2019年10月31日

2019.10.30 落語坐こみち堂@国立演芸場

2019.10.30 落語坐こみち堂Ⅷ -柳亭こみち独演会―

演目
柳家小はだ      手紙無筆
柳亭こみち      壺算
  〃        紙屑屋
  (仲 入 り)
ボンボンブラザース  (モダン曲芸)
柳亭こみち      天女裁き
         (三味線:田中ふゆ)

ほぼ一年ぶりのこみち師独演会、チケット売るのに
苦労したとご本人は言っておられたが、その甲斐あっ
て、満席の大盛況。

小はだ「手紙無筆」。今年の夏に一度聞いているか
ら初めてではないはず・・その割にちと突っ込み箇
所が多かったような。
・・・焦るな!落ち着きゃ一人前だ。

こみち「壺算」と、終演後の貼り出しにはあったけ
れど、ご本人は「大阪のおばちゃんの壺算」と。

値切りの達人・根岸律子(通称値切りの)おばちゃ
んが大活躍。筋立ては普通の壺算とほぼ同じだけれ
ど、このおばちゃんのキャラがあまりにも独創的で、
とっても濃くて、なんか、別の噺みたい。

「紙屑屋」。こちらは“伝統的”若旦那が主人公のご
く正統的な噺・・だったような。せつかくのナマの
三味線だったのに、鳴物が入らなかったの残念。

ボンボンブラザース。芸協の寄席ではお馴染みだが、
初めての方も多かったとみえて、金属製五階茶碗に
悲鳴が上がる・・演ってる方も嬉しそう。

こみち「天女裁き」。お馴染み天狗裁きに、最後、
天女様が登場。・・ああ、水晶玉に映った熊さんの
夢・・・わたしも知りたーい!!!

こみちさん、確か、昔、「古典落語の登場人物の性
別を変えて演ることはしないと決めている」と言っ
ていたよね・・・

この日のプログラムにもそんなこと書いてあったけ
れど、わたしは確かにこの耳で聞いている。

でも、たぶん「死神」を婆さんにしちゃったころか
ら、方針転換し始めたような。

いいじゃないですか。それがこみちの生きる道・・っ
てことで。
posted by JTm at 13:48| 落語 | 更新情報をチェックする

2019年10月28日

2019.10.27 柳家甚語楼の会@お江戸日本橋亭

2019.10.27 第20回 柳家甚語楼の会

演目
橘家門朗        雑俳
柳家甚語楼       真田小僧
三遊亭伊織       釜どろ
柳家甚語楼       代書屋
  (仲 入 り)
柳家甚語楼       御神酒徳利

門朗「雑俳」。来年2月の昇進を前に、このとこ
ろ遭遇率高し。文蔵師匠写しの雑俳。

甚語楼「真田小僧」。薩摩に落ちるサゲまで通し。
前半の金坊とお父っつぁんの攻防・・というより、
金坊のワンサイドゲームだけど・・が、大傑作。

乗せられて、だんだん嫉妬と不安を募らせる父親
の表情が、なんだかすごくリアル?

伊織「釜どろ」。間違いなくネタ元は三三師とわ
かる・・なんか、顔まで似て見えたりして。

甚語楼「代書屋」。初演とのこと。言うまでもな
く、権太楼師匠の十八番の噺だから、今まで演っ
ていなかったのが不思議なくらい。

代書屋の客の名が岩崎弥太郎だったのは、師匠と
違うけれど、あとはほぼ同じかな・・場内爆笑も
含めて。

甚語楼「御神酒徳利」。宿屋の番頭が主人公では
なく、占い八百屋バージョンの方・・これも権太
楼師匠の噺だね。オチはちょっと変えていたが。

ひょんなことから、易の大名人と思われてしまっ
た八百屋さんが、あわてふためく様子がすごく可
笑しい。

今まで割と、師匠から離れようという意識が強かっ
たような甚語楼師だが、今回は権太楼師匠の噺を
二席・・なにか、心境の変化でも?

次回、来年4月11日(土)、夜席とのこと。
posted by JTm at 08:42| 落語 | 更新情報をチェックする

2019年10月26日

2019.10.25 国立能楽堂企画公演

2019.10.25 国立能楽堂企画公演 所縁の能・狂言

演目
狂言「子(ね)の日」(大蔵流) 
 シテ(大宮人)=茂山逸平、
 アド(女)=茂山千五郎、  後見=井口竜也
 囃子方 笛=杉 市和、小鼓=清水和音、大鼓=原岡一之
  (休  憩)
能「望月-古式-」(観世流)
 シテ(小沢刑部友房)=観世銕之丞、
 ツレ(安田友治の妻)=谷本健吾、子方(花若)=谷本康介、
 ワキ(望月秋長)=森 常好、アイ(望月の従者)=茂山千三郎、
 囃子方 笛=杉 市和、小鼓=大倉源次郎、
     大鼓=亀井忠雄、太鼓=小寺佐七
 後見=浅見真州、清水寛二、安藤貴康、
 地謡=観世淳夫、小早川修、長田桂三、西村高夫、
    浅見慈一、浅井文義、馬野正基、柴田 稔

会場ロビーの掲示・・
   2019102512340000.jpg
あらー・・七五三先生、どうなさったのか。
先月、京都で拝見したときはお元気そうだったのに。
お兄さまを亡くされてガックリしてしまわれたのか・・・
どうぞ、お大事に。復帰をお待ちしています。

狂言「子の日」。年が明けて最初の子の日には、野に
出て姫小松を採取するしきたりがあるとか。

そのしきたりどおり、野に出た大宮人が、同じように
小松を曳きに来た女に巡り合い・・?

七五三先生の代演はご次男の逸平さん。色好み・・?
の大宮人の雰囲気、絶妙です。

能「望月」。なんと、仇討の話です。

かつて信濃国の豪族安田氏に仕えた小沢刑部は、主人
が望月某に殺されたことから、国を離れて近江国・守
山で宿屋を営んでいる。

ある日、偶然にもその宿に、旧主の妻と子、そしてな
んと仇の望月某が泊まり合わせることとなり・・。

仇に酒を呑ませ、芸人に化けた未亡人や息子の謡や鞨
鼓(小型の鼓)、果ては宿の亭主の小沢自ら獅子舞を
舞って、相手を油断させ、ついにこれを討ち取る・・
という、なかなか、緊迫したお話だった。

一番の見ものは、シテの舞う獅子舞か。扇を二本開い
て重ね、獅子頭の上下のあごに見立てている。
これにふつうは赤いかつらをつけるのだそうだが、今
回は、小書き「古式」により、白いかつらの上に真っ
赤な牡丹の花。

この赤が、実に印象的。いつまでも目の奥に残りそう
な赤だった。 
posted by JTm at 13:44| | 更新情報をチェックする