2017年12月29日

2017.12月 新版三人集~年忘れ三夜~@赤坂会館

2017.12.26 新版三人集~年忘れ三夜~ 第一夜

演目
一蔵&市弥&小辰     (ご挨拶)
春風亭一蔵        棒鱈
入船亭小辰        鰍沢
  (仲 入 り)
柳亭市弥         文七元結
         (高座返し:春風亭昇也)

オープニングのトークで、「文七? 演らない・・
第一、持ってるの(一蔵)兄さんだけ」と言って
いた小辰さんの言葉を、早くも初日から市弥さん
が裏切って、出ましたね、文七。

まあ、テーマが「三道楽の噺」なので、「打つ」
でトリネタになりそうなのは、文七くらいしか思
いつかない。

さて、一部でささやかれていた通りの、「それぞ
れの文七」と、なるのかどうか・・・楽しみな三
日間の幕開けです。

感想は、三日分まとめて書くことにします。
あしからず。

2017.12.27 新版三人集~年忘れ三夜~ 第二夜

演目
入船亭小辰        替り目
柳亭市弥         明烏
  (仲 入 り)
春風亭一蔵        文七元結
         (高座返し:春風亭一花)

二日目は、市馬師匠の会と重なったためか、お客
さん少な目・・・なにせ、お席亭のK氏まで、そ
ちらに行っちゃってるからね。

・・きっと、キラキラしたタキシードでMCやっ
ておられるのでしょう。

この日は、三人とも手慣れた?噺で、聞きごたえ
あり。聞けなかった方・・・お気の毒。

2017.12.28 新版三人集~年忘れ三夜~ 第三夜

演目
柳亭市弥         夢の酒
春風亭一蔵        お見立て        
  (仲 入 り)
入船亭小辰        文七元結(の、ようなもの)
全員           (アフタートークと手締め)
           (高座返し:春風一刀)

さて、期待の三日目・・小辰さん、文七ではなく
(と、本人の主張)「の・ようなもの」で、どう
にか?・・めでたくお開きに。

「こんなこと演ってるなんて、師匠にだけは知ら
れたくない」とのこと。

なので、扇辰師匠、万一、このブログ見ておられ
たとしても、知らなかったことにしてください・・
わたしから、伏してお願いいたします。

楽屋には後輩の噺家さん多数。終演後は忘年会だ
そうです。お疲れさま、ありがとう!


以下、三日分の感想を少し。お題が「三道楽」だっ
たので、呑む・打つ・買うのテーマごとに。

-吞む-
一蔵「棒鱈」。抜群に面白かったけど、ちょっと
気になったのが、声。

「大きな声は地声」なのかもしれないが、最近、
ちょっとかすれ声になることが多いようで・・・
無理は禁物。

能・狂言の役者さんのように、まったく無理感な
く、大きな声を出す方法があるはず。ぜひ、そん
な発声方法を身に着けて欲しい。

小辰「替り目」。さら口だったので、元帳で切る
かな?と思ったら、本来のサゲまで通した。

この位置で、それは、ちと長いんじゃない?
もしかして、途中で切るのが怖い?・・前半だけ
でも、結構受けていたから、大丈夫だと思うけど。

市弥「夢の酒」。え?と思っちゃった・・後から
上がった一蔵さんも言っていたが、呑んでないで
す、この噺(笑)。

夢の女に嫉妬する女房のお花さん・・うんと若い
奥さんなんだろうなぁと思っていたが、市弥さん
のお花は、もうちょっと年上?

でもなぜか、いい年して!と不快になることもな
く、お馬鹿っぽくも感じない・・・それが不思議。

-買う-
小辰「鰍沢」。これも、正直、え?という感じ・・
確かに、新助とお熊は、吉原で客と遊女の関係だっ
たけど、噺のテーマはそこじゃないだろ?と。

ここのところ、何度も繰り返し掛けている噺。
たぶん、なかなか満足の行く出来ではないと、自
分で思っているのだろうな。

確かに、笑いが少ない分、若手には厳しい噺かも
しれない。・・・どんどん掛けてください、付き
合いますから。

市弥「明烏」。これは予想通りの演目だった。
市弥さんのこの噺は、三人集で何度か聞いている
が、そのたびに、飛躍的に上手くなった・・と感
じる。

今回も同様。若旦那が、なんとも可愛らしい。
浦里花魁が帰したがらないのも、無理はないね。

一蔵「お見立て」。いやー、なんとパワフルな噺
だったことか。お腹抱えて、涙流して笑いました。

杢兵衛お大尽は、喜瀬川一筋の純情な親父。でも
その一途さが、花魁には“しつこい!”としか感じ
られないのだね・・・聞いていて、このふたりの
関係性が、よくわかった感じ。

-買う-
市弥「文七元結」。初演・・というのは、三日目
に一蔵さんが“暴露”したが、言われなくても、そ
うだろうなぁ・・とは思っていた。

ようやく覚えて、なんとか演りました・・という
ところに留まっている。まあ、これからです。明
烏のように進化して行くよう、今後に期待。

一蔵「文七元結」。文七を以前から演っていたの
は、一蔵さんだけなので、当然、他のふたりには
負けられない・・という意気込みが感じられた。

ちょっと気になったのは、佐野槌の女将と藤助が
あまりに庶民的すぎないかい?ってこと。
・・・ま、それはそれで面白くはあるんだけど・・

小辰「文七元結(の・ようなもの)」。文七じゃ
ありません!・・と、強調しておく。よく似た噺
ではあったけれど(笑)。

これも一蔵さんの“暴露”によれば、一夜漬け・・
だそうで。それでこれだけ出来るって・・それは
それでスゴイです。

確かに一部、飛んじゃったところがあったし、何
より、手ぬぐい忘れて出ちゃったし・・問題山積
ではあるけれど。

でも、登場人物はそれぞれきちんと性格づけされ
ていて、ブレない造形が出来ている。

確か、扇辰師匠は文七は演らないはずだけど、こ
れ、ちゃんと稽古してどなたかに上げて貰って欲
しいなぁ。今、覚えておけば、将来きっと、“目
玉”になる噺ですよ、たぶん。


一蔵さん、市弥さんは、それぞれこの第三夜が仕
事納めとのこと・・・小辰さんは、あと、最低一
回はありますね、年内。

そして、それが、わたしの今年の落語聞き納めに
なる予定。では、30日、ピッコロで。
posted by JTm at 14:33| 落語 | 更新情報をチェックする