2019年02月28日

2019.2.28 国立能楽堂特別公演

2019.2.28 国立能楽堂特別公演 《月間特集・近代絵画と能》

演目
仕舞「船弁慶」キリ (観世流)
   シテ=片山九郎右衛門
   地謡=山崎友正、角当直隆、山崎正道、川口晃平
新作狂言「孑孑(ぼうふり)」和泉流(九世三宅藤九郎・作)
   大ぼうふり=三宅右矩、小ぼうふり=三宅近成、
   立衆(ぼうふり)=前田晃一、金田弘明、土屋 光、
            倉田周星、岩本涼介
   囃子方 笛=一噌幸弘、小鼓=飯冨孔明、
       大鼓=亀井洋佑、太鼓=金春國直
   地謡=吉川秀樹、三宅右近、髙澤祐介、河路雅義
  (休  憩)
能「石橋(しゃっきょう)」(喜多流)
   シテ(前・樵翁、後・白獅子)=塩津哲生、
   ツレ(赤獅子)=狩野了一、
   ワキ(寂昭法師)=森 常好、アイ(仙人)=髙澤祐介
   囃子方 笛=一噌幸弘、小鼓=大倉源次郎、
       大鼓=亀井忠雄、太鼓=前川光範
   後見=友枝昭世、中村邦生、佐々木多門
   地謡=大島輝久、木村 定、金子敬一郎、出雲康雅、
      友枝雄人、香川靖嗣、内田成信、長島 茂

「船弁慶」。能の最後の場面の舞を、装束なしの紋付・
袴の姿で舞う。もちろん、面もなく。

この場面は、船中の義経一行を、水底から現れた平知盛
の幽霊が襲う。それを弁慶が祈り伏せるところだ。

勇壮な舞・・・装束なしのシンプルな姿が、却ってその
勇ましさを際立たせるような。

「孑孑」。九世三宅藤九郎が、大正14(1925)年に作っ
た新作狂言だそうだ。

孑孑というのは、蚊の幼虫、ボウフラのこと。
久々の晴れ間、大ボウフラが水たまりの水面で手足(!)
を伸ばしていると、小ボウフラも泳いで来て、縄張り争
いとなる。

腕力ではかなわない小ボウフラは、仲間を募って一斉に
大ボウフラを攻撃・・・

ふわふわと浮いたり沈んだりするボウフラの動きを、見
事にデフォルメして表現。小ボウフラ軍団のアクロバテ
ィックな動きも楽しい。

そしてなんと、囃子方もまた、驚くほどのテンポの良い
演奏・・特に笛の一噌幸弘氏の“超絶技法”・・凄い!!

「石橋」。各地の仏跡を旅する法師が、清涼山にやって
くる。山への道には、千尋の谷に細い石橋がかかってい
て、とても人間技では渡れそうにない。

戸惑う法師の前に樵の老人が現れて、橋の由来を説明。
この橋の向こうには、文殊菩薩の浄土があって、やがて
奇瑞が現れるだろうから、しばらく待つように言う。

やがて、文殊菩薩の御使いである獅子が2頭、石橋に現
れ、満開の牡丹の花に戯れて、勇壮な舞を舞う。

説明が長くて動きのない前半の場面が、太鼓方の裂帛の
気合とともに一変、前半の静けさとはまったく逆の、華
やかで勇壮な場面になって行く。

正直、一気に眠気が覚めました。

歌舞伎舞踊「鏡獅子」のもとになった曲なのだろうが、
歌舞伎ほどの派手さはなく、大仰な毛振りも見られない。

しかし、その分、緊迫感は凝縮され、まさに息もつけな
いほど。いやー、面白かった。
posted by JTm at 22:12| | 更新情報をチェックする

2019年02月26日

2019.2.25 赤馬久@赤坂会館

2019.2.25 赤馬久 髪結新三・上

演目
金原亭馬久     辰巳の辻占
  〃       ざる屋
  (仲 入 り)
金原亭馬久     髪結新三・上

昨夏の双蝶々に続く、長篇人情噺の口演と聞いて、
半年ぶりの赤馬久。

一席目「辰巳の辻占」は、国立中席での鹿芝居の
元ネタということで。芝居ではとっても良い人に
描かれたお玉も、ここでは元の蓮っ葉に。

嬉しそうに、金、金と言うお玉・・こりゃもう、
いっそ、清々しいや。

「ざる屋」。金原亭のお家芸、たっぷりのフルバー
ジョンで。昼の街歩きがたたってか、後半は、眠
気との戦いになっちゃった・・・ごめん。

さて、気を取り直して(こちらが)の仲入り後、
いよいよ「髪結新三」へ。

今回は、物語前半ということで、登場人物の紹介
から、新三が忠八を騙して、お熊と駆け落ちさせ、
忠八を置き去りにしてお熊だけをさらう一件。

ん?・・傘尽くしの名セリフは無しなのね。あく
まで噺としての「新三」で、黙阿弥的要素は排除
なのかな。

となると、後半の長屋の大家と新三の丁々発止の
やりとりはどうなるのか?・・こりゃぁ、ぜひと
も聞きに来なきゃ。

ということで、次回は3月25日(月)。予定表に
書き入れました。
posted by JTm at 11:01| 落語 | 更新情報をチェックする

2019年02月25日

2019.2.24 春風亭一朝を聴く会@お江戸日本橋亭

2019.2.24 春風亭一朝を聴く会

演目
春風亭一花       雛鍔
春風亭一朝       紙屑屋
  〃         抜け雀
  (仲 入 り)
春風亭一朝       死神

一花「雛鍔」。昨年5月の二ッ目昇進披露の会で
聞いて以来。植木屋家族の各々の個性を上手く描
き出しているのは変わらず。

お店のご隠居が、植木屋を訪ねて来た経緯を省い
たのは、持ち時間との関係か?

一朝の三席。
「紙屑屋」。咽喉を痛められていたようで、いつ
もほどの美声ではないけれど、新内に都々逸etc.
と、たっぷり聞かせていただき、大満足。

「抜け雀」。一朝師らしく、さらっとした印象の
抜け雀で、最後、息子の絵師が語る物語も、まっ
たく湿っぽくならない。

さわやかな、春風のような噺だったなぁ・・と、
あとから思ったりして。

「死神」。こちらもまた、明るく軽やかな死神さ
ん。最後、主人公の男が、一度は新しいろうそく
に火を移す・・「点いた!」と叫ぶ男に、「え?」
と振り向く死神の意外そうな顔が傑作。

死神退散の呪文は「あじゃらかもくれんジャイア
ンツ、てけれっつのぱぁ!」。間違ってタイガー
スって言っちゃうと、足元に居る死神が枕元に移
動しちゃうそうです。

頑張れ、ジャイアンツ!!(笑)
posted by JTm at 08:28| 落語 | 更新情報をチェックする