2019年08月06日

2019.8.5 権太楼ざんまい@日本橋劇場

2019.8.5 権太楼ざんまい

演目
柳亭市坊      子ほめ
柳家さん光     家見舞
柳家権太楼     居残り佐平次
  (仲 入 り)
柳家権太楼     心眼
       (三味線:金山はる)

市坊「子ほめ」。きっちり楷書体の前座噺。ブレの
なさが魅力。いかにも市馬師門下。
開演前の、ソフトな影アナも結構でした。

さん光「家見舞」。さん光さんのこの噺はお初かも。
個人的には面白かったし、ずいぶんと上手くなった
なとも思ったのだが、あとから師匠は、「江戸っ子
がひとりも出てこない家見舞・・」と。キビシイ。

権太楼「居残り佐平次」。2013年以来、久々。
その割に聞きなれた噺という印象なのは、音源で何
度も聞いているからだろうか。

居残って、若い衆が「お勘定を・・」と言い出すた
びに、あれこれ言って煙に巻く、ここがまさに絶品。

ところで、噺の中に出てくるうなぎの「荒井屋」は、
北品川に実在した店。江戸時代から続く老舗だった
が、2002年に閉店したと聞く。

今どうなってる?と調べたら、銅板葺きの看板建築
の外観を活かして、内部を改装、イタリアンの居酒
屋になっているそうだ。その名も「居残り連」。

権太楼「心眼」。2016年に何度か続けて聞いたが、
それ以来。

自分がずっと親代わりに?育てた実の弟に、嫌みを
言われて悔しく思ったのに、立場が変われば自分も
また、あんなに尽くしてくれる女房を疎んじる・・

自分が憎んだ弟と同じ、汚い気持ちが自分の中にも
あると気づいてしまった梅喜・・・最後、おたけの
手を、宝物のように握りしめる姿がなんとも感動的
だった。

次回「権太楼ざんまい」は、10月31日・・それは
いいけれど、木戸銭が3500円⇒3800円に。
うーん、世知辛い世の中じゃのう。
posted by JTm at 09:47| 落語 | 更新情報をチェックする

2019年08月03日

2019.8.2 小満ん夜会@日本橋社会教育会館

2019.8.2 小満ん夜会

演目
春風亭朝七      たらちね
柳家小満ん      応挙の幽霊
立川龍志       小言幸兵衛
  (仲 入 り)
柳家小満ん      大山詣り
         (三味線:田中ふゆ)

会場に行く前に食事をしようと歩いていたら、道の
向こうに前座の朝七さん。なにやら口の中でブツブ
ツ言いながら歩いていたようだが・・お稽古?

朝七「たらちね」。朝七さんのたらちねは、18歳と
いう設定の新妻が、なんだかおっ母さんみたいなの
がめちゃくちゃおかしい。年、いくつ??

小満ん「応挙の幽霊」。小満ん師匠のこの噺は2016
年以来で2度目。幽霊と名残の酒を酌み交わす道具
屋が、のんびりとした雰囲気で、ホント、好い人。

掛軸を100円で買った客が、最後に「応挙だぞ。何
千円もする」と種明かしをしたのに、「どうせ市で
2円で買ったもの・・100円、いい客だなぁ」と、
飄々としている。好きだなぁ、こういう人。

そして、江戸切子・・「薩摩もいいがこういう酒に
はさっぱりと江戸切子」・・江戸末期の江戸切子は
透明なガラスに細工をしたものだそうで、薩摩切子
のほうは色ガラスを使ったとか。

これが一事が万事、次々に色々な蘊蓄が繰り広げら
れる・・・小満ん師ならでは。

トクトクトクと注がれるウイスキーの香りが、はっ
きりと伝わってきた。

龍志「小言幸兵衛」。昨年一度フルバージョンで聞
いているが、今回は、ふたり目の店子候補までで切っ
た。最初に飛び込んでくる豆腐屋のべらんめぇが見
事だなぁと思ったら、龍志師、墨田区出身だそうで。

最初のところで、幸兵衛さんは女房に小言を連発す
る・・もしも、この女房が完璧女房で小言の余地が
ゼロだったら、とっくに離縁したんじゃなかろうか?

小満ん「大山詣り」。今回のネタ出し。
意外だったのは、冒頭で“決め式”の提案をするのが、
先達さんではなく、参加者たちの方だったこと。

毎年騒動が起こるから、今年はもう行きたくないと
言う先達さんを、なんとか説得しようと参加者たち
の方から、「文句を言ったら2分、暴れたら坊主」
と持ち掛けるのだ。

ふつうは、いつも騒動を起こす熊さんとは一緒に行
きたくないという仲間たちを、先達さんの方が説得
するのだけれど。

ちょっとしたことだが、熊さんと仲間たちの関係が
少し変わって見えたのは面白い。
posted by JTm at 07:33| 落語 | 更新情報をチェックする

2019年08月02日

2019.8.1 小辰の寸法@日本橋社会教育会館

2019.8.1 小辰の寸法 第18回

演目
入船亭小辰     (ご挨拶)
三遊亭ぐんま    権助魚
入船亭小辰     替り目
  〃       藁人形
  (仲 入 り)
入船亭小辰     船徳

冒頭のご挨拶は、息子さんとのやりとりと、前日
の協会の総会についてのあれこれ。面白かったが
20分は長いよ。

ぐんま「権助魚」。白鳥門下。高座を見るのは2
度目。兄弟子の青森さんもだが、この一門、古典
落語については、確実に師匠より弟子の方が上手
い(笑)

そして、出身地・群馬への愛があふれた権助魚。

小辰「替り目」。サゲまでのフルバージョン。
全部聞いたのは、一昨年以来かな。

以前に誰かが、この噺は主人公の酔っぱらいが、
場面によって人柄が変わってくるので演りにくい
というような話をしていたけれど・・・小辰さん
の口演にはそんな印象はない。

何を言っても何をしても、酔っぱらった上でのこ
と。一貫して酔っぱらいの了見。

「藁人形」。続けての大ネタにびっくり・・この
会、いったい何時に終わるんだ!?

小辰さんのこの噺は、2016年に一度聞いたきり。
その間に扇辰師匠で何度か・・直近は今月10日だっ
たから、申し訳ないが小辰さんにはいささか分が
悪い。

お熊の、しれっとした悪女ぶりがいまひとつ・・。
扇辰師匠だともう少し乾いた感じになるのだが。

「船徳」。舟宿の2階に若旦那が居候・・お初徳
兵衛かな?と思ったら船徳へ。お初?と思って聞
いていたけれど、調べてみたら、昨夏に一度遭遇
していた。

その時も、冒頭の入り方から、馬石師かな?と思っ
たけれど、後半の徳さんのちゃらんぼらんさ加減
は。むしろ白酒師に近いような気がする。

四万六千日の客のひとりが、こうもり傘ではなく
杖を持っているのが特徴的。そしてこの杖が石垣
の間に挟まっちゃうのはお決まり通り。

ただ、これを取らせないというのは、こうもり傘
より罪が重いね・・こうもりはなくても歩けるけ
れど、杖はないと歩けない。

・・自分が杖に頼る経験をしたからか、ちょっと
気になった。

終わってみれば、3席いずれも25~30分の、ト
リネタ勢ぞろい・・・なんか、さん喬師匠の会み
たい。お疲れさま。
posted by JTm at 09:06| 落語 | 更新情報をチェックする