2018年03月27日

2018.3.26 鈴本演芸場下席・夜の部

2018.3.26 鈴本演芸場下席・夜の部(主任・扇辰)

本来の主任は彦いち師だが、この日は代バネ。それを
目当てに行っちゃった・・と言ったら彦いち師には申
し訳ないかな。

演目
柳亭市朗       真田小僧
林家けい木      鈴ヶ森
ダーク広和      (奇術)
 二ッ目昇進
春風亭一花      たらちね(+篠笛「叱られて」)
柳家さん喬      長短
ホンキートンク    (漫才)
宝井琴調       (講談)人情匙加減
柳家喬太郎      粗忽長屋
  (仲 入 り)
柳家小菊       (粋曲)
春風亭一朝      宗論
林家二楽       (紙切り)桃太郎、お花見、花魁道中
入船亭扇辰      一眼国
         (三味線:かよ、こと)

春休みのせいか、花見帰りなのか、なぜか小さな子ど
もさんの多い客席。結果、“それなり”の噺が多くなっ
た感があり、ちと残念。

市朗「真田小僧」。先日の扇辰日和でも聞いた。前回
同様、前半部分のみ。

けい木。なんか、変わった柄の着物だなーとよくよく
見たら、なんと、パンダ柄!そちらに気をとられて、
噺に身が入らなかった。「鈴ヶ森」だったようだ。

ダーク広和。久々。髪、白くなった?・・染めるのを
やめただけかな? カードの捌きはピカイチ。

一花。今席から二ッ目昇進。真新しい黒紋付は、師匠
と同じ沢潟の紋。最初に篠笛を披露してそのあと「た
らちね」へ。慣れた噺のはずだけど、緊張したのか、
言い立てが途中で止まっちゃった。頑張れ!

さん喬「長短」。饅頭を食べる場面で、「上手いね」
の声が客席から。さん喬師匠がこんな誉められ方をす
るのって、すごく珍しいよなー。

琴調「人情匙加減」。前半をかなり端折ったが、しっ
かり最後まで・・15分は、お見事。

喬太郎「粗忽長屋」。どこで変調?するかと思いつつ
聞いていたが、ごく真っ当な古典落語でサゲまで。
あまり喬太郎ファンのいない客席だったようなので、
案外、演りやすかったのかも?

小菊。きんらい節、人を助くる、都々逸×2、夜桜、
さのさ(役者づくし)、ぎっちょんちょん、相撲甚句。

一朝。さすがにお子さんの多い席では「短命」は無理
だったようで・・・「宗論」。

扇辰「一眼国」。前半の“見世物づくし”からたっぷり
と。生真面目そうな六部と、如何にも胡散臭い香具師
の対照が妙。

一つ目の女の子をさらおうとして、捕らえられお白州
に引き出されるまでの、畳みかけるような語り口が、
緊張を盛り上げて、オチの意外性を引き立てる。

定席は久しぶり・・今月は行ってなかった。
でも、楽しいよ、やっぱり。好きです、寄席。
posted by JTm at 10:27| 落語 | 更新情報をチェックする

2018年03月26日

2018.3.25 雲助浅草ボロ市@浅草見番

2018.3.25 雲助浅草ボロ市

蔵出しぞろぞろから模様変え。今まで二ッ目さん
をゲストにしていたが、今回からは三人のお弟子
が交互主演・・になるのかどうか?

とりあえず、今回は馬石師、次回は龍玉師が告知
されているので、三回目、白酒師・・来るかな?

演目
春風亭きいち     熊の皮
五街道雲助      浪曲社長
隅田川馬石      花見の仇討
  (仲 入 り)
五街道雲助      茣蓙松(『お富与三郎』より)
         (三味線:松尾あさ、太鼓:柳亭市童)

きいち「熊の皮」。いかにも師匠譲りですなぁ・・
という印象。

雲助「浪曲社長」。もうすぐ一周忌の圓歌師匠へ
のオマージュ。この噺、ナマで聞いたのは雲助師
と小せん師だけで、肝心の圓歌師では聞いていな
い。

でも、子どものころTVで何度も見たから、耳の
底にその声が残っている・・歌詞だってちゃんと
出てくるんだよね、摩訶不思議。

馬石「花見の仇討」。最近の馬石師らしい、はっ
ちゃけた、にぎやかな噺になっていた。浪人者を
演じる熊さんの熱意が、他の三人にはまったく伝
わっていないのが、たまらなく愉快。

雲助「茣蓙松」。「お富与三郎の噺を・・」って
言うから、てっきり「玄冶店」かなーと思ったら、
あれよあれよと筋が進んで、茣蓙松のくだりへ。

とんだところで雨宿りをしたために、美人局に引っ
かかった大店・茣蓙松の隠居・・このお富の誘惑
の仕方のスゴイこと。
今なら、振り込め詐欺の胴元になりそうだ。

あとくされの無いようにと、隠居は自分の長屋で
差配をしている伊之助という男に解決を依頼。

この伊之助がお富と与三郎のところで長口舌をふ
るって与三郎を煙に巻き、まんまと金のほとんど
をせしめてしまう。

この筋立ては、「髪結新三」の大家だねぇ・・
「50両で話をつけるよう依頼されて、実際にそ
のうちのいくらを使うか・・それが腕の見せ所」
と言い返す伊之助・・・お見事!

