2018年06月18日

2018.6.17 三三・左龍の会@内幸町ホール

2018.6.17 第88回 三三・左龍の会

演目
三三&左龍       (オープニングトーク)
桃月庵ひしもち     転失気
柳亭左龍        蝦蟇の油
柳家三三        小田原相撲
  (仲 入 り)
柳家三三        やかん泥
柳亭左龍        祇園祭

入場時に配られたチラシ類の中に、いつもの三三師
手作りのプログラムがなかった・・まもなく、前座
のひしもちさんが、客席に配付。まだ温かい。

ということで、冒頭のトークは、コピー機を相手の
奮戦について。そして、時間に几帳面な左龍師と、
意外にルーズな三三師と某・・師匠のこと。
左龍師、立前座時代のご立腹。

ひしもち「転失気」。1年ぶりくらいだが、なにや
ら自在に語ってる感じ。セリフが変わるたびに、表
情も変化・・・雲さまに似てきた? 

左龍「蝦蟇の油」。蝦蟇の油の口上もさることなが
ら、マクラに演った啖呵売の口上が良かったな・・
寅さん、思い出します。

三三「小田原相撲」。9日に聞いたのに続き。割に
最近、ネタ下ろししたようで、今、仕込みの真っ最
中と言うところか。

悪いヤツとは知りながらも、その強さに魅了されて
しまう、“相撲バカ”雷電のキャラが、なんとも落語
的で愉快。

仲入り後の二席が、それぞれ今回のネタ出し。

三三「やかん泥」。ほとんど一朝師匠からしか聞い
たことがない噺。新米泥棒が、一朝師のそれより、
さらにお馬鹿で騒がしい。

左龍「祇園祭」(プログラムでは祇園会)。これも
また一朝師の独壇場みたいな噺。でも、内容的には、
一朝師匠とは少し違う、初めて聞くバージョン。

京都自慢の男の、「ハ・ハ・ハ」という笑い声がい
かにも奇矯で、“顔芸”と相まって、大笑いだった。

いつもより、ちょっと軽め・・かな?という感じの
第88回だったけれど、これはこれで楽しゅうござんす。       
posted by JTm at 11:24| 落語 | 更新情報をチェックする

2018年06月14日

2018.6.13 小満ん夜会@日本橋社会教育会館

2018.6.13 小満ん夜会

演目
春風亭朝七      真田小僧
柳家小満ん      髪結新三(上)
柳家蝠丸                  小夜衣草紙(さよぎぬぞうし)
  (仲 入 り)
柳家小満ん      髪結新三(下)
          (三味線:???)

朝七「真田小僧」。セリフの端々が、なんだか
圓太郎師匠を思い出させたのだが・・もしかし
て、この噺、習った?

蝠丸。「あたしも柳家なんです」とひと言。先
代の桂文治師の門下だそうだ。どうして柳家な
のかは、説明なし。

「小夜衣草紙」。初めて聞く噺。元は講談の怪
談のようだ。全部演ると4、5時間かかるとの
ことだが、35分で演り切った。

大店の若旦那が吉原に通いつめ、小夜衣という
花魁と、起請誓紙を交す仲に。しかし、若旦那、
ふとしたことから、他の女に心を移し、これが
侍の娘だったため、トントン拍子に婚礼という
運びに。

小夜衣と交した起請文を取り返すべく、番頭ふ
たりが吉原に出向くが・・・

花魁とはいえ、小夜衣は純情な女・・若旦那の
裏切りを知って、自害する・・そして・・

この幽霊、死んですぐに化けて出る・・ずいぶ
ん早いなぁと思っちゃった。

若旦那の婚礼に登場する時のセリフが「恨めし
い」ではなかったように思うのだが・・聞き間
違いかな?・・不動坊じゃないものね。

小満ん「髪結新三」。前半は、新三がお熊をさ
らい、それを取り返そうと、車力の善八が、弥
太五郎源八の家に依頼に行くところまで。

後半は、弥太五郎源八が新三の家を訪れて交渉
決裂、その後、大家がいいところをすべてさらっ
て行くくだり。

焔魔堂橋の場面には行かなかったので、通しと
言っても三分の二・・くらいかな。

雲助師の芝居的演出に比べると、小満ん師匠は、
いかにも師匠らしい淡々とした語り。人物の心
理描写としては、こちらの方が良いのかもしれ
ないが・・・うーん、ちょっと眠かったゾ。

