2020年05月18日

2020.5.17 YouTubeで逢いましょう!by茂山狂言会(その8)

2020.5.17 YouTubeで逢いましょう! part8

演目
(ご挨拶~トーク)
     茂山逸平、茂山宗彦
     リモート出演  茂山千之丞、井口竜也
     同  ゲスト  大西英玄(清水寺僧侶)
狂言「吹取(ふきとり)-清水寺参詣ver.」
     男=茂山千五郎、笛の上手=島田洋海、
     女=山下守之
(トーク~ゲストに聞く)
     逸平、千五郎、島田、山下、リモート出演者
     大西英玄&逸平 「清水寺の創建と能『田村』」
リモート素狂言「樋の酒」
     太郎冠者=宗彦、次郎冠者=千之丞、
     主人=井口、   後見=逸平
(トーク)
     逸平、宗彦、千之丞、井口
     大西英玄師のお話
附祝言「猿唄」   茂山千五郎(エア囃子=島田洋海)

もはや、毎週のレギュラー番組となった茂山狂言会の
配信・・毎回、いろいろと工夫を凝らして。

今回は、ゲストに清水寺の大西英玄師を迎えて、なか
なか勉強になるお話をたっぷりと。ちょうど、前日の
「ブラタモリ」で清水寺の回を再放送したこともあり、
興味深く聞いた。

能「田村」の中で語られる創建の由来が、流派によっ
て異なる・・というのは意外でした。

狂言「吹取」。まずは清水寺にゆかりの演目を。
清水の観音様の夢のお告げで、妻を得ようとする男の
物語。

普通は、清水でお告げを受けて帰るところから始まる
のをゲストにちなんで、お籠りから・・という清水参
詣の小書付で。

観音様のお告げは、夜中に五条橋で笛を吹けというも
のだったが、この男、笛が吹けない・・仕方なく、笛
の名人に代演を頼むが・・・

笛は、普通は囃子の笛方が出て吹くのだが、今回は、
島田さんご自身で・・うーん、名人??

リモート素狂言「樋の酒」。素狂言は、先代の千之丞
師が考案した?演じ方で、装束をつけず、座ったまま
でセリフのやりとりをする演り方。

留守中に酒を盗み飲みする召使たちに業を煮やした主
人は、太郎冠者と次郎冠者をそれぞれ別の蔵に閉じ込
めてしまう。

ここで主人の誤算は、次郎冠者は下戸だと思って、こ
ちらを酒蔵に入れてしまったこと・・実は、次郎冠者、
酒が大好き。これはもう、猫に鰹節。

太郎冠者の方は、雑物の蔵で切歯扼腕するうちに、ふ
と、一本の樋(とい)があるのに気づき・・

隣同士とはいえ、実は互いに見えないところにいる太
郎冠者と次郎冠者・・しかし、舞台で演じる時は、間
に壁を作るようなことをせず、壁の存在は観客の想像
にゆだねるというのが、狂言。

しかし、仕切られた画面越しのやりとりになれば、そ
こにおのずから壁がある。

プロデューサーの逸平さんも言っておられた通り、こ
れはまさに、リモート狂言のための演目ですね。

非接触型狂言会第8回は、面白くてためになる、実に
「神回」でした。・・さて、来週は何かなー・・
posted by JTm at 09:26| 狂言 | 更新情報をチェックする