2017年10月31日

2017.10.30 池袋演芸場下席(その2)

2017.10.30 池袋演芸場下席 柳亭こみち真打昇進披露興行

演目
柳亭市若       狸の鯉
柳家花ごめ      やかん
金原亭馬治      強情灸
伊藤夢葉       (奇術)
柳亭燕路       もぐら泥
五明楼玉の輔     マキシム・ド・吞んべぇ
ホームラン      (漫才)
古今亭志ん橋     居酒屋
柳亭市馬       天災
  (仲 入 り)
「真打昇進披露口上」
 (下手から)玉の輔、馬風、こみち、燕路、市馬
鏡味仙三郎社中    (太神楽曲芸)
金原亭馬生      安兵衛狐
鈴々舎馬風      (漫談)
柳家小菊       (粋曲)
 真打昇進
 柳亭こみち     宿屋の富
         (三味線:田中ふゆ)

花ごめ。久しぶりだが、上手くなった。
「やかん」。講釈部分の切れが良い。

馬治「強情灸」。こちらはお馴染みの演目。峯の灸
で会った女が「漫才師なんかと別れて」と言う妄想
・・ちょっとしたお遊び付。

燕路「もぐら泥」。最後に登場して泥棒の上前をは
ねる酔っ払い・・チャッカリしてるが愛敬もある。

志ん橋「居酒屋」。志ん橋師のしゃがれ声は到底、
14歳の小僧さんのものではないのに、聞くうちに、
まったく違和感がなくなる・・不思議。

市馬「天災」。先日、名古屋で市童さんが演ったの
は、正しく、師匠から受け継いだものであることを
改めて確認した。

「口上」。定席の寄席でのお披露目はこの日が最後
とあって、市馬会長のきっちりしたご挨拶あり。

笑顔で。
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馬生「安兵衛狐」。狐女房が、葛の葉狐ばりの曲書
きを披露して、飛んで逃げる結末。幸せに暮らして
いたのにね・・と、ちと可哀そうな。

小菊。二の糸が切れるハプニング。お祝いなのに・・
と、言っておられたが、糸にはそれは分かりません。
梅は咲いたか、並木駒形、寄席スタンダードナンバー
への八番、さのさ、せつほんかいな。

こみち「宿屋の富」。こみちさんのこの噺は初遭遇。
突き富会場の湯島天神でのワイワイガヤガヤで、女
性軍大活躍!は、こみち師らしさ満開で愉快。

50日、長丁場のお披露目も、あと、国立の10日間を
残すだけとなった・・・今まで行けてなかった三木
助・志ん五両師の会、国立では行きますから・・。
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2017年10月30日

2017.10.29 柳家甚語楼の会@お江戸日本橋亭

2017.10.29 第16回 柳家甚語楼の会

演目
橘家かな文      金明竹
柳家甚語楼      道灌
柳家わさび      西洋の丁稚と日本の小僧
柳家甚語楼      うどん屋
  (仲 入 り)
柳家甚語楼      愛宕山

朝からかなり強い雨が降って、台風の接近も伝え
られたが、夕方には小降りに。

ちょっと遅くなったと、あわてて駆けつけたが、
意外に待ち人少なし・・・20人以上もキャンセル
が出たそうで、甚語楼師にはお気の毒。

かな文「金明竹」。先日の国立名人会で聞いたの
に続き。今回も言い立てで中手が来たが、個人的
にはあまり感心せず。

必要以上に早口すぎるし、第一、ちゃんと言えて
ない。これじゃこの使いの男は、最初から“伝える”
意図がないみたいじゃないか。

途中、横谷宗珉小柄付脇差のところで、刀を抜く
仕草をしたが、左手で抜いていたのに違和感あり。

甚語楼「道灌」。前座噺の代表的な噺だが、全部
演ると40分くらいあると、以前に聞いたことがあ
る。今回の甚語楼師は34分で、小町、児島高徳、
道灌と三枚の絵を語ったが、これがフルバージョ
ンなんだろうか?

八五郎の勘違い解釈が、出色の面白さ。こんなに
笑った道灌って、今まであっただろうか。

わさび「西洋の丁稚と日本の小僧」。後半の日本
の小僧の部分。国立の圓朝に挑む!の企画での掘
り起し作。

ぼたもちを貰った小僧が、使いに行く前にこれを
隠し、「他の人が見たらカエルに化けろ」と言う。
この様子を見た旦那が、いたずら心を起こし・・

無邪気な小僧の可愛らしさが、わさびさんの雰囲
気にお似合い。

甚語楼のあと二席。
「うどん屋」。この秋お初のうどん屋。婚礼帰り
の酔っぱらい男が、「うどんなんか嫌い」と行っ
てしまうのではなく、曲がりなりにも?うどんを
食べようとするのは、ちと珍しいかも。

