2017年01月31日

2017.1.30 らくご街道雲助五拾三次@日本橋劇場

2017.1.30 らくご街道雲助五拾三次 -暖-

演目
金原亭駒六      道灌
五街道雲助      二番煎じ
  (仲 入 り)
五街道雲助      お直し
      (三味線:誰方でしょ?)

朝から暖かな一日だったのに、日が沈んだら急に寒く
なって、北風も強く・・・冬噺にはもってこいのお天気。

駒六「道灌」。冒頭に小町(百夜通い)と、孔明・仲達の
一件を入れて。小町の方はともかく、琴を弾じて仲達を
追い返した孔明の一件は、落語では初聞きです。

雲助「二番煎じ」。雲助師のこの噺は、他の演者(お弟
子さんは別)では聞いたことがない要素がてんこ盛りで、
それだけでも興味津々。

さらにプラスして、たくさん出てくる登場人物が、くっきり
と描き分けられ、如何にも、この人ならこんなことしそう
だな・・・という動きを見せてくれるのだから、面白くない
訳がない。

最後に登場する役人が、ものすごーく酒が強いのも愉
快。そして、「二番を煎じておけ」のサゲのセリフが良く
似合う洒脱な人柄も、ちゃんと見えて来ます。

仲入り後の「お直し」は、ネタ出しの一席。

雲助師のこの噺では、後半の。羅生門河岸のやりとり
が好きだ。客になる左官だという男、「30両持って来て
お前を身請けし、女房にする」と言うが、果たしてこれ
は、本当だろうか?

おそらくは嘘・・・と、思う。女もまた、それを嘘だと察し、
その上で、ふたりはじゃれ合っている。
脇で聞く亭主だけが、これを真に受けて焼いているのだ。

切ない・・・だけど、可笑しい。

そしてやっぱり、この噺は冬に聞くべき噺だな・・・かつ
てふたりが分け合ったという、鍋焼きうどんの、立ち上
る湯気の暖かさが、じわーっと身に沁みた。


お断り。開演前ロビーで知人から、「今日はその師匠が
研究会に行ったから休み」と聞いた。じゃ、誰方が?と
訊いたら、「雲助師匠好みの、背の高いすらっとしたひと」
とのこと。

・・・たぶん、岡田まい師匠だと思うのですが・・・当たっ
てるかな?
posted by JTm at 11:18| 落語 | 更新情報をチェックする

2017.1.29 鈴本演芸場下席・夜の部

2017.1.29 鈴本演芸場下席・夜の部(主任・馬玉)

演目
柳家緑助       たらちね
古今亭志ん八     牛ほめ
林家正楽       (紙切り)
      相合傘、梅に鶯、節分、お雛様、にわとり
古今亭菊太楼     幇間腹
古今亭志ん輔     稽古屋
ホンキートンク     (漫才)
三遊亭歌奴      棒鱈
五街道雲助      時そば
  (仲 入 り)
翁家社中       (太神楽曲芸)
古今亭菊志ん     短命
三遊亭小円歌     (三味線漫談+踊り「奴さん」)
金原亭馬玉      妾馬

志ん八。今秋の真打昇進で、最初の師匠だった志ん五師
の名を継ぐことが決まったらしい。与太郎噺が得意だった
師匠の芸を継承すべく?「牛ほめ」。

・・・遅れて来た落語ファンのわたしは、志ん五師の高座は
ほとんど記憶になく、比較は出来ないけれど。

菊太楼「幇間腹」。なんか、若旦那のちゃらんぽらんさが、
特に際立って聞こえるような。

志ん輔「稽古屋」。ふた言目には、「女が出来ない」と言う主
人公・・・目が血走ってみえますよ、志ん輔師匠・・って、これ、
誉めてますから。

歌奴「棒鱈」。「イボイボ坊主の酸っぱ漬け?・・・タコの三杯
酢の方が言いやすいじゃないか!」・・・同感です。

雲助。今席は、浅草の夜トリとの掛け持ち・・・気のせいか、
やや、お疲れのような。「時そば」も、ちとテンション低め?

翁家社中。小楽師と小花さん。小楽師も、ちと、お疲れ?・・・
お正月、太神楽は忙しいですからね・・・。

菊志ん「短命」。八っつぁんの女房の顔が怖いこと!・・・これ
じゃ、きっと、別の意味で短命なんじゃない?

小円歌。途中で引っぱり出した太鼓番は、緑助さん。志ん朝
師匠の出囃子は難なくこなしたものの、その後の藪入りの情
景を歌った曲(題名わかりません)のスピードには追いつけず
・・・とっとと退散。

馬玉「妾馬」。馬玉師の妾馬は、馬吉時代を含めても記憶に
なく、たぶん、お初・・・だと思う。

遊び人だが、妹思い、母思いの八五郎、“親も同然”の大家
さん(なにせ、ふんどしまで貸してくれる)、如何にもご大身ら
しいお殿様、威厳たっぷりの三太夫さん・・・と、登場人物が
みな、いきいきと躍動している。

きりっと一本、筋の通った、気持ちのいい噺だった。

馬玉師、このところ、めきめきと腕を上げてるなーという感じ。
緞帳が下りるや否や飛び出して、一階ロビーで見送りをしてく
ださるのも好感度高いです・・・でも、いったい、どうやったらそ
んなに速く、移動できるの?


昼間の中野の会で会った友人に、鶏なべしない?と誘われた
のを、振り切って来た鈴本・・・ちと、未練が残ったので、食べ
る代わりに、正楽師匠に切っていただきました。
  0129(1).JPG A面と・・・

     B面。0129(2).JPG
posted by JTm at 10:30| 落語 | 更新情報をチェックする

2017年01月30日

2017.1.29 心技体 18@なかの芸能小劇場

2017.1.29 心技体 18

演目
入船亭辰のこ    狸の札
林家彦いち     あゆむ
柳家喬太郎     粗忽の使者
  (仲 入 り)
入船亭扇辰     幾代餅

昨年は来られず、一昨年以来。どうやらこの会、
ようやく“満席で当然”という状態になったようで。

辰のこ「狸の札」。二ッ目昇進が決まったためか、
ここのところ、進境著しい・・・としておこう。
なんか、とっても芸人さんっぽくなったなぁ。

彦いち「あゆむ」。かつてあった、「いい話を聞か
せるバー」の思い出話をつづる、連作短編集みた
いな一席。

ひとつひとつのエピソードは、なかなか面白かった
のだが、オチが今ひとつ分からん・・・たぶん、聞く
方に問題があるんだと思うけど。

喬太郎「粗忽の使者」。正攻法・本寸法の古典落
語で勝負。トメッコのハジケぶりが、ちょっと物足り
ないような・・・・でも、あんまりハジケすぎると、古
典じゃなくなっちゃうよね、喬太郎師匠の場合。

扇辰「幾代餅」。暮にノラやさんの一門会でも聞い
たが、今回はよりいっそう、丁寧に演っていたな、
という印象。

ちょっと変じゃない?と思えるくらいに、真面目すぎ
るほど真面目な清蔵・・・それがとっても可笑しくて、
なんだか嬉しくなって来る。

狂言回し的な薮井竹庵の、軽さも愉快でした。
posted by JTm at 11:06| 落語 | 更新情報をチェックする