2018年03月04日

2018.3.3 花形演芸会@国立演芸場

2018.3.3 第466回 花形演芸会

演目
柳家小多け      手紙無筆
春風亭朝之助     壺算
神田松之丞      (講談)ボロ忠売り出し
              (『天保水滸伝』より)
母心         (漫才)
三笑亭夢丸      身替り首
  (仲 入 り)
春風亭一朝      天災
翁家和助       (太神楽曲芸)
笑福亭たま      たち切れ線香(+PV「たち切れ線香」)
               (三味線:松本優子)

小多け「手紙無筆」。本篇はともかく、マクラに
振った江戸っ子小噺が、後で波乱(笑)に。

朝之助「壺算」。いつだったか、見番の一朝師匠
の会で聞いたのと同様、やたらとテンションの高
い、瀬戸物屋の男が大傑作。

松之丞「ボロ忠売り出し」。琴調先生で何度か聞
いているが、印象がかなり違う。松之丞さん、大
汗かいての熱演はいつも通りだが、このお話は、
さらっと、飄々とした感じが欲しいかも。

母心。福島で活躍中のコンビ。以前にも一度、こ
の花形で見ている。その時は、向かって左の嶋川
さんが女装で、歌舞伎ネタ?だったと記憶してい
るが、今回は、落語ネタ。

羽織ならぬ上着を脱ぐのは、ホンキートンクと、
どっちが先なんだろ? 嶋川さんが「するってぇ
と」を連発するのが妙に可笑しい。(ただこれも
小ゑん師匠がよく演っている)

夢丸「身替り首」。中島要=作と、プログラムに
ある。時代小説家らしい。師匠である先代夢丸師
が演じていたそうで、形見のお着物で。

仇と付け狙われる男が、自分にそっくりな男が身
投げしようとしているのを見つけ、どうせ死ぬな
ら、身替りになってくれと持ち掛ける。

なんともムシの良い話だね。しかし、討って討た
れて際限のない、敵討ちの馬鹿らしさを揶揄した
感じはよく出ていたような。

ゲスト。一朝。江戸っ子の噺に行こうと、その小
噺をマクラにふったが、これがたまたま、小多け
さんと被ってしまった。客席、凍りました・・。

しかし、噺に入れば、もう一気に一朝師匠の世界。
久々の「天災」、楽しかったなー。

ネタ帳を見ても、マクラの小噺まですべて把握出
来るわけではないから、この手のことは、寄席な
どではよくあることだ。

それを、普通は気づかなかったふりで聞くんだけ
れど、敢えて指摘したのは、トリのたま師(笑)。

たま「たち切れ線香」。昼の小辰さんに続いて。
たちきりの東西競演。

賑やかで笑いの多い芸風のたま師が、この切ない
噺をどう料理する?と思ったけれど、見事に、た
ま流にアレンジされていて、笑いましたよ・・泣
かずに。

小糸(小ひさではなく)のことを、「芸妓には向
かない子だった」と母が述懐する。これ、小辰さ
んとの共通点・・・興味深い。

たま師、最初から「噺が終わってもすぐには帰ら
んといて」と強調していたので、何を見せてくれ
るのかと思っていたら、今、演じた噺を、音楽に
乗せてプレイバック。・・・これ、ちょっと面白
かったな。

むしろ、このPVの方で泣かされました。

東京の「たちきり」では、仏壇のお三味線が奏で
るのは「黒髪」だが、上方では「雪」を弾き語り
で。

今回のお囃子さんは、松本優子さん・・美声を聞
かせていただいた。なんでも、この春(4月?)
からは、ピンの音曲師目指して前座修業に入られ
るそうで・・高座でお会いするのが楽しみです。
posted by JTm at 10:50| 落語 | 更新情報をチェックする

2018.3.3 東西落語ユニットwe・昼の部@赤坂会館

2018.3.3 東西落語ユニットwe・昼の部

演目
そうば&宮治&小辰    (二番太鼓とトーク)
桂 そうば        笠碁
桂 宮治         花見の仇討
  (仲 入 り)
入船亭小辰        たちきり
          (三味線:田中ふゆ?)

前日の会で、チケットを衝動買い。
おかげで、早起きして洗濯。

昼夜公演の昼の部に行く。
客席の後ろの襖を開いて、出演者三人による二番太
鼓を公開・・・大太鼓が小辰さん、締太鼓が宮治さ
ん、見えなかったけど、そうばさんが笛だろう。

引き続きのトーク。この会、今回が4回目くらいら
しいが、どうやら西での公演の方が、お客さんが多
いらしい・・・そうばさん、ぼやくことしきりだっ
たが、懲りずにぜひまた、来てください。

そうば。以前に一度、三三・吉弥の会で拝見してい
る。ざこば門下とのこと。その師匠との囲碁対決?
の話題から「笠碁」へ。良い流れだ。

東京の笠碁は、ご隠居同士のお話だが、そうばさん
は、質屋の主人と出入りの職人?の話としていた。

上方ではそうなのかな?と思ったが、ご隠居同士で
演る方法もあるようだ。まあ、バリエーションのひ
とつということなのだろう。

待った、待たないで喧嘩になる発端は同じ。忘れて
行った煙草入れが、仲直りのきっかけになる。職人?
の方のおかみさんが、口数多く姦しいのは、如何に
も上方風か。

宮治「花見の仇討」。宮治さんがこの噺を演ったら、
きっとこうなるだろうなぁ・・と、思っていた通り
の、パワフルでにぎやかな噺だった。

茶番を計画する4人のお馬鹿ぶりが、なんとも豪快。
“助太刀”の侍たちは、とても真面目そうなので、そ
の対照が際立って見えて、そこが可笑しい。

小辰「たちきり」。昨年の13ヶ月で聞いたのと、ま
たちょっと変化。

一番の違いは、置屋の女将である小ひさの母が、
「あの子を芸者にするんじゃなかった」と、後悔の
言葉を口にしたこと(記憶違いでなければ)。

女将としての言葉ではなく、母としての言葉だ。

色街の女としては、言うべきではない発言なのかも
しれないが、“現代の感覚”で聞いている、現代の観
客には、心に沁みる言葉ではある。


昼夜通しのお客さんもある中、夜は別の会があるの
で、残念ながら、ここまでで退場。
posted by JTm at 10:41| 落語 | 更新情報をチェックする