しかし、食べて貰わない方が良かったような・・
どっちにせよ、不運なうどん屋。

「愛宕山」。噺のイメージは春なので、季節外れ?
とも思ったが、上方落語と違って、季節の風景描
写はほぼゼロなので、いつでも構わないのだろう。

小判を追って崖から飛び降りようとする一八を見
て、旦那が「場合によっては、一八は最初から居
なかったことに・・」と、何度か繰り返すのが傑
作だった。

最後、着物を裂いて縄を綯う一八に、「今のうち
に小判を持っておけ」とつい、声を掛けたくなる
のだが・・・しまうところ、無いかもね。

次回甚語楼の会は、来年4月14日(土)とのこと。
posted by JTm at 08:44| 落語 | 更新情報をチェックする

2017年10月29日

2017.10.28 三田落語会@仏教伝道センター

2017.10.28 三田落語会 昼席・夜席

昼席演目
春風亭朝太郎     牛ほめ
春風亭一朝      野ざらし(上)
桂 吉坊       高津の富
  (仲 入 り)
桂 吉坊       そってん芝居
春風亭一朝      柳田格之進

夜席演目
春風亭一花      たらちね
春風亭一之輔     猫の災難
入船亭小辰      宿屋の仇討
  (仲 入 り)
入船亭小辰      転宅
春風亭一之輔     鼠穴
      (三味線:昼夜とも 太田その) 

一朝「野ざらし」。割と最近、聞いたような気が
していたが、三年ぶりだった。八五郎のはねっか
えりぶりが半端じゃなくて、勢いが良いこと!

吉坊。三田落語会初出演。師匠の吉朝師は、一朝
師匠と会をやっていたそうで、そのご縁もあって
の、この顔合わせなのだろう。

その二席。
「高津の富」。東京では「宿屋の富」である。
冒頭の文無し男の大言壮語は面白く聞いたが、突
き富会場でのワイワイガヤガヤが、ちと長く感じ
られて、一瞬?意識喪失した。

文無し男と宿の主人が当たりくじを確認する場面
もかなり丁寧・・しかし、そのあと、宿の主人が
客を起こすまでの顛末は、一気呵成に。

「そってん芝居」。一昨年、独演会で聞いた記憶
あり。おしゃべりな髪結の磯七が、芝居振りを見
せながら、旦那の髪を結う・・・仕草で見せる噺。

髪結の技が、前回より上達?・・でも、とんでも
ない失敗髷になってしまうのは一緒。おしゃべり
を封じられると仕事が出来ない磯七は、ペペ桜井
先生のご先祖か。

一朝「柳田格之進」。以前聞いたのはどこでだっ
たかなー・・と思いつつ。昨年1月、長津田まで
遠征したのだった。

基本は、志ん朝師の型(志ん輔師経由とのこと)
だが、最後、吉原に一度は身を沈めた柳田の娘・
絹が、無事、元の暮らしに戻って「婚礼も決まっ
た」という結末は、おそらく一朝師独自だろう。

当時の武家社会で、あるかな?という疑問は持ち
つつも、どこかホッとする結末である。

1時間ちょっとのブレイクで、夜席へ。

一之輔「猫の災難」。一之輔師のこの噺はお初だ
と思う。熊さんの吞む酒が・・・もう、めちゃく
ちゃ美味そうで・・・ちと、腹立ったゾ!

小辰。昼の吉坊師に続き、初お目見え・・前座の
時は出てたけどね。二ッ目での出演は、一之輔師
以来・・・で、今日のこの顔合わせ。日大芸術学
部落研の先輩・後輩でもある・・そうだ。

その二席。
「宿屋の仇討」。噺に入った時、もう完全手の内
の噺だし良いネタ選びだと思ったのだが、緊張し
たのか、いくつかミスが・・・でも、後半、しっ
かり挽回したのはさすが。

「転宅」。仲入り後は、だいぶリラックスして、
明るく愉快な泥ちゃんの噺・・・お菊さんに手玉
に取られている間の浮かれっぷりが、見ていて嬉
しくなる。

「お伝の孫ではんぺん」と名乗られて、「じゃあ、
高橋はんぺんさんか」と、納得しちゃうのは、初
めて聞きました。

一之輔「鼠穴」。一昨年以来。・・これは、聞く
方に緊張を強いる噺だなぁ・・昼の一朝師の柳田
もだけれど。

でも、こういうドラマチックな展開の噺、決して
嫌いではない。結末を知っていても、ぐんぐんと
物語に引き込まれる・・・堪能した。

一之輔師が噺のマクラで、二ッ目昇進を間近に控
えた、弟弟子・妹弟子に言及し、さらに、初出演
の小辰さんのことも、きっちりフォローしていた
のが印象的・・頼れるアニさんです。   

posted by JTm at 11:33| 落語 | 更新情報をチェックする