2019年05月23日

2019.5.22 さん喬ひとりきり三夜@日本橋劇場(その2)

2019.5.22 さん喬ひとりきり三夜 第二夜

演目
林家きよひこ      からぬけ
柳家さん喬       牡丹燈籠(上)
  (仲 入 り)
柳家さん喬       牡丹燈籠(下)
          (三味線:柳沢きょう)

前座の上りが鳴って幕が開いたら、高座に釈台が。
前座は講談師?と思ったが・・違った。

きよひこ「からぬけ」。掛け金が10円からいきなり
一万円に跳ね上がるなぞなぞ。与太郎は馬鹿どころ
か知能犯。

さん喬「牡丹燈籠」。マクラなしでいきなり本篇に
入ったので、これは、全篇通しだなと悟る。
釈台はそのためか。台上に覚書きがちらっと見える。

前半は、刀屋店先での発端から、やがてお露の誕生、
お露とお国の確執、お露と新三郎の出会いを語りつ
つ、一方で幸助と飯島平左衛門のかかわりを語る。

互いにかかわりはあるけれど、まったく別ともいえ
る物語を、カットバック方式で交互に展開していく。
長篇ドラマみたいだ。

幽霊になったお露と女中のお米が、新三郎の下僕の
伴蔵にお札をはがさせ、すうっと家に入り込む場面
で、場内の照明を落とし、釈台上にろうそく風の照
明を点けたところで、前半は終了。

後半は、幕が開くと板付きでさん喬師匠が・・噺が
続きであることを形で示す。

栗橋宿から噺は始まり、伴蔵とお国の出会い、やが
ておみね殺しへ。一方で主人・平左衛門の仇を討と
うと、幸助はお国と愛人の源次郎を追う。

伴蔵の召取りに、幸助がかかわるってところは、原
作にあったかな?・・昨夜帰宅してから本を探して
いるが、まだみつからないので未確認。

しかしこのエピソードには、別々に展開していたふ
たつの物語を、すっと無理なく一本にする効果があ
るように思う。

この後は、幸助の実母との再会から仇討の大願成就
・・・物語は一気に大団円へ。

さん喬師匠の牡丹燈籠全篇通しは、2014、2015年
と二度聞いているが、前2回は、口演時間が前半後
半共に1時間をはるかに超え、全部で3時間の口演
だった。

しかし、今回は、前半60分、後半50分ほどで、長さ
としては三分の二以下になった。その分、物語の展開
はスピーディだったけれど、複雑な人間関係の説明が
やや不足かなーという感は否めない。

原作を読んでいて良かった・・と、改めて思った次第。
それにしても、あの本、どこへ行っちゃったかなぁ。
posted by JTm at 07:22| 落語 | 更新情報をチェックする

2019年05月22日

2019.5.21 さん喬ひとりきり三夜@日本橋劇場(その1)

2019.5.21 さん喬ひとりきり三夜 第一夜

演目
金原亭乃ゝ香      子ほめ
柳家さん喬       ちきり伊勢屋(上)
  (仲 入 り)
柳家さん喬       ちきり伊勢屋(下)
             (三味線:太田その)

乃ゝ香「子ほめ」。このところ遭遇率の高い前座さん。
着実に上達しているのは感じるけれど。
それにしても、さん喬師匠、女性の前座さんがお好き
なようで(笑)

さん喬「ちきり伊勢屋」。長い噺だからだろう、聞く
機会は多くなく、今まで聞いたのは小満ん師匠とさん
喬師匠からだけ。

さん喬師匠で聞いたのは、2016年3月の鈴本余一会。
その時は、40分+50分だったが、今回は60分+50分
と、かなり長くなった。

どこが変わったのか?・・前回公演の記録を見ると、
割と先行の演者の通りを忠実に演じていたようだが、
今回は、如何にもさん橋師匠らしい“味付け”に。

例にあげると、「鴻池の犬」とか「雪の瀬川」のよう
な感じ。

どっちかというとちゃらんぽらんな若旦那気質だった
主人公・伝次郎が、純情で生真面目で、可愛らしい青
年に。そう、周囲のみんなが、彼を大好きで自然に応
援したくなってしまうのだ。

そして、伝次郎が助ける身投げ親子は、母と娘ではな
く父とふたりの娘に変えていた。これもまた、新たな
結末への伏線。

こういうドラマチックな、演劇的な盛り上げ方は、今
や、さん喬師匠が第一人者・・面目躍如の口演でした。

ただちょっと気になったのは、伝次郎に寄り添う幇間
の名を善平としていたこと。主人公が伝さんで、幇間
が善さん・・耳で聞くと、区別が曖昧なんで・・。
posted by JTm at 09:27| 落語 | 更新情報をチェックする

2019年05月21日

2019.5.20 三春会@なかのZERO小ホール

2019.5.20 第二回 三春会

演目
春風亭一猿      商売根問
春風亭一蔵      転宅
春風亭一朝      妾馬
  (仲 入 り)
春風亭柳朝      お菊の皿
春風亭一之輔     意地くらべ
         (三味線:金山はる)

第一回から半年以上、待ってました!という感じ・・
今回は会場が大きくなって・・「完売」のはずなのに
なぜか空席が目立つ不思議。

それにしてもこの会場、2015年以来で、本当に久々。
椅子が新しくなって、客席の居住性は大いにグレード
アップ。席数は減ったようだけれど。

一猿「商売根問」。翌日5月21日から二ッ目昇進。前
座としての最後の高座だ。短めバージョンで10分。

一蔵「転宅」。いつものパワフルさを敢て削減して、
夜の妾宅の密やかさを・・と、思ったら、いきなり御
馳走に飛びつく泥棒・・食欲全開。

噺本篇に入ったあたりから、下手袖に一朝師匠・・愛
弟子の高座を聞いてらした様子。さて、アドバイスは?

一朝「妾馬」。4月の三朝師との親子会に続き。
底抜けに明るい八五郎が、身分の違いで孫を見ること
の出来ない母のことを語るときだけ、涙を見せる・・

ちゃらんぽらんのようでいて、実は“熱い”男。カッコ
イイ!

柳朝「お菊の皿」。この夏?初遭遇。昨年も5月くら
いからだったから、立夏すぎれば解禁?

幽霊見物に出かける男たちの、能天気な明るさは師匠
譲り。お菊さんの最初の出に、お囃子がいい効果。

一之輔「意地くらべ」。小燕枝師匠でしか聞いたこと
のない噺で、それとはまったく印象が違うから、最初、
何の噺だか思い出せなかった。

えー、どこかで聞いたなー・・なんだっけ???と、
思い続け、最後、すき焼きのところでようやく思い出
した。・・・ホント、同じ噺とは思えませぬ。

三春会、第三回は、またまた会場が変わって浅草見番
で、9月30日(月)19:00~
posted by JTm at 07:13| 落語 | 更新情報をチェックする