後半のマクラで、大家=家主がどういう存在で
あったのか、町役人の意味など、詳しく説明し
て下さったのはありがたい。勉強になります。

この噺、結局のところ、新三の家での大家との
やり取りが、一番の聞きどころ、聞かせどころ
なんだな・・・焔魔堂は、芝居向けのオマケ。
posted by JTm at 15:22| 落語 | 更新情報をチェックする

2018年06月13日

2018.6.12 五街道雲助一門会@横浜にぎわい座

2018.6.12 五街道雲助一門会

演目
桃月庵ひしもち      出来心
五街道雲助        お菊の皿
桃月庵白酒        鰻の幇間
  (仲 入 り)
蜃気楼龍玉        駒長
隅田川馬石        井戸の茶碗
          (三味線:千葉しん)

毎度、出番順でもめるにぎわい座の一門会、今回
は、ご案内に登場した布目氏まで、「わたしも順
番は分かりません。ただ雲助師匠はニコニコして
おられました」・・なーんて言うから、ますます
盛り上がっちゃうねぇ。

ひしもち「出来心」。新米泥棒の気弱そうな雰囲
気が、すごくよく出ているんだが・・・地?

ひしもちさんがしゃべり終わって、聞こえてきた
出囃子は「箱根八里」。客席は、ここで笑った人
と、めくりがめくられて初めて笑った人、ふたつ
に分かれた。・・・後者の方が多かったかな。

雲助。「うちの弟子は腕っこき(だから誰にトリ
を任せても安心)」「『師匠はもう古稀ですから、
遅くなってなにかあったら大変』と言ってくれる」
・・とのことで、一番に上がる。

「お菊の皿」。お菊さんを見に行く連中の、表情
の変化がめちゃくちゃ愉快。楚々としたお菊さん
も、演技がクサくなったお菊さんも、とっても可
愛い・・・「明日、休むんだよ!」が嬉しそうだ。

白酒「鰻の幇間」。夏らしい噺が続く。
一八が藤村の羊羹を持って“穴釣り”に出向く先が、
本所の若林さんと稲葉さん。雲助師とさん喬師の
本名だけど、さて、横浜でどこまで通じたか?

鰻屋の汚さが、尋常じゃなくて、窓は描いてある
(「だくだく」か?)し、漬物はザアサイだし、
酒はエチルだし・・・こんな店のウナギ?を、三
人前も土産にするなんて、一八ならずとも「尊敬
する」ねぇ・・。

龍玉「駒長」。以前からよく掛けているけれど、
久しぶりに聞く。

以前に比べると、暴力亭主に愛想を尽かしながら
も別れるに別れられずにいる女房・・というふた
りの関係性が、噺の冒頭からはっきり見えて来る。

上方者の丈八は、決していい男ではなく、お駒へ
の気持ちも、あくまで秘めた想い・・それが、思
いがけなくお駒の“告白”を聞いて、有頂天に。

その嬉しそうな様子を見たお駒が、“本気になる”
・・・そうか、そうだったのかと、ナットク。

馬石。楽屋入りが最後だったからトリと言われて、
「浅草の出番があって・・昨日、師匠にちゃんと
断ったのに・・」とひとしきりの愚痴。

でも、噺は「ちゃんと演ります」。

「井戸の茶碗」。この噺もまた、リメイクのあと
がはっきりと。

くず屋の清兵衛さんは、以前から千代田朴斎のと
ころに出入りしているし、100文で買った仏像を
600文で売って大もうけ(しかも朴斎と折半には
しない)。
細川邸の侍は、高木左太夫と、名前が変わってた。

物語の運びも、明らかに笑いの量が増えて、人情
噺ではなく、完全に滑稽噺のノリに。

馬石師匠、トリ、お見事!
posted by JTm at 10:09| 落語 | 更新情報をチェックする