2018年03月26日

2018.3.24 茂山狂言会・春@金剛能楽堂

2018.3.24 茂山狂言会・春 きょうの和らいは花盛り

という題名通り、春爛漫の一日。御所のしだれ桜も
満開・・・多くの人が楽しんでいました。
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演目
狂言「花争(はなあらそい)」
   太郎冠者=茂山慶和、
   主人=茂山鳳仁、  後見=茂山七五三
狂言「猿聟(さるむこ)」
   聟猿=茂山 茂、舅聟=茂山あきら、太郎冠者猿=茂山千三郎、
   姫猿=茂山童司、子猿=茂山 蓮、
   立衆(供)猿=茂山千五郎、茂山宗彦、島田洋海、茂山千作
   後見=松本 薫、増田浩紀
  (休   憩)
狂言「花盗人(はなぬすびと)」
   盗人=千五郎、主人=七五三、
   花見の客=茂、茂山竜正、茂山虎真、網谷正美、
        丸石やすし、鈴木 実、  後見=松本、島田
狂言「花折(はなおり)」
   新発意=宗彦、住持=千作、
   花見の客=千三郎、あきら、童司、松本、
        井口竜也、山下守之、   後見=七五三、茂
附祝言   茂山七五三、茂山 茂

今回は、花と花見をテーマに。御所で桜を見て能楽堂に
来たら、舞台の上にも桜の花が。
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この桜の作り物が、すべての演目で大活躍した。

「花争」。もうすぐ小学4年生という小さな狂言師ふ
たりの共演で。

「はなが見たい」と言う主人に、太郎冠者は「それな
らわたしの鼻をごらんなさい」「その鼻じゃない!花
と言えば桜だ」「それならそうと最初から桜と言って」

仲の良い主従が、花=桜であるか?を巡り、古歌や古
謡を“証拠”としての大?論争。覚えなくちゃならない
歌や謡がたくさんあって、大変な曲だけれど、坊やた
ち、よくガンバリマシタ。

そして、後見の七五三師・・・お口、動いてましたよ!

「猿聟」。能「嵐山」の替間だが、今回は単独の狂言
としての上演。

嵐山から吉野に嫁いだ姫猿が、聟と子どもと一緒に里
帰り。聟の挨拶、舅の返礼と「猿語」での会話が、な
ぜか不思議と、“分かって”しまう・・・。

やがて、桜を眺めつつの酒宴。謡はなぜか人間語。

出演者全員が猿の面をつけているので、プログラムを
見なかったわたしは、誰が誰やら??のまま。
セリフの多い方は、声で見当がついたが、立衆の供猿
がさっぱり分からない。

土産の酒と魚を担いでいた(秘かに権助猿と名付けた)
のが、なんと千作師だったとは・・・これもひとつの
ご馳走でしょう。

「花盗人」。庭の桜が満開となり花見の宴を催そうと
したら、その肝心の桜が荒らされていて、主人は立腹。
客たちと示し合わせて、花盗人を待ち伏せする。

そこへまんまとやって来た盗人、なかなかの教養人と
見えて様々な古歌をひいて言訳をするので、主人もつ
い、興に乗り、一緒に花見をすることに。

甘いなー・・花盗人は盗人に非ずなんて、そんなのな
いですよ!・・丹精した花がやっと咲いたと思ったら、
あっと言う間に盗まれて嘆いている人、大勢いるよう
ですから。

「花折」。寺の桜が満開になったが、毎年、花見の客
に庭を荒らされるので、住持は「今年は花見禁止!」
と言い残して外出。

ところが、その留守に、毎年の花見客が。
留守番の新発意(見習い僧)は、一度は断るのだが、
客たちは「門の外からだって花は見える」と、門前で
の花見の宴。

その楽しそうな様子に、新発意はつい・・・

乗せられて、一緒に酒宴を楽しみ、ついには桜の枝を
折り取って「土産に・・」と差し出してしまう新発意。
・・・なんか、宗彦さんにははまり役だなぁ。

最後、後見のふたりが残っての附祝言。いつもの「猿
唄」は、「猿聟」で謡われてしまったので、別の曲。
「いく久しくも限らじと申しおさめるめでたさよ」
・・というような詞でしたが、さて、何の曲?

花にちなむ四曲、明るく楽しく。
でも後半の二曲は、設定が違うだけで内容はよく似て
いた・・・同じセリフや謡が繰り返されたし。

もちろん、それを承知で敢えて並べたのだとは思うが
・・・寄席だったらout!かな?
posted by JTm at 09:51| 狂言 | 更新情報をチェックする