2018年06月23日

2018.6.22 昔若手花形落語会@赤坂会館(その1)

2018.6.22 昔若手花形落語会 第一夜

演目
柳亭市若         道灌
入船亭扇遊        夢の酒
柳亭小燕枝        ちりとてちちん
  (仲 入 り)
柳家さん喬        船徳
小燕枝&さん喬&扇遊   (座談)立川左談次師の思い出
         (三味線:柳沢きょう)

「若手花形落語会」は、昭和50年代に、上野の本牧亭で
行われていた若手落語家の会なのだそうだ。メンバーに
多少の入れ替わりはあったらしいが、今回は、昭和60年
に“発展的解消”当時のメンバー、9人での会。

・・・と言っても、企画段階でそのおひとり、立川左談
次師が亡くなったため、8人の会になってしまった。

第一夜は、「上ふたりと一番下」(扇遊師談)の会。

市若「道灌」。いささか滑舌が気になるが、とぼけた味
わいは面白い。ただ、小さい会場ではもう少し、ボリュー
ム下げて欲しい。

扇遊。前述のような会の趣旨、そしてその会がどんなに
熱のある会だったかを強調。でも、一番大事なのは、こ
の会の名称・・「『昔・若手花形落語会』です。切ると
ころを間違えないように」と。(昔若手、ではないのね)

「夢の酒」。扇遊師匠では一番多く聞いている噺ではな
いだろうか。つまり、一番の得意ネタということなのだ
ろう。まさに、それにふさわしい好演で、聞きなれた噺
にもかかわらず、なんだかすごく新鮮な感じだった。

小燕枝「ちりとてちん」。小燕枝師の長い噺は、あまり
聞く機会がなかったが、それが悔やまれる。外連味皆無
で、全体にさらーっと流れて行くのに、それがもう、た
まらなく面白い。大笑い。

さん喬「船徳」。さん喬師のこの噺は、昨年5月以来。
ちょっと記憶にないんだが、だいぶ、演出を変えたので
はないか?・・・徳さんのちゃらんぽらん、叱られて逆
ギレするところなど、現代の若者を思わせたりして。

船嫌いの客が、乗る前から船酔いしているのは、以前も
聞いたかな?だけど、最終的に舟が中洲に乗り上げてし
まうというのは、初耳のような気がする・・・

なーんて、分析はどうでもいい。ただひたすら可笑しかっ
たってだけで十分。

これでおしまい、と思ったら、Tシャツ姿の扇遊師匠が
登場。亡くなった左談次師匠の思い出トークがあると。
扇遊師の司会で、小燕枝、さん喬両師からエピソードを
ひとつずつ。

左談次師を聞く機会はあまりなかったが、十分に人柄を
偲ばせる、楽しいお話だった。

ちなみに扇遊師匠が着ておられたTシャツは、左談次師
の芸歴50周年記念のものの由。「後頭部深川」「点滴
桜ヶ丘」の地口つき。

「昔・若手花形落語会」、続きは来週、26、27日。
今から、とっても待ち遠しいです。
posted by JTm at 09:39| 落語 | 更新情報をチェックする

2018年06月18日

2018.6.17 三三・左龍の会@内幸町ホール

2018.6.17 第88回 三三・左龍の会

演目
三三&左龍       (オープニングトーク)
桃月庵ひしもち     転失気
柳亭左龍        蝦蟇の油
柳家三三        小田原相撲
  (仲 入 り)
柳家三三        やかん泥
柳亭左龍        祇園祭

入場時に配られたチラシ類の中に、いつもの三三師
手作りのプログラムがなかった・・まもなく、前座
のひしもちさんが、客席に配付。まだ温かい。

ということで、冒頭のトークは、コピー機を相手の
奮戦について。そして、時間に几帳面な左龍師と、
意外にルーズな三三師と某・・師匠のこと。
左龍師、立前座時代のご立腹。

ひしもち「転失気」。1年ぶりくらいだが、なにや
ら自在に語ってる感じ。セリフが変わるたびに、表
情も変化・・・雲さまに似てきた? 

