2019年05月24日

2019.5.23 さん喬ひとりきり三夜@日本橋劇場(その3)

2019.5.23 さん喬ひとりきり三夜 第三夜

演目
柳家小はだ       道灌
柳家さん喬       笠碁
  (仲 入 り)
柳家さん喬       宮戸川
  〃         船徳
         (三味線:太田その)

さん喬師匠、三日目のネタ出しは「宮戸川」。
前二日に比べると、通しでも1時間と、格段に短
い(笑)噺なので、さて、どうなるか・・

まずは前座から・・最終日、初の!男性が・・。

小はだ「道灌」。最初に習う噺だし、もう演り慣
れているはずで、表情や仕草はもう十分に面白い
んだけど、途中、急ぎすぎ?という感が。

江戸っ子は早口ってことなんだろうが・・慌てる
必要はないんじゃないかな?

さん喬「笠碁」。しばらく前から、宮戸川の前半
を笠碁につなげる試みをしていたが、今回はその
逆パターン。

とは言え、「お花半七、駆け落ちしたって?」と
いうセリフで始まるのだから、物語としてはこち
らが後になるわけで。

先日、露の新治師の会でも聞いた。ふたりの碁仇
が、仲良く喧嘩する微笑ましさは、何度聞いても
嬉しくなる。

さん喬「宮戸川」。半七が碁・将棋に凝って遅く
なる・・という発端が、笠碁からのつながりかな?

さん喬師の宮戸川は、お花ちゃんがなかなか積極
的で、これ、お弟子さんたちにも継承されている
みたい。

通しで後半まで聞くのは、たぶんお初。雲助師ほ
どではないが、鳴物も入れて芝居調に。そしても
ちろん、喬太郎師ほど陰惨にでもなく。

ただ、気を失ったお花を介抱しようと抱き上げた
男たちの「あったけぇな・・」という呟きに、こ
の暖かさがふっと、彼らの劣情を呼び起こしてし
まう怖さを感じた。

最後が夢オチなのは同じだけれど、その夢がどこ
からどこまでなのか?が、他の演者とは違う独自
なところ。驚いた。

ここで終わりと思ったが、拍手する暇も与えずに、
「若旦那、船頭になりたいって?」と、「船徳」
につなげた。

おお!・・・大川つながりか。

発端の船頭たちと親方のやり取りは割愛で、15分
程度の短い噺だったけれど、格好だけは一人前の
徳さん船頭・・大笑い。


この三日間、振返ってみると、なんか、さん喬師
匠が演りたいことを演りたいように・・という三
日間だった気がする。

特筆したいのは、三味線の使い方の上手さ。これ、
もちろんさん喬師匠自身の演出なんだろう、実に
効果的。

そして、それに応えたその師匠(第一夜・三夜)、
きょう師匠(第二夜)も素晴らしかった。
プログラムに、おふたりのお名前をきちんと載せ
てくれた、主催者の方にもお礼を申し上げたい。
posted by JTm at 08:56| 落語 | 更新情報をチェックする