2018年06月30日

2018.6.29 古今亭菊志んThe東京マンスリー@お江戸日本橋亭

2018.6.29 古今亭菊志んThe東京マンスリー

演目
菊志ん&瀧口雅仁     (ご挨拶と解説)
橘家門朗         元犬
古今亭菊志ん       湯屋番
  〃          (今までの「乳房榎」)
  〃          乳房榎(二)
  (仲 入 り)
古今亭菊志ん       お見立て

菊志ん師匠が昨年の名人長二に続き、圓朝作品に挑む
第二弾は、「乳房榎」。第一回には行けなかったが、
二回目に参加。

今回だけ会場が変わったが、個人的にはずっとこのお
江戸日本橋亭の方が助かるなぁ。

冒頭の対談は、前回公演で生じた疑問を、菊志ん師が
瀧口氏にぶつける・・というかたちで。柳島路考とい
うおきせの別名の由来になった役者が、瀬川菊之丞
(路考は俳名)・・兄弟子と同じ名?と、ちょっと驚
いておられた様子・・可笑しかった。

門朗「元犬」。三回目くらいだが、ますます“破格”の
感あり。シロくんが最後まで、犬そのまま。かたちだ
け人間になった犬。でもご隠居はのけぞって面白がる。

菊志ん「湯屋番」。副題に“101回目のプロポーズ版”
と付けたくなるような、馬鹿らしくも楽しい噺。おま
けに、なにやら、続きもありそうな??(嘘です)

菊志ん「乳房榎」。前段の「今までの~」は、なんと
重信の妻、おきせのモノローグで。こうして聞くと、
浪江に惹かれて行くおきせの心情が、少しは理解出来
るように思う。

で、今回は、南蔵院に籠って制作に励む重信を、浪江
が訪れるところから。

重信が描く龍の絵を見た浪江が、一瞬、呆然とした様
子を見せたのが、なんだか気になる・・後への伏線か?

そこだけちょっと意外な感じだったが、他はまぁ、ご
くオーソドックスな運びで、浪江が正介を脅し、蛍狩
りでの殺しに。

ところが、ここで「今回はここまで」になってしまっ
た。普通なら、この後、重信の幽霊が龍の天井画を完
成させるくだりまで、一気に行くところだ。

さて、次回、どう展開するのか・・・楽しみです。
もちろん、次回も予約済み。

菊志ん師もう一席は、「お見立て」。これもまた、実
に馬鹿らしく、その分、愉快なお見立て。杢兵衛お大
尽のうぬぼれ、喜瀬川花魁の狡猾、意外に純朴?な喜
助と、三人の個性が際立つ。

いやー、菊志ん師匠、このところ実に冴えてます。
7月下席、池袋の主任興行も、楽しみにしてますよ。
posted by JTm at 08:32| 落語 | 更新情報をチェックする

2018年06月28日

2018.6.27 昔若手花形落語会@赤坂会館(その3)

2018.6.27 昔若手花形落語会 第三夜

演目
柳家あお馬        やかん
五街道雲助        大山詣り
柳家小里ん        青菜
  (仲 入 り)
春風亭一朝        明烏
雲助&小里ん&一朝    (座談)立川左談次師の思い出
          (三味線:金山はる)

あお馬「やかん」。かなり以前から演っている
噺だが、忖度だの文書改竄だの時事ネタを加え
たのは初めて聞く。川中島に那須与一が登場す
るのは、なるほど、歴史の改竄。

雲助。前日に続いて二度目の出演。今日のとこ
ろは左談次師の代演だそうだ。
「大山詣り」。さら口から!・・と、客席ビッ
クリ。

最後、長屋の女房連中を坊主にしてしまった熊
が、帰って来た亭主たちを迎える時の、してやっ
たり!という顔(今風に言えば“ドヤ顔”?)が、
めちゃくちゃ愉快。

小里ん「青菜」。小里ん師のこの噺はお初かも。
五代目小さん師の噺を真っ当に受け継いでいる
な、という印象。

前半のお屋敷よりも、後半の長屋の情景が一段
と楽しい。動物園でのお見合いには、カバばか
りでなく、白クマやキリンも登場。

一朝「明烏」。今年の1月に初遭遇して以来、
三回目くらい。なんか、聞くたびに面白さが倍
増していくように思う。

若旦那が、中継ぎで酒を呑むと聞いて怒っちゃっ
たのが、すごく可笑しい・・・そして、見返り
柳が御神木と聞いて、かしわ手を打ったのも。

そのカタブツが、どうです、翌朝の変わり様!
源兵衛・太助ならずとも、「勝手にしろ!」だ
よねぇ。

今回も最後は、左談次師の思い出トーク。
前日に続いての雲助師は、「俺は昨日しゃべっ
ちゃったから・・」・・ふふ、そうおっしゃる
と思ってましたよ。

「昨日来てないお客様もいるんだから」と、小
里ん師がなだめて・・明烏の若旦那か!

酒の話題は避けてと言われたとのことだったが、
やっぱり、話題はそちらに流れる・・若かりし
日の武勇伝いろいろ。

この三日間、左談次師もきっと、どこかに来て
おられたのではないかな?・・話聞いて、怒っ
ているか、嬉しがっているか・・・?
なによりのご供養だったかと。

帰りがけ、エムズの加藤さんの「また来年よろ
しく・・」の声。えっ、またやってくれるの!?
期待してまーす!
posted by JTm at 09:24| 落語 | 更新情報をチェックする

2018年06月27日

2018.6.26 昔若手花形落語会@赤坂会館(その2)

2018.6.26 昔若手花形落語会 第二夜

演目
金原亭駒六        元犬
鈴々舎馬桜        紙屑屋
古今亭志ん橋       天災
  (仲 入 り)
五街道雲助        千両みかん
雲助&志ん橋&馬桜   (座談)立川左談次師の思い出
         (三味線:柳沢きょう)

駒六「元犬」。以前に比べ、ぐっと線が太くなっ
た感。馬生師匠そっくり!からも、脱しつつあり。

馬桜。右脚の壊死性筋膜炎で闘病しておられたと
のことで、見台と膝隠しを使っての高座。調べた
ら、なんか、すごく怖ーい病気みたい・・お元気
になられて何よりです。⇒

若旦那が居候先を出て、先方の親方に手紙を渡す
ところで、「どっちにします?湯屋番?紙屑屋?」
・・久しぶりだから、と、「紙屑屋」へ。

噺は結構だったが、見台があると、仕草が難しい
ようだなという印象。上方の演者なら慣れている
のだろうけれど。

志ん橋「天災」。ごくごく真っ当な、それでいて
パワーのある、面白い噺だった。主人公の八五郎
は、ハチャメチャで乱暴者だが、筋の通った感じ
がある・・・矛盾してる?

雲助「千両みかん」。雲助師のこの噺は、昨夏以
来。みかん問屋・千惣の番頭が事情を聞いて、「そ
れなら、このみかんは差し上げましょう」と言う。

人の生命がかかったものを商売にはしない、とい
うことなのか?・・・そして、相手が「どうして
も」と言えば、遠慮なく“正統な”商売に。
・・・浪速商人の心意気、ですかね?

終演後は、やっぱり左談次師の思い出トーク。
同じ立川流の兄弟弟子だった馬桜師の司会で。

芝居の立女形だったそうで・・・そう言えば、か
わら版のクイズに写真があったっけ。

「いい人だけれど酒癖は悪かった」は、全員の一
致した意見だった。
posted by JTm at 10:15| 落語 | 更新情報をチェックする