2018年04月28日

2018.4.27 小さん孫弟子三人会@内幸町ホール

2018.4.27 小さん孫弟子三人会
      -五代目小さん師匠を語る会-

演目
春風亭一猿      一目上り
入船亭扇辰      野ざらし
柳亭左龍       花見の仇討
  (仲 入 り)
「五代目小さん師匠を語る座談会」
   (下手から)甚語楼、左龍、扇辰
柳家小菊       (粋曲)
柳家甚語楼      お見立て
        (三味線:柳沢きょう)

一猿。このところ遭遇率高し。デキる前座の証拠。
「一目上り」。明るくさらっと・・師匠譲り。

扇辰「野ざらし」。一番手でこの噺を演って(しか
も入りが薄い中で)、客席をこれだけ引き込める人
は、あまりいないだろう。爆笑。

左龍「花見の仇討」。花が早かった今年は、やや時
季遅れの感じだが。

あくまで遊び気分でチャンチャンバラバラやってい
る三人のところへ、対照的に真剣そのものの侍が乱
入?して、一気に緊迫感が高まる・・・表情の変化
も愉快、愉快。

小菊。キンライ節、都々逸×2、さのさ×3、腹の
立つときゃ、きりぎりす、品川甚句。

甚語楼「お見立て」。純情すぎてウザい杢兵衛お大
尽、ドライでわがままな喜瀬川花魁、間でうろうろ
する若い衆の喜助と、三者の個性が際立つ一席。

喜瀬川が「今日は出られないので、他の女をお見立
てください」という喜助のセリフ、サゲへの伏線と
して、上手いなぁと思った。

仲入り休憩後の座談会では、三人それぞれの「小さ
ん師との初対面」についての思い出、前座時代の楽
屋でのエピソードなどが語られた。

自分でお茶を淹れるのが好きで、時には前座にまで
淹れてくれた、一日運転手を務めたら帰る時に深々
とお辞儀をして見送ってくれた・・等、まさに、お
人柄を偲ばせる話ばかり。

「怒るとものすごく怖いけど、すぐに機嫌が直る」
「だから、度重なると慣れちゃって平気になっちゃ
う・・中にはタメぐち利く孫弟子もいて・・」
・・・うーん、おじいちゃんと孫の関係と一緒だね。


この顔付けなのに!?・・と驚くほど、申し訳ない
くらいゆったりとした客席・・・でも、そのおかげ
で大変贅沢なひとときを過ごさせていただいた。
感謝。     
posted by JTm at 09:45| 落語 | 更新情報をチェックする

2018年04月27日

2018.4.26 八光亭春輔独演会@赤坂会館

2018.4.26 八光亭春輔独演会

演目
柳家あお馬      出来心
八光亭春輔      かつぎや
  (仲 入 り)
八光亭春輔      文七元結

あお馬「出来心」。前半の間抜け泥のくだり。
前座4年目とのこと・・もはや、余裕のおしゃべり。
すっと力の抜けた感じは、師匠譲りか。

春輔師匠は、遅く来た落語ファンのわたしにとって
は、昨年、突然に“出現”した感がある。いったい、
今まで、どこでどうしておられたのか?
御年70歳にして、大ブレイクという快挙。

「間に企画者が入っての独演会は初めて」と言って
おられたが、ご自分の会は、地道に続けておられた
のだろうな。

その二席。
「かつぎや」。この噺は、縁起かつぎの旦那に、店
の者たちが、わざと?というほどの縁起の悪い言葉
を繰り返す、前半部分が断然面白いな。

後半、調子の良い宝船売りが登場してからは、ざる
屋と同工異曲・・・・祝儀、持って来な!

「文七元結」。冒頭、快調にスタートしたが、長兵
衛と佐野槌の女将の会話あたりから、話に繰り返し
が増えて、妙に間延びした感がある。

・・・もしかすると、大事な部分がひとつ抜けそう
になって、リカバリーに苦労しておられたかな?

結局、口演時間は1時間・・さすがに、ちとダレた。


音源で聞く、八代目正蔵(彦六)師によく似た語り
口・・どっちかというと硬い感じなので、文七のよ
うな“世話物”風の噺より、講釈ネタのような噺の方
が向いているかも?・・・生意気言ってすいません。
posted by JTm at 09:10| 落語 | 更新情報をチェックする

2018年04月26日

2018.4.25 小満ん夜会@日本橋社会教育会館

2018.4.25 小満ん夜会

演目
春風亭一猿     寿限無
柳家小満ん     雁風呂
柳家小はん     青菜
  (仲 入 り)
柳家小満ん     お若伊之助
        (三味線:田中ふゆ)

一猿。前回までの前座、一花さんに替り・・レギュ
ラーになるかどうかは不明。
「寿限無」。師匠譲りの?べらんめぇ、切れよし。

小満ん「雁風呂」。赤坂で開催されていたころにこ
の会でも一度聞いている。非常に印象深い噺だが、
どうしても昔の某洋酒会社のCMを思い出してしま
うなぁ・・・山口瞳センセの顔が目に浮かぶ。

小はん。高座にお座りになるまで、お身体がご不自
由そうな様子が見えるのに、噺に入ると、とんとん
と良い調子で進むし、口跡もすこぶる良い。
・・・さすがの、プロ根性と言うべきか。

「青菜」。今年の初・青菜だ。ほぼ定石通りの運び
だが、途中に、ちょこちょこと現代的くすぐりが入
るのが、なんとも傑作。・・植木屋の住まいが、長
屋の一番奥で「オクション」てぇのがツボでした。

小満ん「お若伊之助」。今回のネタ出し。
圓朝作の「因果塚の由来」に従った筋立てで。

お若と伊之助の馴れ初め部分はかいつまんで語り、
お若が根岸の伯父宅に預けられてからの物語はじっ
くりと・・・鳶頭の初五郎が駆け回る。

今まで聞いた噺では、狸にたぶらかされたお若が、
狸の赤子を産むのだったが、原作では人間の男女の
双子を産むのだそうだ。

別々に養子に出されたこのふたりが、後に兄妹とは
知らずに恋仲になって・・という、かなりどろどろ
した物語・・・「三人吉三」を思い出す。

お若のその後、この双子の行く末などを手短かに付
け加え、「小満んを恋焦がれると、狸が小満んになっ
て・・」と笑わせて終わる。

毎度ながら、粋ですねぇ・・・
ホント、小満ん師匠が来てくれるなら、「実ハ、狸」
でも良いような気がしてきた。
posted by JTm at 13:07| 落語 | 更新情報をチェックする