2019年12月10日

2019.12.9 柳家三三独演会@横浜にぎわい座

2019.12.9 柳家三三独演会 横浜三三づくし

演目
柳家三三       のめる
 〃         言訳座頭
  (仲 入 り)
柳家三三       寝床
        (三味線:森吉あき)

「のめる」。先月の月例に続き。前回より、将棋の
展開が詳しかったように思うが・・気のせいかな?

「言訳座頭」。今回のネタ出し。なんと2010年以来
だから、本当に久々。前回の感想にも書いているけ
れど、富の市の「言訳」はかなり強引で、聞いてい
て、ちょっと引くなー。

正直、あまり後味が良くないかも。

「寝床」。2017年に寄席のトリで聞いて以来。
旦那が義太夫を「みっちり・・」と言うたびに、誰
かが食器をガチャン!とやる・・そのタイミングが
絶妙。

そして、旦那の相手をする繁蔵の、心の叫びがなぜ
か聞こえてしまうのも愉快、愉快。

先日、大手町落語会で、権太楼師の「文七」の最後
に、携帯電話が鳴るという“悲劇”があったそうで、
袖で聞いていたという三三師も、ひと言・・

「携帯電話会社は、すべての劇場に抑止装置をつけ
るくらいのこと、してもいいんじゃない?」と。

大賛成!
posted by JTm at 14:00| 落語 | 更新情報をチェックする

2019年12月06日

2019.12.5 人形浄瑠璃12月文楽公演@国立小劇場

2019.12.5 人形浄瑠璃12月文楽公演

演目
「一谷嫰軍記(いちのたにふたばぐんき)」
 陣門の段
   太夫 小次郎=豊竹咲寿太夫、平山=竹本小住太夫、
      熊谷=豊竹亘太夫、軍兵=竹本碩太夫
       三味線 竹澤宗助
 須磨浦の段
   太夫=豊竹希太夫、三味線=野澤勝平
 組打の段
   太夫=豊竹睦太夫、三味線=鶴澤清友
  (休  憩)
 熊谷桜の段
   太夫=豊竹芳穂太夫、三味線=鶴澤藤蔵
 熊谷陣屋の段
   太夫=(前)竹本織大夫、(後)豊竹靖太夫、
   三味線=(前)鶴澤燕三、(後)野澤錦糸
  人形役割(各段共通)
   熊谷次郎直実=吉田玉志、小次郎=吉田一輔、
   相模=吉田蓑二郎、藤の局=吉田勘彌、
   源義経=吉田玉佳、平山武者所=吉田玉翔、
   玉織姫=吉田蓑紫朗、梶原景時=桐竹紋吉 外
  囃子=望月太明藏社中

鑑賞教室のあと居残りで本公演を見る。
こちらもまた、若手中心の座組・・ベテラン組には、
12月の東京遠征は大変なのかも?と、ふと思う。

「一谷嫰軍記」。2016年の国立劇場開場50周年の
時に、通し上演された。「陣屋」の段はしばしば上
演されるが・・。

今回は、「陣屋」をメインに、そこに至る物語の部
分を前に付け加えた。

以下、ネタバレありなのでご注意を。
今回、プログラム掲載の解説(児玉竜一氏)にも、
同じような断りがあって、思わずニンマリ・・。

この物語には、平敦盛が実は後白河院のご落胤で、
ことによったら皇位を継ぐ可能性さえある・・とい
う大前提がある。

だから、平氏の残党ばかりでなく、源義経もまた、
その敦盛をなんとか助けたいと考えているのだ。

義経のかけた謎を読み解いた熊谷は、崩壊寸前の平
氏軍から、敦盛を救い出す。そして、わが子・小次
郎をその身代わりに・・・

小次郎は、敦盛に化けて平氏側の陣から討って出て、
熊谷と相対することに。熊谷はこの偽敦盛を助けよ
うとするのだが、源氏方の武者に「平家の公達を捕
らえたくせに逃がすとは・・さては寝返ったか」と
責められて、やむなくその命を奪う。

