2020年07月15日

2020.7.14 鈴本演芸場中席・昼の部

2020.7.14 鈴本演芸場中席・昼の部(主任・こみち)

演目
柳亭市松      たらちね(途中から)
柳家小もん     かぼちゃ屋
ストレート松浦   (ジャグリング)
二ッ目昇進
 柳家小はだ    権兵衛狸
春風亭正朝     町内の若い衆
  (仲 入 り)
笑組        (漫才)
桂 藤兵衛     江ノ島の風
柳家はん治     妻の旅行
のだゆき      (音楽パフォーマンス)
柳亭燕路      夢の酒
  (仲 入 り)
ロケット団     (漫才)
古今亭文菊     一目上り
三遊亭圓歌     龍馬伝
林家楽一      (紙切り)
     夕涼み、のだゆきさん、鰻、アマビエ、こみち師匠
柳亭こみち     死神
       (三味線:あき、はる、その)

再開かなった鈴本演芸場にようやく出かける。
上席も良い顔付けだったが、こちらの気持ちがなか
なか整わず・・しかし、こみち師主任とあれば、こ
れは行かざるを得ない。

場内飲食禁止(水分補給のソフトドリンクを除く)
と聞いて、昼食後に出たので少し遅刻。前座の市松
さんの途中で入る。

市松「たらちね」。途中、ちょっと慌てた感じ・・
落ち着け。落ち着きゃ一人前だ。

小もん「かぼちゃ屋」。対照的に?泰然自若の与太
郎さんを見事に描く。それにしてもこの噺は、トリ
ネタにもなるし、さら口でも掛けられる、便利な噺。

小はだ「権兵衛狸」。5月下席から二ッ目昇進して、
ひと月遅れのお披露目の最中。配信でもおしゃべり
していたそうで、もう、羽織にも慣れたようで。
この噺、ネタ元は扇辰師匠だろうか。

正朝「町内の若い衆」。前座、二ッ目×2のあとの
三番手。得意ネタでビシッと締める?

ここで換気のため、10分間の休憩。

藤兵衛「江ノ島の風」。2017年に国立名人会で一
度聞いているが、ごく珍しい噺。さわやかな朝の
江ノ島の風が、とんでもないことに。

はん治「妻の旅行」。この日の客席は圧倒的に中年
以上の男性客が多く、この噺は大いに共感を呼んだ
模様。

燕路「夢の酒」。圧倒的に入船亭の噺家さんで聞く
ことが多い噺で、燕路師のはたぶんお初。最後、呑
兵衛の大旦那の“イラチ”ぶりが、燕路師の声音や調
子に良く似合っていて可笑しさを盛り上げる。

以下、余談。
この噺の後半で、大旦那に対した“夢の女”が、「お
父っつぁん」と呼び掛けるのことに不自然さを感じ
ていたのだが・・もしかしてそれは、「若旦那とす
でに“なにか”あった」ことの暗示?と、この日、ふ
と思ったりして。

文菊「一目上り」。気取って登場し、気取ったマク
ラを開陳した後に、ガラッ八になる・・ギャップが
大きすぎ・・そこが愉快。

圓歌「龍馬伝」。今回も竜馬はなかなか江戸に着か
ない。この噺、続きはあるのだろうか?

こみち「死神」。こみち師のこの噺は何度か聞いて
いるが、最後に聞いたのがなんと2011年だから、
もう、初めてと同じくらい。

なので、死神に名前がついたり、病癒えた病人が、
「落語聞きたい」「寄席に行きたい」と言ったり・・
耳新しいくすぐりが実に楽しい。

そして最後、サゲを、いかにも婆さんの死神にふさ
わしいものに変えていたのが、実に秀逸・・思わず
「ひぇ!」って、声が出ちゃいました。

ソーシャルディスタンスで、市松模様の客席、中央
ブロックの最前列は使用禁止、マスク着用厳守と、
制約も多いけれど、この厳しさが、興行を守るのだ。

頑張れ、鈴本演芸場!・・あ、もちろん、他の寄席
もですよ。
posted by JTm at 10:09| 落語 | 更新情報をチェックする

2020年07月06日

2020.7.5 左龍・甚語楼の会@お江戸日本橋亭

2020.7.5 第25回 左龍・甚語楼の会

演目
左龍&甚語楼      (トーク)
柳亭左ん坊       つる
柳亭左龍        お菊の皿
柳家甚語楼       愛宕山
  (仲 入 り)
柳家甚語楼       本膳
柳亭左龍        かぼちゃ屋