左龍「蝦蟇の油」。蝦蟇の油の口上もさることなが
ら、マクラに演った啖呵売の口上が良かったな・・
寅さん、思い出します。

三三「小田原相撲」。9日に聞いたのに続き。割に
最近、ネタ下ろししたようで、今、仕込みの真っ最
中と言うところか。

悪いヤツとは知りながらも、その強さに魅了されて
しまう、“相撲バカ”雷電のキャラが、なんとも落語
的で愉快。

仲入り後の二席が、それぞれ今回のネタ出し。

三三「やかん泥」。ほとんど一朝師匠からしか聞い
たことがない噺。新米泥棒が、一朝師のそれより、
さらにお馬鹿で騒がしい。

左龍「祇園祭」(プログラムでは祇園会)。これも
また一朝師の独壇場みたいな噺。でも、内容的には、
一朝師匠とは少し違う、初めて聞くバージョン。

京都自慢の男の、「ハ・ハ・ハ」という笑い声がい
かにも奇矯で、“顔芸”と相まって、大笑いだった。

いつもより、ちょっと軽め・・かな?という感じの
第88回だったけれど、これはこれで楽しゅうござんす。       
posted by JTm at 11:24| 落語 | 更新情報をチェックする

2018年06月14日

2018.6.13 小満ん夜会@日本橋社会教育会館

2018.6.13 小満ん夜会

演目
春風亭朝七      真田小僧
柳家小満ん      髪結新三(上)
柳家蝠丸                  小夜衣草紙(さよぎぬぞうし)
  (仲 入 り)
柳家小満ん      髪結新三(下)
          (三味線:???)

朝七「真田小僧」。セリフの端々が、なんだか
圓太郎師匠を思い出させたのだが・・もしかし
て、この噺、習った?

蝠丸。「あたしも柳家なんです」とひと言。先
代の桂文治師の門下だそうだ。どうして柳家な
のかは、説明なし。

「小夜衣草紙」。初めて聞く噺。元は講談の怪
談のようだ。全部演ると4、5時間かかるとの
ことだが、35分で演り切った。

大店の若旦那が吉原に通いつめ、小夜衣という
花魁と、起請誓紙を交す仲に。しかし、若旦那、
ふとしたことから、他の女に心を移し、これが
侍の娘だったため、トントン拍子に婚礼という
運びに。

小夜衣と交した起請文を取り返すべく、番頭ふ
たりが吉原に出向くが・・・

花魁とはいえ、小夜衣は純情な女・・若旦那の
裏切りを知って、自害する・・そして・・

この幽霊、死んですぐに化けて出る・・ずいぶ
ん早いなぁと思っちゃった。

若旦那の婚礼に登場する時のセリフが「恨めし
い」ではなかったように思うのだが・・聞き間
違いかな?・・不動坊じゃないものね。

小満ん「髪結新三」。前半は、新三がお熊をさ
らい、それを取り返そうと、車力の善八が、弥
太五郎源八の家に依頼に行くところまで。

後半は、弥太五郎源八が新三の家を訪れて交渉
決裂、その後、大家がいいところをすべてさらっ
て行くくだり。

焔魔堂橋の場面には行かなかったので、通しと
言っても三分の二・・くらいかな。

雲助師の芝居的演出に比べると、小満ん師匠は、
いかにも師匠らしい淡々とした語り。人物の心
理描写としては、こちらの方が良いのかもしれ
ないが・・・うーん、ちょっと眠かったゾ。

後半のマクラで、大家=家主がどういう存在で
あったのか、町役人の意味など、詳しく説明し
て下さったのはありがたい。勉強になります。

この噺、結局のところ、新三の家での大家との
やり取りが、一番の聞きどころ、聞かせどころ
なんだな・・・焔魔堂は、芝居向けのオマケ。
posted by JTm at 15:22| 落語 | 更新情報をチェックする