と、あっさりネタバレを書いたけれど、本来、見て
いる者がこの「真実」を知るのは、もっとずっとあ
と、最後の「陣屋」の段に至ってから。

「陣屋」の冒頭では、小次郎の母・相模、敦盛の母・
藤の局ともども、熊谷は敦盛を殺した・・と、観客
もまた、信じているわけだ。

だからこそ、ふたりの母におこる逆転の悲劇、その
衝撃の大きさをともに感じることになるはず・・な
んだけどねぇ・・・何回も見ていると、なかなか。

それにしても、子を殺され、夫には勝手に出家され
てしまった相模は、つくづく気の毒だ。この先、ど
うやって生きて行くのだろうか。

中堅~若手の太夫陣が大活躍で、大いに楽しませて
もらった。昼の鑑賞教室がうそのように、全然、眠
くならなかった・・(寝が足りたってことかも?・・)

中でも、「陣屋」の織太夫、靖太夫両師・・よかっ
たなぁ・・落語の「寝床」じゃないけれど、耳の奥
で浄瑠璃が渦巻いてます・・もう、陶然。
posted by JTm at 14:04| 文楽 | 更新情報をチェックする

2019.12.5 文楽鑑賞教室@国立小劇場

2019.12.5 文楽鑑賞教室(Bプロ)

演目
人形浄瑠璃「伊達娘恋緋鹿子」
 火の見櫓の段
  太夫 お七=豊竹希太夫、お杉=豊竹咲寿太夫、
     武兵衛=豊竹亘太夫、
     弥作・太左衛門=竹本碩太夫
  三味線 竹澤團吾、鶴澤清𠀋、鶴澤寛太郎、
      野澤錦吾、鶴澤清允
  人形役割 お七=桐竹紋秀、お杉=桐竹勘次郎、
       武兵衛=吉田玉彦、丁稚弥作=吉田玉路、
       太左衛門=吉田玉延   外
  囃子 望月太明藏社中
解説「文楽の魅力」
  豊竹靖太夫(太夫)
  鶴澤友之助(三味線)
  吉田玉翔(人形)
  (休  憩)
人形浄瑠璃「平家女護島」
 鬼界が島の段
  太夫=豊竹藤太夫、三味線=鶴澤清介
  人形役割 俊寛=吉田玉男、平判官康頼=吉田文哉、
       丹波少将成経=吉田蓑一郎、
       千鳥=桐竹勘十郎、瀬尾=吉田玉輝、
       丹左衛門基康=吉田文昇    外
  囃子 望月太明藏社中

「伊達娘恋緋鹿子」。2018年12月に、八百屋の段
から火の見櫓の段を通して見ている。

今回は、大抜擢の?若手出演者で、みなさん大いに
張り切って演じておられたようで。

ほとんど黒一色の舞台装置、降り続く白い雪、その
中に、お七の真っ赤な着物が美しく映える。

先日見た「髪結新三」では、お熊の黄八丈の黄色が
鮮やかだったっけ・・日本の伝統芸能は、和服の美
を伝えてくれる。

解説「文楽の魅力」は、例年通り・・そういえば、
昨年のBプロもこのお三人の解説だった。
森下文化Cでの錦糸師との会では、突っ込まれて大
汗をかく靖太夫師・・鑑賞教室では雄弁。

「平家女護島」。正直、またか・・と思わないでも
ないのだが・・・2018年大阪での正月公演、さらに
その前年の東京公演、それに、歌舞伎でも能でも・・

人気曲なんですね。

能の詞章を引いた謡ガカリで始まり、漢詩を読み下
したような詞が続く・・これはなかなかの難物です、
生徒諸君にも、元・生徒のわたしにも。

そして、藤太夫師の美声が、なんだかとっても心地
よくて・・かなりの部分、熟睡しました。ごめんな
さい・・・

今回拝見したのはBプロだったが、Aプロで俊寛を
担当するはずだった呂勢太夫師が、先月の大阪公演
に続いて休演、HPで見たら、来月の正月公演(大
阪)も休演だという。

大きなご病気なのでしょうか。とっても心配です。
posted by JTm at 13:34| 文楽 | 更新情報をチェックする