2018年08月31日

2018.8.30 馬石長講を聴く会@赤坂会館

2018.8.30 馬石長講を聴く会

演目
柳亭市松       牛ほめ
隅田川馬石      島抜け(『お富与三郎』より)
  (仲 入 り)
隅田川馬石      越後地蔵が鼻(『お富与三郎』より)

ここのところ、あちこちでこの「お富与三郎」の
連続口演をしている馬石師。行きたいと思いつつ、
なかなか機会がなく。

2013年に雲助師が演った口演では演じられなかっ
た場面を聞きたくて、大詰一個手前に初参加。

まずは開口一番、赤坂会館“専属前座”(笑)の市松さ
ん。噺は「牛ほめ」、三回目。

馬石『お富与三郎』より、「島抜け~越後地蔵が鼻」。

最初に10分ちょっと使って、前回までのあらすじ
を語ってくれたので、途中参加でも戸惑いはない。

前半「島抜け」は、捕らえられて佐渡へ島流しに
なった与三郎が、ふたりの仲間とともに島抜けを
図る・・2013年の雲助師の連続口演はここまで
だった。

後半からは初聞きの場面。土地の顔役に助けられ
て、江戸へ向かった与三郎たちが、高崎宿で役人
に見つかり、別々の道を逃げることに。

追われる与三郎が、道中で出会ったのは・・・?

記憶はややあいまいだが、島抜けの計画の部分は、
雲助師の方が丁寧に演っていたような。それでも、
嵐の夜に、断崖から海に身を投じる恐怖、身体を
しばりつけた丸太の筏が、大波に翻弄される様子、
等々、まさに息詰まる描写。

三人のうちひとりが波に浚われ、残ったふたりが
越後の土地の顔役に助けられるわけだが、この人
物が、なかなかの大物。

与三郎たちがお縄になったら、助けたこともバレ
て、自分も罪になるかもしれないのに・・と、少
し心配になった。

大詰で、なにか言及があるだろうか。

さて、与三郎と坊主松のふたり連れ・・こんなに
目立つ奴らはないだろう。身体中切り傷だらけの
与三郎と、大男で坊主頭の松。

高崎まで無事にたどり着いたのが、不思議なくら
い。そして、与三郎はここでもまだ、松に依存し
ている感じ・・どこまで行っても、結局、お坊ちゃ
んの若旦那なんだなぁ。

高崎で役人に追われて、松は捕らえられ、後に処
刑。別の道を逃れた与三郎が、川越宿(だったか
な?)の外れで、あの、因縁の相手にバッタリ・・

というところで、今回はおしまい。ホント、惜し
い切れ場だ。

次回、大詰は10月17日。もちろん、行きますよ。
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2018年08月30日

2018.8.29 珍版三人組・第三夜@赤坂会館

2018.8.29 珍版三人組・第三夜

昨夏は「ずっこけ三人組」だったはずのこの会、
今年はなぜか、こんな題に。新版三人集のモジリ
かい?・・・だけど、お客さん、若い女性が多い
のね、三人集と違って。

演目
柳亭市松      道灌
柳家緑太      猿後家
金原亭馬久     雪の子別れ(『双蝶々』より)
  (仲 入 り)
柳亭市童      猫定
       (三味線:柳沢きょう)

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市松「道灌」。二度目。中ほどでちょっととちっ
たから、前回の方が良かったね。それにしても、
見習いのうちから、こんなに高座を務められるな
んて、幸運なめぐりあわせ。

