2019年12月14日

2019.12.13 小満ん夜会@赤坂会館

2019.12.13 小満ん夜会

演目
春風亭いっ休      狸の札
神田松鯉        (講談)勧進帳
柳家小満ん       雪てん
  (仲 入 り)
柳家小満ん       首提灯
        (三味線:田中ふゆ)

いつもと会場が変わり、あやうく間違うところだった
という話が、入場前の待機時間にあちこちから・・
お客ばかりでなく・・?

というわけで、ちょっと変則なプログラム。小満ん師
匠は、“方違え”されていたそうで。

いっ休「狸の札」。噺を聞くのは二度目。明るく聞き
やすい語り口は好感が持てる。またまた楽しみな前座
さん。

松鯉「勧進帳」。2016年の国立能楽堂の企画公演で、
能の「安宅」とともに松鯉先生の「勧進帳」を聞いた。
その時に「8年ぶり」とのことだったから、あまり口
演の機会はないのではなかろうか。

内容的には能の「安宅」がベースになっているのだろ
う。(歌舞伎の「勧進帳」も同様に能から取り入れている)

いや、なにしろ言葉が難しい。歌舞伎や能を見て物語
を知っているからなんとかなるが、予備知識なしでは
歯が立たないかもしれない。

それでも、厳しい問答でぐんぐんと高まる緊迫感は、
目で見る演劇に、勝るとも劣らない・・というより、
むしろ、ヴィジュアルがないからこそ、より一層、そ
れが高まって感じられるように思う。

小満ん「雪てん」。「雑俳」のフルバージョン・・な
のだそうだ。

最後、ご隠居のところに歌の添削を願いに来た男が、
「天に抜けますか?」と繰り返し尋ねる・・と、脇で
聞いていた八五郎が、

「初雪や五尺余りの大イタチ この行く末は何になる
らん」・・「そりゃテン(貂)になる」というサゲ。

イタチがテンに?という疑問は残るが、次々に飛び出
すひねりの利いた言葉遊びが、なんと面白いことか。

小満ん「首提灯」。小満ん師のこの噺はお初。
試し斬りや胴斬りの小噺をマクラに、芝の山内で、酔っ
払い男が、勤番侍にからむ本篇へ。

このからみ方が、意外にあっさりしているなーと感じ
た。雲助師だともっとねちっこいような気がするが。
吐きかけた唾も、「殿より拝領の紋服」のご紋にはか
からなかったようだし。

首を斬られてからの、頭を支える仕草も、雲助師ほど
のオーバーアクションではなく、かなり控えめ。

どっちがいい、ということではなく、それぞれの持ち
味ということで。どっちも素敵です。
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2019年12月13日

2019.12.12 月例三三独演@イイノホール

2019.12.12 月例三三独演

演目
柳家三三       金明竹
柳亭市楽       道灌
柳家三三       紋三郎稲荷
  (仲 入 り)
柳家三三       雪とん
       (三味線:長澤あや)

三三師の会三連続、しかも二か月連続の月例・・と、
わたしにとっては、近年にないお祭り騒ぎのような。
とはいいながら、演目の並びをみると、なんだか、
扇辰師匠の会みたいだなぁ・・金明竹は小辰さんで。

三三「金明竹」。三三師の金明竹なんて、何年ぶり?
と思ったが、2017年1月のにぎわい座以来。

最初、いわゆる骨皮の部分で、ちょっとアヤシイ感
じがあったけれど、言い立てが始まると、まさに立
て板に水の鮮やかさ。聞いていて嬉しい噺。

市楽「道灌」。来春、真打昇進とあって、今回が
「月例三三」卒業公演だそうな。
そして、新しい名、玉屋柳勢は、三三師も襲名を打
診された名・・なんだって!

これ、花火の玉屋と、流星のような花火・・ってこ
となんだろうな。勢いを感じる良い名だと思うけれ
ど、花火のような一発やで終わらないようご用心・・
(ごめん)

噺の方は初心に帰っての「道灌」だったが、にわか
雨と貼りまぜの屏風が、「金明竹」と付くような。

三三「紋三郎稲荷」。一昨日の三三・左龍に続いて
のネタだし・・続けて演るのは良いんだけれど、続
けてのネタだしは、ちと疑問。会場だって徒歩圏内
だしなぁ。

それはともかく、内容の方は結構でした。それぞれ
のセリフの話し方の順序などが、前回よりきちんと
整理されていたように思う。

三三「雪とん」。えー、初めてじゃん?と思ったが、
2017年の三三・左龍で聞いていた。それ以来。

船宿の女将が、扇辰師のそれより少し年上かな。女
中のおきよさんのしたたかさは、よく似ている・・
若旦那も同じように可愛らしい・・

んー、だけど、糸屋のお嬢さんの描き方は、扇辰師
匠にまだ歩があるな・・あくまで個人の感想です。

2019年の最後を飾る「(勝手に)三三祭り」は、
これにておしまい。さて、次はいつのことやら。
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2019年12月11日

2019.12.10 三三・左龍の会@内幸町ホール

2019.12.10 第93回 三三・左龍の会

演目
三三&左龍       (トーク)
三遊亭歌つを      子ほめ
柳家三三        まんじゅう怖い
柳亭左龍        近日息子
  (仲 入 り)
柳亭左龍        おすわどん
柳家三三        紋三郎稲荷

オープニングトークは、虫のことからネズミ、そして
イノシシへ。干支は亥年から子年へ。

歌つを「子ほめ」。先日、研精会でも聞いた。冒頭で
の紹介によると、高知県出身だそうな。なるほど、そ
れでカツオね・・わたしは「サザエさん」のキャラの
名からかと思ってました。

三三「まんじゅう怖い」。三三師のこの噺は記憶にな
い。お初かな?・・誕生祝いに集まった連中が、怖い
ものの話を・・って、冒頭のトークの続きみたい。

左龍「近日息子」。今回のネタだし。後半のもう一席
ともども、二席ネタおろしとか。

残念!一か所ケアレスミスあり・・ま、具体的には書
きません。生きてるのに悔やみを言われてしまう親父
さんの、苦り切った表情が愉快。

左龍「おすわどん」。レアな噺で今までに3回くらい
しか聞いたことがない。桂歌丸師が明治期の速記録か
ら復活させた噺だそうだ。

妻妾が仲良く暮らす家で、本妻が病で先立ち、あとに
残ったお妾さん、おすわさんに奇妙な出来事が・・

怪談めかした不気味な運びと、実にくだらないオチが
なんとも対照的。そこがいかにも落語、という感じ。

三三「紋三郎稲荷」。今回のネタだし。初演かどうか
は不明だが・・聞いたことないからたぶん。

個人的には扇辰師匠の噺でおおいにお馴染み。三三師
版は、扇辰師が地の語りで演る部分を、登場人物の会
話や独白にして、独自の噺にしていた。

最後、宿の祠から現れるキツネは、扇辰師の「夫婦の
キツネ」ではなく、子ギツネ2匹。それもまた可愛い。
posted by JTm at 09:03| 落語 | 更新情報をチェックする