2018年11月08日

2018.11.7 粋歌の新作コレクション@内幸町ホール

2018.11.7 粋歌の新作コレクション 2018秋

演目
三遊亭あおもり      スピード狂の詩
三遊亭粋歌        箱の中
  〃          フォーリンロボ
柳家三三         掛声指南
  (仲 入 り)
三遊亭粋歌        嵐の初天神(『落語の仮面』2)

粋歌さんには申し訳ないが、ゲスト目当てで・・・。

あおもり「スピード狂の詩」。粋歌さんが「新作演って
いいよ」と言った由。開口一番で自作の新作が出来る機
会はそう多くはないだろうから・・嬉しそうに。

黒づくめでバイクを飛ばす若者・・と思わせて、実は・・
というパターン。師匠の白鳥師より、喬太郎師の噺を思
い出す。「午後の保健室」とか。

来春二ッ目昇進だそうで、そしたらきっと新作一本で行
くのだろう。でも、あおもりさん、古典も上手いよね。
続けてくれるといいな。

粋歌の前半二席。
「箱の中」。題名だけ聞くと、小ゑん師ばりの不条理落
語っぼいけれど、日常生活に取材した粋歌さんらしい噺。

ふたりだけの生活になった老夫婦が、「将来、子どもた
ちに苦労をかけないように」と、終活=断捨離に邁進。
・・自分たちのものだけなら問題なかったが、子どもた
ちのものにまで手をつけたので・・?

物の価値は人によって違うということ。わたしもうっか
り片付けなんてしないことにしよう(言訳)。

「フォーリンロボ」。志ん五師の作だそうだ。題名は、
おそらくフォーリンラブのもじりだろう。お好みのタイ
プの女性ロボットを派遣してもらうサービスを受けた、
彼女いない歴35年の男性の話。・・この設定、志ん五師
らしいなぁ。

最初の“思い込み”が、最後にひっくり返るのは、あおも
りさんの噺に、ちょっとつくようにも思うが、それまで
に至る経緯はまるで違うから、大丈夫。

理想の相手だったはすが、よく知り合うと、また別の面
が見えてきて・・というのは、相手が人間でもロボット
でも同じこと、のようです。

ゲスト。三三「掛声指南」。彦いち師作のこの噺を、最
近、どこかで掛けたという話を聞いていたので、もしか
したら?と思っていた予想が的中した。

「落語に出てくる人物と言えば、八っつぁんに熊さん、
ご隠居さんにムアンチャイ・・」って入り方、最高!

ボクシングのセコンドを目指すタイ人のムアンチャイだ
が、日本語の語彙が乏しくて、なかなか上手くいかない。
ジムのオーナーに言われて、新宿の街へ“武者修行”に・・。

しばらく行っていない、新宿の街を懐かしく思い出しつ
つ聞いた。そして、最後は新宿末廣亭・・「怖い顔のお
じさんが、床を叩きながら『なむあみだ・・』って・・」

もう、場内爆笑でした。そして、この前半の伏線を、後
半のボクシング場面できれいに回収して、すっきり解決
する・・・後味の良さ。

粋歌「落語の仮面2・嵐の初天神」。言うまでもなく白
鳥作の噺。この噺はまだ、白鳥師以外で手掛けているの
は粋歌さんだけ、とのこと。今、第5話まで持っている
そうだ。

この第2話は、以前に白鳥師で聞いている。楽屋入りを
直前に邪魔された主人公の花が、上野公園の“大道落語”
で修行、ライバルの立川あゆみと出会う。

最後は、このふたりの“初天神対決”。

いやー、それにしても、団子をねだる子どもを演じるた
めに、二日も絶食しなくちゃならないなんて・・・
厳しい修行だねぇ。

じゃ、殺人犯を演じるには実際に人を殺すのか、「地獄
八景」を演るには本当に死ななくちゃならないのか?
・・・なーんて考えるのは、大いなる勘違い、ですよね。

粋歌さん、ゲスト目当てなんて言ってごめんなさい。
大いに楽しませていただきました。また行きまーす!
posted by JTm at 16:47| 落語 | 更新情報をチェックする