ありとあらゆる?落語会が中止、延期の憂き目を見る
中、前回に続き、予定通りの開催。そういう巡り合わ
せもあるってことで。

左ん坊「つる」。若干、端折り気味だったかな?それ
でも、オチを言えずに悔しがって泣く八っつぁんの顔
が愉快だった。顔芸は師匠譲り??

左龍「お菊の皿」。だんだんと大げさに、クサくなっ
て行くお菊さんの変化が楽しい。そして、オチのセリ
フに、休みの前の弾んだ気持ちがあるのが嬉しい。

甚語楼「愛宕山」。印象としては春の噺だが、あまり
季節感を盛り込まずに演じていたようだ。尻押しの場
面の一八と繁蔵のやり取りが、思いっきりハッチャケ
ていて大笑い。

甚語楼「本膳」。甚語楼師のこの噺はお初かな。芋を
転がしたり、ご飯粒を鼻につけたりの不思議な礼式、
先生の苦り切った顔が目に浮かぶ。

左龍「かぼちゃ屋」。なにか特に目新しいという要素
はなかった(と思う)が、きっちり楷書体の噺は聞い
ていて心地よい。

いつも思うが、この噺の与太郎は、数ある与太郎の中
でも群を抜いている・・・。見事な与太郎ぶり。

次回は11月8日(日)開催予定。次も予定通り出来ま
すように。
posted by JTm at 15:37| 落語 | 更新情報をチェックする

2020.7.4 入船亭扇遊・扇好・扇辰兄弟盃の会@国立演芸場

2020.7.4 入船亭扇遊・扇好・扇辰兄弟盃の会

演目
入船亭遊京      粗忽の釘
入船亭扇遊      小言幸兵衛
入船亭扇辰      阿武松
  (仲 入 り)
入船亭扇好      紺屋高尾
     (三味線:恩田えり、前座:入船亭扇ぽう)

なんと、久々のダブルヘッダーで、国立演芸場に移動。
永田町の駅なかのカレー屋さんに入ったら、なんと、
お客はわたしひとり!・・以前はこのくらいの時間だ
とかなり混んでいたけどなぁ。店員がヒマそうだ。

そして、テーブルには一席ごとにパーテーション。な
んか、ものものしい。

演芸場の座席もまた、ひとつ置きの千鳥配置。当初の
席は最前列だったが、新しい席は2列目だった。

遊京「粗忽の釘」。もしかしたらお初。引っ越しが終
わったところから。「落ち着かせていただきます」か
らの、主人公のとぼけっぷりが、おおいにケッサク。
・・演者の個性とピッタリで。

扇遊「小言幸兵衛」。こちらもお初か?・・もっとも、
落語会に行く回数が激減しているから、正直、なにを
聞いても目新しい。

冒頭からポンポンと飛び出す、幸兵衛さんの小言が、
なんとも小気味よい。そして、仕立屋相手の妄想・・
あれ?これ、前の噺と付く・・と思ったら、「おせつ
徳三郎」は、別の会でした。

扇辰「阿武松」。2018年以来。ちょっと気になった
のは、板橋の旅籠の主人とともに錣山の部屋を訪れる
場面で、掃除をしている相撲取りが次々に兄弟子の名
を呼ぶところ・・あれ、もしかして扇好・扇遊両師の
本名だった? 調べようと思ったけど、忘れちゃった。

扇好「紺屋高尾」。これもお初で、この日は初物尽く
し。まったく湿っぽさがなくてあくまで軽く、ザ・落
語っていう雰囲気。一朝師匠の高尾とよく似ていた。

半分しか入れない客席では、興行的には絶対に赤字だ
ろうなぁ・・・大いに笑いつつも、主催者側の苦労が
偲ばれる。どうか、一日も早くと願わずにはいられな
いのだが・・・。
posted by JTm at 10:15| 落語 | 更新情報をチェックする