2019年06月30日

2019.6.29 古今亭菊志んThe東京マンスリー@お江戸日本橋亭 

2019.6.29 古今亭菊志んThe東京マンスリー 2019Part3

演目
菊志ん&瀧口雅仁    (ご挨拶とトーク)
柳家り助        二人旅
古今亭菊志ん      棒鱈
菊淵 剛        (唄)「業平文治の唄」
古今亭菊志ん      業平文治(参)おあさと文治
  (仲 入 り)
港家小ゆき       (浪曲)水戸黄門漫遊記・尼崎の巻
  (曲師:佐藤喜美江)
古今亭菊志ん      船徳

オープニングトークは、今ウワサの闇営業について。
特定のプロダクションに属していない噺家さんには、
いわゆる闇営業はないはず・・

ただ、その営業先が、反社会的団体だとしたら?・・
知らずに行ったのでも、断罪されるのか? 見てす
ぐ、「こいつは危ない」と分かる連中ばかりではな
いだろうし。(詐欺師なんて見た目が怪しかったら
絶対に出来ない仕事)・・難しいところ。

り助「二人旅」。もう、驚くほど小里ん師匠にそっ
くりで・・独特のフラも、実に面白い。遭遇するの
が楽しみな前座さん。

菊志ん「棒鱈」。隣室の田舎侍が、あまり聞かない、
珍しい唄を歌っていしたような・・すいません、途
中、ちと落ちたようです。

一度、高座を降りた菊志ん師、菊淵剛として再登場
・・なんのことはない、唄に乗せて前回までのあら
すじを語るという・・・余興?

前回欠席だったので、あらすじは気になっていたの
だが・・・笑いっぱなしで全然わからず。

菊志ん「業平文治(参)」。とはいうものの、物語
はまだそんなに進んでいなかった。今回で、ようや
く、主要登場人物が出そろったところ・・かな?

今回は、裏の長屋に住む浪人夫婦と文治のかかわり。
この女房が悪いヤツで、文治に付け文をしたり、病
気の義母を虐待したり。で、文治が懲らしめるのだ
けれど・・・えー、殺しちゃうの!?

ちと短絡的。

小ゆき。浪曲はあまりなじみがなく、小ゆき師もお
初。まさか金髪の浪曲師がいるなんて・・・。

「水戸黄門漫遊記・尼崎の巻」。尼崎の宿で、継母
に虐げられている娘を救う黄門様・・継母は男と密
通し、怪我をして臥せっている夫はほったらかし・・
という物語。うーん、これ、業平文治と付きすぎ。

菊志ん「船徳」。意外にも?先日聞いたばかりのさ
ん橋師匠の噺と、骨子がよく似ている。もちろん、
菊志ん師らしい色付けもたっぷりではあるけれど。

そう思って聞いていたら、最後にトンデモナイ落ち
が・・・ネタばれは避けますが。

・・ったく、油断のならない噺家さんだなぁ、菊志
ん師匠。今回もまた、やられたー!って感じ。
posted by JTm at 10:35| 落語 | 更新情報をチェックする

2019.6.29 赤坂雲助の会@赤坂会館

2019.6.29 赤坂雲助の会

演目
柳亭市若        平林
金原亭馬太郎      笠碁
五街道雲助       お化け長屋
  (仲 入 り)
五街道雲助       干物箱

演者に手の届きそうな?小さな会場で、雲助師匠を
聞くという、ぜいたくな会。雲助ファン、大集結。

市若「平林」。市若さんのこの噺はお初かな。アヤ
シゲな読み方を教える連中が、何度も「本当に読め
ないんだね?」と、確認するのが愉快だ。意地悪で
はなくて、軽く揶揄っている感じなのも良い。

馬太郎「笠碁」。雲助師にけしかけられた?とかで
大ネタに挑戦。お年寄りふたりの喧嘩なんて、若手
には無理無理・・という予想を裏切って、なかなか
のものでした。しゃべり方がゆっくりなのが、合っ
ているのかな?