緑太。今年のテーマは「珍しくて怖い噺」だそう
で、初日に「宮戸川」を通しで口演した由。あの、
雷の日ですね、そりゃすごい。

この日は、ごくお馴染みのところで「猿後家」。
この噺、あまり好きじゃないんだけれど、緑太さ
んの口演は、嫌味が無くて素直に笑える感じ。

馬久。前日に「猫怪談」でトリを務めた由。それ
も聞いてみたかったが、今回の“目玉”は、この、
「雪の子別れ」。

8月2日のリベンジです。大圓朝と大師匠・先代
馬生の墓参りをしてきた甲斐あって?、今回は、
見事に大詰まで。良かった、良かった。

市童「猫定」。雲助師に稽古をお願いした楽屋に、
市馬師匠も居合わせたそうで、「それ、違うだろ?」
と言われたとか。

確かに、童顔の市童さん向きの噺ではないかもし
れないが、若いうちは、覚えておいて損になる噺
はない。ニンにないと思われる噺でも、機会あれ
ば、演っておくべし。

そして、これがなかなかの出来だったのだから、
もう言うことはない。客席も、どんな噺なのか知
らない人が多かったようで、最初のうちはちょこ
ちょこ笑いが漏れていたが、采女が原の惨劇以降
は、シーンと、水を打ったような静けさに。

不気味ながら、聞かずにはいられない迫力があっ
て、グイグイと引き込まれて行った。

最初に雲助師からと聞いたせいか、ところどころ
に雲師の口調が感じられるのも、雲助ファンとし
ては、ちと、嬉しかったり・・でも、このままじゃ
ダメですよね。次回はもっと良くなりますように。
posted by JTm at 13:04| 落語 | 更新情報をチェックする

2018年08月28日

2018.8.27 小満ん夜会@日本橋社会教育会館

2018.8.27 小満ん夜会

演目
春風亭一猿       半分垢
柳家小満ん       宮戸川(下)
柳家三三        磯のあわび
  (仲 入 り)
柳家小満ん       鰻の幇間
         (三味線:田中ふゆ)

一猿「半分垢」。前座さんの噺としてはごく珍しいと思う。
来年中には、二ッ目の声が掛かってもおかしくないところ
だから、ね。それにしても富士の“半分雪”に比べると、垢っ
てぇのはなぁ・・・。

小満ん「宮戸川(下)」。「去年、上を演ったので」と言
われて、少々焦る・・聞いてない!・・記憶減退か?

調べたら、去年の8月は、狂言の会と被ったので、参加し
ていなかった。

お花半七は、結ばれる時も雷が鳴るわけだが、この下の方
も雷に縁が・・・そのせいか、途中から外は雷雨。上手側
のドアが開いていて、その向こうの窓が時折、ビカッ!と
光る・・・実に、臨場感あふれる口演だった。

芝居振りになる場面が二か所・・今まで聞いたのは、舟の
中での立ち回りのところだけだったから、一か所多い・・
でも、その割には、あっさりと、淡々とした印象。
それがまた、小満ん師匠らしくて良いな。

ゲスト・三三「磯のあわび」。先月、赤坂での独演会でも
聞いた。このところ、あちこちで掛けている様子。

全体に、はじけ切った可笑しさで、笑いっぱなし。そして
個人的には、熊さんの“洒落のキツイ”手紙を読むご隠居が、
「字が妙に上手いところが気に入らない」と呟いたのが、
なんだかとても可笑しかった。

小満ん「鰻の幇間」。小満ん師のこの噺は、2013年以来。
その時は口演時間22分と記録にある・・今まで聞いた中の
最短記録かも。

今回は30分弱。幇間から落語協会の事務員に転身した、五
代目小さん師の友人についてのマクラと、本篇冒頭の、“穴
釣り”部分が、前回より増えた・・かな?

YouTubeにある八代目文楽師の「鰻の幇間」も、21分とい
う短さだから、このスピードは師匠譲りか。だけど、後半
の、一八が鰻屋の女中に小言を言う場面は、小満ん師の方
があっさりしてる・・と感じた次第。

小満ん師の一席目で鳴り出した雷は、仲入り後の二席目の
途中で最高潮?になり、会場の中でもゴロゴロと音が・・
それでも、終演時にはほぼ治まって、わたしはごく普通に
帰宅出来た。

だけど、世田谷や杉並方面は、もっともっと大変だった様
子・・・みなさん、無事に帰れましたか?
posted by JTm at 10:57| 落語 | 更新情報をチェックする