2018年01月31日

2018.1.30 鈴本演芸場下席・夜の部(その2)

2018.1.30 鈴本演芸場下席・夜の部(主任・馬玉)

演目
金原亭小駒      道具屋
金原亭馬久      元犬
翁家社中       (太神楽曲芸)
桂 三木助      だくだく
柳亭燕路       やかんなめ
ホンキートンク    (漫才)
三遊亭歌武蔵     (漫談)相撲随談
入船亭扇遊      天狗裁き
  (仲 入 り)
のだゆき       (音楽パフォーマンス)
古今亭文菊      紙入れ
林家二楽       (紙切り)羽根つき、バレンタイン、西郷どん
金原亭馬玉      品川心中(上)
         (三味線:しん、えり)

小駒「道具屋」。最後、お雛様の首が抜けます、で
落としたけど、ちょっと急ぎすぎ?なんだか唐突に
終わっちゃった。

馬久「元犬」。戌年だけあって、今年になって遭遇
率、かなり高し。余談だが、白い犬に父親役を振っ
たCMの企画者は、もしかしたら落語好きなんだろ
うか?

三木助「だくだく」。いつもの「血が流れたつもり」
の後にオマケの付くサゲ。絵描きの先生がお隣の住
人だった・・というのが伏線になっている。

燕路「やかんなめ」。早春の情景が目に浮かぶ、季
節先取りの噺・・・それにしても、喜多八師匠を思
い出すなぁ。

歌武蔵。初場所が終わったので、その雑感・・話題
は多いからねぇ。

扇遊「天狗裁き」。にこやかだった大天狗が、突然
に豹変して怖い顔に・・・鮮やかな対比。

のだゆき。ちょっと、曲目が変わったかな?

文菊。先日は予定外の休演だったが、どうやらイン
フルだったらしい。全快おめでとう。
「紙入れ」。おかみさん、あまりにお色気過剰。

馬玉「品川心中」。板頭だったのに“凋落”して朋輩
に馬鹿にされているお染の、悔しさとプライドが、
真正面から伝わって来て、笑いの多い中にもどこか
鬼気迫る思いの前半・・・それだけに、捨て台詞の
「今まで失礼!」が効いてくる感じだ。

二回来たけれど、いずれも客席はそこそこの入り。
正月明けで苦戦する?1月下席としては上々かと。
posted by JTm at 09:12| 落語 | 更新情報をチェックする

2018年01月30日

2018.1.29 八代目林家正蔵三十七回忌追善落語会@日本橋社会教育会館

2018.1.29 八代目林家正蔵三十七回忌追善落語会

演目
春風亭一猿      一目上り
春風亭正朝      蔵前駕籠
桂 藤兵衛      竹の水仙
  (仲 入 り)
八光亭春輔      一眼国(+踊り「すててこ」)
春風亭一朝      明烏
         (三味線:田中ふゆ)

八代目正蔵から、晩年に林家彦六と改名した師匠・・
昭和57(1982)年1月29日に86歳で亡くなった。

残念ながら直に拝見したことはないが、TVの中継
ではよく見たし、その独特の口調は(お弟子さんた
ちがよく真似ていることもあって)、しっかりと耳
に残っている。

昨年1月に続く、第二回目の追善落語会だが、ちと
顔付けが地味?・・・入りはあまりよくない。

去年の会はこちら⇒

一猿「一目上り」。すらすらと調子はいいが、なん
か口先だけでしゃべってるなぁ・・という感じ。
一か所ケアレスミスの言い違いがあったが・・たぶ
ん、本人は気づいていないんじゃないかな?

正朝「蔵前駕籠」。寄席などでもよく演じている噺
で、正朝師匠にはよく似合っている噺だと思う。

飛行機のエンジントラブルで、女性客がいっせいに
化粧を始めた・・というエピソードつき。
これ、何度か聞いたけれど、その度に、自分が実に
例外的存在なんだなぁ・・と思うよ。

藤兵衛「竹の水仙」。聞く機会の多い、扇辰師匠の
噺とほぼ同じ運び・・・そうか、大元は正蔵師匠だっ
たのか・・と思う。

ただ、扇辰師が50分近くかかるところを、35分ほ
どで終わったのはちと驚いた・・何が違うんだろ?