雲助「お化け長屋」。先日のらくだ亭と被ったけれ
ど、もう一度聞きたいと思っていたので大歓迎。

ふたり目に登場する怖がらない男が、怪談話の途中
で発する「ふがっ!」が、実に効果的。笑うよなぁ。

雲助「干物箱」。久々だなあと思ったが、調べたら
なんと2011年以来で、しかもまだ2度目・・ホント
かなぁ?

冒頭にお幇間医者が登場して、「善公が声色が上手
い」と若旦那に知恵をつけるのは、雲助師以外では
聞かないくだり。

他にも、若旦那の部屋に入った善公が、周囲を見回
して細かく描写したり、用意されている燗酒を飲ん
だり・・などというのもあまり聞かない。

正直、好きな噺ではないのだが、雲助師のはまさに
絶品!・・堪能した。
posted by JTm at 09:49| 落語 | 更新情報をチェックする

2019.6.28 文楽若手会@国立小劇場

2019.6.28 第7回 文楽若手会 文楽既成者研修発表会

演目
「義経千本桜」
  椎の木の段
   (口)竹本碩太夫、鶴澤清允
   (奥)豊竹咲寿太夫、鶴澤友之助 
  小金吾討死の段
    竹本小住太夫、野澤錦吾
  すしやの段
   (口)豊竹芳穂太夫、鶴澤清馗
   (中)豊竹靖太夫、鶴澤寛太郎
   (奥)豊竹亘太夫、鶴澤清公
   人形役割(各段共通)
    いがみの権太=吉田玉勢、弥左衛門=吉田文哉、
    娘お里=吉田簔紫郎、弥助実は平維盛=桐竹紋秀、
    若葉の内侍=桐竹勘次郎、梶原景時=吉田玉路 外
  (休  憩)
「妹背山婦女庭訓」
  道行恋苧環
    太夫 お三輪=豊竹希太夫、
       橘姫=豊竹咲寿太夫、求馬=竹本小住太夫、
       竹本碩太夫
    三味線 鶴澤清𠀋、鶴澤燕二郎、鶴澤清允、
        野澤錦吾
   人形役割 お三輪=桐竹紋臣、
        橘姫=吉田簔太郎、求馬=吉田玉誉   
 囃子(各演目共通) 望月太明藏社中

この若手会には、2014年の第2回以来だ。数えてみれば
毎年開催されていたと気づくが、はて、なぜ何年もご無
沙汰だったのか?・・たぶん、他の会と被っていたのだ
ろうけれど。

そのご無沙汰の間に、また一段と世代交代が進んだのは
確かで、今回の出演者も「え、まだ若手なの?」と思う
方もおられるようだ。

よく言われることだが、後継者の育成は急務である。

もちろん、国立文楽劇場での技芸員養成は、歌舞伎など
に比べると上々の成果である。

どうしても家柄が優先されてしまう歌舞伎では、養成所
出身の若手が大きな役を演じることは至難だけれど、文
楽ではすでに、中心的役割を果たす養成所出身者も多い。

ただやはり、「やってみよう!」という若い人が少ない。

時代の流れ、価値観の変化と言ってしまえばそれで終わ
りだが、何度もの危機を乗り越えて、今日まで伝わって
来た日本の大切な芸能を、ここで途絶えさせてしまうの
は、あまりにも惜しい。

こういう若手の会を、どんどん開いて、出来れば若い人
たちに積極的にPRして欲しい。

5年前に拝見した時に比べて、今回ははるかに満足度が
高かった。この5年、演者のみなさんが、どんなに真剣
に、いい仕事をしてきたのか・・よくわかりました。

もうひとつ、おまけ。
先日発表された、今年度上半期の直木賞候補作に、大島
真寿美氏の『渦ー妹背山女庭訓 魂結び』がノミネート
された。

浄瑠璃作家・近松半二の生涯を題材にした小説である。
ちょうど「妹背山~」の上演と重なったこともあり、興
味深く拝読した。このうえは、ぜひ、受賞して、文楽へ
の世間の関心を高めて欲しいものだ。

本選考は、7月17日、午後4時から行われるそうだ。
posted by JTm at 09:17| 文楽 | 更新情報をチェックする