「俺もよっぽど太てぇけれど、大家さんには適
わねぇ」という新三のセリフは、そのまま与三
郎の心だろう。
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2018.3.24 茂山狂言会・春@金剛能楽堂

2018.3.24 茂山狂言会・春 きょうの和らいは花盛り

という題名通り、春爛漫の一日。御所のしだれ桜も
満開・・・多くの人が楽しんでいました。
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演目
狂言「花争(はなあらそい)」
   太郎冠者=茂山慶和、
   主人=茂山鳳仁、  後見=茂山七五三
狂言「猿聟(さるむこ)」
   聟猿=茂山 茂、舅聟=茂山あきら、太郎冠者猿=茂山千三郎、
   姫猿=茂山童司、子猿=茂山 蓮、
   立衆(供)猿=茂山千五郎、茂山宗彦、島田洋海、茂山千作
   後見=松本 薫、増田浩紀
  (休   憩)
狂言「花盗人(はなぬすびと)」
   盗人=千五郎、主人=七五三、
   花見の客=茂、茂山竜正、茂山虎真、網谷正美、
        丸石やすし、鈴木 実、  後見=松本、島田
狂言「花折(はなおり)」
   新発意=宗彦、住持=千作、
   花見の客=千三郎、あきら、童司、松本、
        井口竜也、山下守之、   後見=七五三、茂
附祝言   茂山七五三、茂山 茂

今回は、花と花見をテーマに。御所で桜を見て能楽堂に
来たら、舞台の上にも桜の花が。
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この桜の作り物が、すべての演目で大活躍した。

「花争」。もうすぐ小学4年生という小さな狂言師ふ
たりの共演で。

「はなが見たい」と言う主人に、太郎冠者は「それな
らわたしの鼻をごらんなさい」「その鼻じゃない!花
と言えば桜だ」「それならそうと最初から桜と言って」

仲の良い主従が、花=桜であるか?を巡り、古歌や古
謡を“証拠”としての大?論争。覚えなくちゃならない
歌や謡がたくさんあって、大変な曲だけれど、坊やた
ち、よくガンバリマシタ。

そして、後見の七五三師・・・お口、動いてましたよ!

「猿聟」。能「嵐山」の替間だが、今回は単独の狂言
としての上演。

嵐山から吉野に嫁いだ姫猿が、聟と子どもと一緒に里
帰り。聟の挨拶、舅の返礼と「猿語」での会話が、な
ぜか不思議と、“分かって”しまう・・・。

やがて、桜を眺めつつの酒宴。謡はなぜか人間語。

出演者全員が猿の面をつけているので、プログラムを
見なかったわたしは、誰が誰やら??のまま。
セリフの多い方は、声で見当がついたが、立衆の供猿
がさっぱり分からない。

土産の酒と魚を担いでいた(秘かに権助猿と名付けた)
のが、なんと千作師だったとは・・・これもひとつの
ご馳走でしょう。

「花盗人」。庭の桜が満開となり花見の宴を催そうと
したら、その肝心の桜が荒らされていて、主人は立腹。
客たちと示し合わせて、花盗人を待ち伏せする。

そこへまんまとやって来た盗人、なかなかの教養人と
見えて様々な古歌をひいて言訳をするので、主人もつ
い、興に乗り、一緒に花見をすることに。

甘いなー・・花盗人は盗人に非ずなんて、そんなのな
いですよ!・・丹精した花がやっと咲いたと思ったら、
あっと言う間に盗まれて嘆いている人、大勢いるよう
ですから。

「花折」。寺の桜が満開になったが、毎年、花見の客
に庭を荒らされるので、住持は「今年は花見禁止!」
と言い残して外出。

ところが、その留守に、毎年の花見客が。
留守番の新発意(見習い僧)は、一度は断るのだが、
客たちは「門の外からだって花は見える」と、門前で
の花見の宴。

その楽しそうな様子に、新発意はつい・・・

乗せられて、一緒に酒宴を楽しみ、ついには桜の枝を
折り取って「土産に・・」と差し出してしまう新発意。
・・・なんか、宗彦さんにははまり役だなぁ。

最後、後見のふたりが残っての附祝言。いつもの「猿
唄」は、「猿聟」で謡われてしまったので、別の曲。
「いく久しくも限らじと申しおさめるめでたさよ」
・・というような詞でしたが、さて、何の曲?

花にちなむ四曲、明るく楽しく。
でも後半の二曲は、設定が違うだけで内容はよく似て
いた・・・同じセリフや謡が繰り返されたし。

もちろん、それを承知で敢えて並べたのだとは思うが
・・・寄席だったらout!かな?
posted by JTm at 09:51| 狂言 | 更新情報をチェックする