2019年08月23日

2019.8.22 桂吉坊×木ノ下裕一ふたり会@浅草見番

2019.8.22 凸凹伝芸教室 桂吉坊×木ノ下裕一ふたり会2

演目
こ挨拶とオープニングトーク     桂 吉坊
                  木ノ下裕一
落語「身代わり団七」        桂 吉坊
  (仲 入 り)
講座「『夏祭浪花鑑』あれこれ」   木ノ下裕一
まとめ?トーク           桂 吉坊
                  木ノ下裕一
     (三味線:??、前座:春風亭一猿、柳亭市坊)

昨年5月に続く2回目のふたり会、今回は「夏祭浪花
鑑」をテーマに、高座と講座。

最初のトークは例によって、とりとめのないおしゃべ
りから、吉坊師の演じる落語の紹介等々へ。

吉坊「身代わり団七」。落語作家の小佐田定雄氏が、
吉坊師の師匠である吉朝師のために書いた作。もっと
も、吉朝師は結局一度しか口演しなかったそうだが。

明治のころの大阪の芝居が背景。「夏祭」の団七を当
たり役にしていた嵐雛助という役者(実際にある名跡
だが、この噺は虚構のようだ)が、息子の雛二郎に、
団七を譲り、自分は敵役の義平次に回るという。

その芝居の開幕の前日、雛二郎はなじみの芸者と出奔。
雛助の高弟の雛蔵が、急遽、代役に・・。

ここで話が切り替わり、13年後・・団七役がすっかり
板についた雛蔵のもとを、旅役者となった雛二郎が訪
ねてくる。

なんとかもう一度、檜舞台に立ちたいという雛二郎の
ために、雛蔵が考えた奇策は・・?

現在は、吉坊師以外には演じ手がいないらしいが、こ
の噺、面白い。このまま新作歌舞伎の舞台にかけても
いいのでは?という気がした。

もちろん、吉坊師の芝居振りの上手さがあってのこと
だけれど。

後半の講座は、「夏祭」のあらすじ紹介の後、登場人
物のうちから団七と舅の義平次の関係を中心に。

とんでもない悪役とされてしまう義平次だが、もとも
とは、乞食同様だった団七の面倒をみて、魚屋という
正業につかせてやった恩人・・のはず。

もう少し、義平次からの目線で物語を見ると、印象が
まったく違う話になるのでは?・・というようなお話
でした。

確かにね、この芝居を見るたびに、団七が肩入れする
若様・磯之丞の身勝手さに呆れ、そこまでする必要あ
るの??って、思うんだよね・・。

最後は、吉坊師、団七格子の浴衣で登場・・なんと、
先代の桐竹勘十郎師(文楽人形遣い)のお形見だとか。

「身代わり団七」も、吉朝師の通りではなく、自分で
色々と変えて演ってみているそうだ。冒頭の、芝居開
幕前日に、若旦那・雛二郎が出奔する場面も、吉坊師
が加えたという。

これ、「夏祭」の若様・磯之丞のちゃらんぽらんさと
重なって、物語に深みが出る・・いい工夫です。


自他ともに認める大のおしゃべりというおふたりだか
ら、これだけしゃべってもまだしゃべり足りないと・・

・・というわけで、きっと第三回もある!と、期待。
posted by JTm at 09:33| 雑記 | 更新情報をチェックする