の屁・・・これは、雲助師が廓噺のマク
ラでよく演るやつ。

さん喬「浜野矩随」。前かたとガラッと雰囲気の違う噺
だが、最初のひと言からもう、噺の世界に引き込んでし
まう技は、見事としか言いようがない。

三本脚の馬に5両を出した若狭屋に、矩随が「いつも
通りの1分で・・・」と言う。このひと言の中に、この若者
の“若旦那的甘え”が見える。

結局、何を持って行っても、若狭屋が1分で買ってくれ
る・・・ということに、矩随は頼り切っているのだ。

最後、「名人は一夜にして出来る」と言うけれど、なに、
腕はあったのに、やる気がなかっただけ・・・「ねずみ」
に出てくる旅籠の主人じゃないけれど、「立たないと思っ
て立たなかったから立たなかっただけ」・・・ってこと。
・・・二度言うと舌を噛みます。
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2016年06月29日

2016.6.28 鈴本演芸場下席・昼の部

2016.6.28 鈴本演芸場下席・昼の部(主任・小ゑん)

演目
春風亭一花      たらちね
柳家花ん謝      権助提灯
翁家社中       (太神楽曲芸)
桂藤兵衛       つる
古今亭菊之丞     親子酒
ニックス         (漫才)
三遊亭歌之介     (漫談)
古今亭志ん輔     初天神
ダーク広和       (奇術)
柳家はん治      妻の旅行
  (仲 入 り)
林家あずみ      (三味線漫談)
春風亭一朝      千早ふる
柳家喬之助      宮戸川
林家正楽       (紙切り)
     相合傘、つりしのぶ、あじさい、靖国神社
柳家小ゑん      ぐつぐつ

一花「たらちね」。この噺、やっぱり女性の前座さんには
とってもお得な噺だなぁ・・・と思いつつ聞く。

花ん謝。あまり記憶にない人で、もしかしたら初遭遇?
「権助提灯」。そこそこイケメンなのに、なぜか権助が似
合う。

藤兵衛「つる」。いつも珍しい噺を・・・という印象がある
が、今回はごくフツーに(笑)

菊之丞「親子酒」。こちらは、またか・・・の感。

歌之介。これもまた聞きなれすぎて、わたしにはひとつ
も笑えないが、場内は大うけ。今日になって、小ゑん師
のツィートで、「芋と竿」と、ネタ帳には書かれると知った。

志ん輔「初天神」。飴屋と団子屋・・・だったと思う。記憶
曖昧。

はん治「妻の旅行」。もう、最近、こればっか!

あずみ。「からかさ」、「長崎ぶらぶら節」、「猫じゃ猫じゃ」、
「奴さん」。最初のころを思うと、おしゃべりが断然、面白
くなった感。

一朝「千早ふる」。一朝師のこの噺は、記憶にない。もし
かしてお初?・・・だとしたら、この一席のためだけでも、
来た甲斐あり。

喬之助「宮戸川」。お花半七のなれそめ。伯父さんの家
に入った後、老夫婦の会話は全部カットして(伯母さんは
寝入ったまま)、二階の若いふたりに特化。

最後、「あとはwebで!」とサゲたけれど、どう検索した
ら出てくるんだろうな?

小ゑん「ぐつぐつ」。あまり聞いたことのない噺を期待し
ていたので、ちょっと残念。でも、おでんは美味しそうだ
から・・・・ま、満腹です。


終演後、国立博物館に回って、日韓の半跏思惟像を見る。
公開期間が短いせいか、連日20時まで見られます。
(7月10日まで、本館のみ。月曜日は休館)
posted by JTm at 11:05| 落語 | 更新情報をチェックする

2016年06月27日

2016.6.26 三三・左龍の会@鈴本演芸場

2016.6.26 第80回 三三・左龍の会

演目
三三&左龍      (オープニングトーク)
柳家小かじ       出来心
柳家三三       高砂や
柳亭左龍       ねずみ
  (仲 入 り)
柳亭左龍       臆病源兵衛
柳家三三       居残り佐平次

年一回は、鈴本での公演。いつもの新橋の方が、関内
からの移動は楽だったなぁ。

オープニングトークは、もうすぐ二ッ目昇進の、小かじさ
んの名前について。まだ決まってない・・・って、そろそろ
タイムリミットじゃない?

小かじ「出来心」。前日の三田と同じで、前半部のみ。
マクラの泥棒小噺に、微妙な違いあり。

三三「高砂や」。前半の謡のお稽古の、苦労しながらも
楽しそうな八五郎の表情・・・それが、最後の「助け舟〜」
で、なんともナサケナイ表情に。

三三師の“顔芸”も、なかなかのもの・・・。
ちなみに、わたしは「ハムカツ?」が好きですが。

左龍の二席。
「ねずみ」。ネタ出しの一席。正直、今ひとつ・・・ふたつ
かな?・・・の感。前日の正蔵師の方がずっと良かった。

気になったことふたつ。
「宿はずれ」という言葉が2回出てきたが、二度とも「や
どはずれ」と言っていた。宿場のはずれって意味で使っ
てるので、「しゅくはずれ」の方が良いのでは?

もうひとつは、たぶん、単純な言い違いだろうが、卯之
吉少年の一人称が、一か所、「僕」になっちゃった・・・
江戸時代の、仙台の、12歳の男の子が・・・?

「臆病源兵衛」。雲助一門の専売特許の感のあった噺
だが、最近、とみに演者が増えた。

左龍師の“顔芸”が、炸裂!・・・の一席。最後、極楽?
地獄?の一喜一憂を丁寧に繰り返し、鶏の羽をむしる
老婆が「娘のおかげで極楽さ」・・・古典的なオチだった。

三三「居残り佐平次」。にぎわい座でのネタおろし、その
あと月例でも一度聞いている。

全体の印象としては、以前よりはるかにスピーディになっ
たような。居残りになってからの、佐平次と若い衆、佐平
次と勝の、丁々発止のやり取りが、なんとも小気味よかった。

最後は、仏と呼ばれる旦那にかけて、「仏の顔も三度」の
オチ。・・・これ、小三治師の型のようです。
posted by JTm at 10:40| 落語 | 更新情報をチェックする