2017年12月15日

2017.12.14 国立劇場十二月歌舞伎公演

2017.12.14 国立劇場十二月歌舞伎公演

演目
「今様三番三(いまようさんばそう)」
  (配役)曽我二の宮実ハ如月姫=中村雀右衛門
      佐々木行氏=中村歌昇、結城貞光=中村種之助 外
   大薩摩=芳村伊四之介、三味線=杵屋五七郎
  (長唄連中)唄=鳥羽屋里長、杵屋勝彦、鳥羽屋長孝、
          杵屋五功次、芳村翔太郎、鳥羽屋三之助、
          杵屋六昶俉、鳥羽屋里一郎
        三味線=杵屋栄津三郎、稀音家新之助、
            杵屋正園、杵屋佐助、吉住友孝、
            杵屋栄之丞、杵屋五英治、鳥羽屋和樹
  (鳴物連中)笛=鳳声晴由
        小鼓=田中源一郎、望月左京、田中傳一郎
        大鼓=田中傳吉  太鼓=住田長十郎
  (休   憩)
通し狂言「隅田春妓女容性(すだのはるげいしゃかたぎ)」三幕九場
     -御存梅の由兵衛- 並木五瓶=作
 序 幕 柳島妙見堂の場
     同 橋本座敷の場
     同   入口塀外の場
  (休   憩)
 第二幕 蔵前米屋店先の場
     同   塀外の場
     同   奥座敷の場
     本所大川端の場
  (休   憩)
 大 詰 梅堀由兵衛内の場
     同 仕返しの場
  (配役)梅の由兵衛=中村吉右衛門、
      由兵衛女房小梅・弟長吉=尾上菊之助、
      源兵衛=中村歌六、曽根伴五郎=大谷桂三、
      金谷金五郎=中村錦之助、芸者小三=中村雀右衛門、
      信楽勘十郎=中村東蔵、米屋娘・お君=中村米吉 外

「今様三場三」。能の式三番、つまり翁から派生した
舞踊とのこと。厳粛な儀式的要素の強い翁が、女形の
舞踊となって、華やかで艶めいた舞台に。

源氏に敗れて取り上げられた平家の白旗を、平忠度の
娘・如月が取り返そうとする・・・長くなびかせた白
機を巧みに操っての踊りが見どころ。

「隅田春妓女容性」。読み方、難しー・・

駆け落ちして芸者になった旧主の娘を、なんとか身請
けしようとする侠客・由兵衛が、その金の算段に窮し、
知らぬこととは言え、女房の弟を殺害してしまう。

三組の相愛の男女に、それぞれ横恋慕する男がからみ、
金や主家の重宝を奪い合う・・・よくあるパターン。

大川端で、由兵衛と長吉が出会う場面、ここでひと言
由兵衛が名乗りさえしたら、この悲劇は起こらなかっ
たのに・・・と、思わざるを得ないのだが・・・

もしかしたら由兵衛は、長吉が金を持っていることを
知って、とうから奪うつもりになっていたのかも。
・・悪いことするつもりなら、名前は言えないものな。

その殺しの罪はどこへやったのか・・・重宝は奪い返
し、旧主の娘は、恋人と結ばれるという結末。

気の毒なのは、恋人を殺されたお君さん・・と言いた
いところだが、長吉のための金を、別の男の自分への
恋心を利用して作ろうなんてするから・・因果応報。

このお君の長吉への恋文と、長五郎へのニセ恋文が、
錯綜する米屋の場面は、なにやら落語「文違い」を思
わせる・・大家のお嬢様が、新宿の女郎と同じ手練手
管を使っちゃうんだねぇ。

菊之助丈が、姉の小梅と弟の長吉を二役早変りで見せ
る米屋塀外、吉右衛門・菊之助両丈が、客席を巡る
(わたしのすぐ横を通った!)大川端など、観客への
サービスは満点。

あまり深いところまで考えずに、ただ楽しめばよい・・
のだろうな。
posted by JTm at 10:21| 芝居 | 更新情報をチェックする