春輔。思えば、昨年のこの会で、初めて拝見したの
だった・・・翌日行った他の落語会で、客席のあち
こちで話題になっていてビックリしたんだっけ。

「一眼国」。これもまた扇辰師版とほぼ同じ筋立て。
“鬼娘”の口上が、場末の見世物小屋らしい雰囲気を
醸し出し、一気に物語の世界に引き込まれた。

そして、今回も立ち上がっての踊り・・「向こう横
町のお稲荷さんへ・・」という歌詞の歌に合わせて
踊るんだ・・とこれまたビックリ。

一朝「明烏」。若手からベテランまで、演じる人の
多い噺だけど、一朝師匠では聞いた記憶がない。も
しかして、かなりのレアものか?

父親が若旦那に着せてやれというのが、よく聞く、
結城ではなく大島だったのが、印象的だった・・ま、
どちらも高価な品らしいから、さぞ、ご利益が大き
いことでしょう、吉原では。

そして、源兵衛・太助の“町内の札つき”コンビの、
べらんめぇの切れの良さ・・・まさしく絶品。
posted by JTm at 11:58| 落語 | 更新情報をチェックする

2018年01月28日

2018.1.27 番楽@国立小劇場

2018.1.27 国立劇場民俗芸能公演 番楽 第二部

演目
根子番楽(ねっこばんがく) 根子番楽保存会(秋田県北秋田市)
 口上
 露払い
 翁舞(おきなまい)
 敦盛(あつもり)
 三番叟(さんばそう)
 信夫太郎(しのぶのたろう)
  (休   憩)
 作祭り(さくまつり)
 鞍馬
 曽我兄弟
 鐘巻(かねまき) 

昨年秋に、能楽堂での黒川能公演を見た時、山形県に
伝わるこの芸能のルーツのひとつが、隣県・秋田に伝
わる「番楽」であるかも?との知識を得た。

で、たまたまその時にチケット発売中だったこの会を、
ついつい、購入してしまった次第。

「番楽」は、神楽の一種に分類される芸能で、かつて
は、山伏が携わっていたと考えられている。

その中で、今回見た根子番楽は、秋田県北秋田市阿仁
の根子集落に伝承される。この地域はいわゆるマタギ
の里であり、番楽を担ってきたのもその人々である。

息災延命を祈る神楽の定番の演目に加えて、長刀や刀
を勇ましく振り回す、勇壮な演目が多いのは、狩猟を
生業とする人々の芸能であることの証、かもしれない。

今回の上演演目のなかでも、「敦盛」「信夫太郎」
「鞍馬」「曽我兄弟」「鐘巻」などが、合戦の様子を
語る舞であったり、兵法比べの様子を伝えたり、仇討
ち修業の様子を見せたりと、激しい動きの活発な舞で
ある。

わたしが一番面白かったのは「鞍馬」で、これは、牛
若丸と弁慶が兵法比べをする物語だ。

舞台が京の五条の橋の上ではなく、鞍馬の山中とだっ
たのは、ちと、「?」ではあったけれど。

それでも牛若丸は、「ここと思えはまたあちら」の身
軽さで弁慶を翻弄し、最後はなんと、弁慶の持つ長刀
の柄の上に乗ってしまう・・

牛若役は、もちろん子どもさん・・たぶん、小学生だ
ろう。この少年ばかりでなく、冒頭の「露払い」にも、
子どもたちが登場し、大活躍。

プログラムの解説によれば、昭和39(1964)年から地
元の小学生全員に、番楽を教える活動が始まり、その
“卒業生”の中から、今を担う指導者が誕生している由。

そして、演者ばかりでなく、客席を埋めた観客の方も、
かなりの部分、地元からの「応援団」だったのではな
いかな・・・?

地元に伝わる芸能を大切にし、みんなで応援して、次
代に伝えて行こうという意気込みが大いに感じられる、
すてきな公演であった。
posted by JTm at 14:57| 雑記 | 更新情報をチェックする