2020年02月11日

2020.2.10 柳家三三独演会@横浜にぎわい座

2020.2.10 柳家三三独演会 横浜三三づくし

演目
柳家三三      道具屋
 〃        二番煎じ
  (仲 入 り)
柳家三三      鰍沢
     (三味線:森吉あき)

三三「道具屋」。2016年以来という・・久々すぎる。
聞いていて、かつての弟子の言い間違い(覚え間違
いかも?)を思い出す・・やっぱり、伯父さんは、
「おっ母さんには俺から言っとく」って・・。
・・その後、遭遇する機会がないが、今はちゃんと
演っているのだろうか。

三三「二番煎じ」。これも久しぶり・・と調べてみ
たら、なんと2010年以来かな?

レアもの遭遇は嬉しいが、一朝師、雲助師、権太楼
師、さん喬師等々、大ベテラン勢の二番煎じを思い
出すと、申し訳ないが、なんとも物足りない。

うー・・ごめんね、三三師匠。

三三「鰍沢」。こちらも2016年以来。出囃子が雲助
師匠の「箱根八里」だったけれど、噺のルーツは違う
ような気がするなー・・たぶん。

噺の前置きに、身延参詣のルートを詳しく説明するの
は、他の演者ではあまり聞かないように思う。

そして、お熊伝三郎夫婦が、心中までしようとした仲
ながら、山奥の貧しい暮らしに倦んで、互いに相手を
少々疎ましく思い始めている・・という感じは、他の
演者に比べて、一番強く感じるのだ・・。

・・なんか、やっぱり、人間不信なの?って思ったり。

さて次年度のにぎわい座での三三師の会は、5月から、
10か月連続でということに。毎回、ゲストを迎えての
会になるそうで、第一回、5月11日は、隅田川馬石師
がゲストだそうだ。
・・うーん、残念ながら、先約ありだわ。
posted by JTm at 11:07| 落語 | 更新情報をチェックする

2020.2.10 人形浄瑠璃2月文楽公演@国立小劇場

2020.2.10 人形浄瑠璃2月文楽公演 第一部

演目
「菅原伝授手習鑑」
  吉田社頭車曳の段
   太夫 松王丸=豊竹芳穂太夫、梅王丸=豊竹靖太夫、
      桜丸=豊竹咲寿太夫、杉王丸=竹本碩太夫、
      時平=竹本津國太夫
   三味線 鶴澤清友
  (休  憩)
  佐太村茶筅酒の段
   太夫=竹本三輪太夫、三味線=竹澤團七
  同  喧嘩の段
   太夫=竹本小住太夫、三味線=鶴澤清馗
  同  訴訟の段
   太夫=豊竹靖太夫、三味線=野澤錦糸
  同  桜丸切腹の段
   太夫=竹本千歳太夫、三味線=豊澤富助
 人形役割(注記以外は格段共通)
   梅王丸=吉田文司、松王丸=吉田玉輝、杉王丸=吉田玉翔、
   桜丸(車曳)=吉田蓑紫郎、同(佐太村)=吉田蓑助、
   左大臣時平=吉田勘市、白太夫=吉田和生、
   八重=桐竹勘十郎、千代=豊松清十郎、春=吉田一輔  外
 囃子=望月太明藏社中

延享3(1745)年初演。初代竹田出雲等の合作により書かれた
この作品は、当時、大坂で三つ子が生まれたというニュース
を取り入れているのだそうだ。

自然妊娠で三つ子が生まれる確率は、6400分の1なのだとか。
数字を見ただけでも珍しいことはわかるし、ましてや、医学
の発達していなかった時代、その三つ子が揃って元気に育つ
確率は、もっとずっと低かったことだろう。

珍しくめでたい三つ子とあって、その親は禁裏から扶持をい
ただき、三人の子は御所に召し抱えられる・・と、三つ子の
親・白太夫は語る(佐太村茶筅酒の段)。

しかし、この物語の発端では、三つ子たちの運命は大きく隔
たっている。

梅王丸の仕えた菅丞相は政敵の左大臣・時平の讒言によって
失脚、桜丸が仕える斎世(ときよ)親王は、菅丞相の娘と駆
け落ち・・つまり、このふたりは職を失っている。

ひとり松王丸だけは、左大臣・時平に仕えていたため、権力
側となって、他のふたりとは対立しているわけだ。

この、三人の現在の状況を、見事に紹介するのが車曳の段で、
多数の太夫が、ひとりひと役を語る形式が、上手く活かされ
ており、初心者にも大変分かりやすい。

そして、太夫の席がひとつ、当初は空席になっていて、あと
から松王丸役の太夫が、陰から声を発しつつ座につくという
演出も、非常に効果的で面白いと思った。

後半の佐太村は、斎世親王と菅丞相の娘・刈屋姫の仲を取り
持って、丞相失脚の一因を作ってしまった桜丸の後悔、各々
の主人に忠義を尽くす梅王丸と松王丸の対立、そして、三人
の子を案じる、父親・白太夫の苦悩を描く。

今回は、その場面を四分割して4人の太夫に割り振ったが、
初演の時は、ひとりの太夫が通して語ったのだそうだ・・そ
の上演時間、約2時間・・・うーん、ちょっと見てみたい。

人形の方も、若手とベテランを上手く配して、見ごたえがあ
る。そして、佐太村の桜丸を蓑助師・・ほとんど動きのない
表現の難しい役は、やはり、この人以外には考えられない。

二部、三部は、今週後半に観劇予定。
posted by JTm at 10:36| 文楽 | 更新情報をチェックする