2019年09月11日

2019.9.9 キクの日に柳家小菊を聴く会@なかの芸能小劇場

2019.9.9 なかの満点座 キクの日に柳家小菊を聴く会

演目
粋曲      三味線と唄=柳家小菊
端唄      三味線=花季知優佳
        唄=柳家小菊
  (仲 入 り)
粋曲      三味線と唄=柳家小菊

小菊師匠の会は、昨年2月以来で2度目。前回同様、
端唄の師匠、花季知優佳さんがゲスト・・もっとも
前回はまだ前名の珠代さんで、昨秋にお母上の名を
襲名されたそうだ。

まずはお馴染みの「梅は咲いたか」で、なかの芸能
小劇場へごあんなーい・・から。

続いて「木遣くずし」「キンライ節」「紀伊の国」
そして、都々逸・・最後は大仰な“あんこの入る、
「相惚れ」で締めくくる。

そのあとの曲は、残念ながら題不詳、芳町の陰間茶
屋の唄だったかな。さらに「裏の背戸や」「深川く
ずし」。

そのあと、この梁川くずしのメロディで、童謡の
「かわいいかくれんぼ」を・・最近、寄席でもよく
演ってるんですとのことだったが、しばらく寄席と
はご無沙汰なので、わたしにはお初だった。

ここでゲストの知優佳師が登場して、三味線を弾い
てくださる・・その糸に乗せて、「書き送る」「河
太郎」「亥年の春」の3曲。

しっとりとした曲、コミカルな曲、にぎやかな曲と
バラエティ豊か。

仲入り休憩後は、ふたたび「梅は咲いたか」から。
今度は秋バージョンの歌詞で。

「とかく世の中で黙って売るものは」という歌詞で
始まる虫売りの唄、「きりぎりすは羽で鳴くかよ」
という「新土佐節」、そして「立山」と、秋の唄を
まとめて。

「縁かいな」の節で「秋の夕日に・・」の「もみじ」
も披露してくれた。

そのあとは、「長崎ぶらぶら節」「芝で生まれて」
「品川甚句」「気前が良くて」「酒と女」「名古屋
甚句」と、お馴染みの曲を。

最後の一曲は、やはり「両国風景」で、予想通りと
は言え、聞けたのはなによりうれしい。

合間のおしゃべりは、師匠である紫朝師のこと、楽
屋のあれこれなど、こらもとても楽しくて、あっと
いう間の2時間。

ただ、欲を言えば・・鳴物があるともっと良かったなぁ。
posted by JTm at 10:23| 雑記 | 更新情報をチェックする

2019年08月31日

2019.8.30 国立能楽堂夏スペシャル 狂言と落語・講談

2019.8.30 国立能楽堂夏スペシャル 
     狂言と落語・講談 -特集・博奕-

演目
神田松鯉      講談「笹川の花会」(『天保水滸伝』より)
柳家花緑      落語「狸賽」
  (休  憩)
素囃子「神楽」   笛=栗林祐輔、小鼓=田邊恭賀、
          大鼓=大倉慶之助、太鼓=林雄一郎
狂言「博奕十王」(和泉流)
    シテ(博奕打)=野村萬斎、アド(閻魔王)=石田幸雄、
    小アド(前鬼)=深田博治、同(後鬼)=高野和憲、
    立衆(鬼)=中村修一、内藤 連、飯田 豪、月崎晴夫
    囃子方 笛=栗林祐輔、小鼓=田邊恭賀、
        大鼓=大倉慶之助、太鼓=林雄一郎
    地謡=破石普照、野村万作、野村太一郎、岡 聡史

テーマ「博奕」にちなんでか、入場時にサイコロ
キャラメルをいただく。子どものころからお馴染
みのキャラメルだが、最近は、北海道限定販売だ
そうで・・・知らなかった・・。

夏恒例の狂言と落語・講談のコラボ公演。今回は、
人間国宝おふたりが出演ということで、チケット
は瞬殺だった模様。無事買えてラッキー。

松鯉「笹川の花会」。人間国宝に認定されたばか
りの松鯉先生・・でも、会場でささやかれていた
のは「松之丞の師匠?」。

コメントは差し控えます。

「笹川の花会」は、笹川繁蔵と飯岡助五郎という
ふたりの博徒の争いを描く、『天保水滸伝』の中
の一話。

花会というのは、要するに博奕の会。飯岡助五郎
の名代として会に赴いた政吉が、敵である繁蔵の
人物の大きさに感銘を受ける。

琴調先生で何度か聞いているけれど、35分という
尺ではお初かな。この後、助五郎は繁蔵に対する
恨みを募らせて行くようだが、繁蔵に恩を感じた
政吉はどうするのだろう?・・後が気になる。

花緑「狸賽」。15分あれば終わっちゃう噺に、持
ち時間は35分。・・マクラたっぷりです。
いつも思うのだが、無理に持ち時間を揃えなくて
もいいんじゃない?

ただ、今回の、五代目小さん師の思い出話はかな
り面白くて結構でした。本篇の「狸賽」も、寄席
のお客さんより、ウケていたようで。

「博奕十王」。初めて見る演目。冒頭に登場する
閻魔大王が、「人々が利口になって亡者が地獄に
来ない」と嘆くのは、先日見た「朝比奈」と同じ。

ただ、朝比奈と違って、こちらの閻魔様は大勢の
手下を従えて登場、六道の辻で亡者を“スカウト”。

やって来た亡者は博奕打ち。白い装束は亡者のユ
ニホームだ。

博奕打ちは閻魔を賭博に誘い、持参のサイコロで
勝負!・・狸賽と同じ、サイコロひとつのちょぼ
一というやつ。

6つの目の中からひとつを当てる、当たらなけれ
ば親の勝ち・・って、これ、分が悪すぎるよ。
閻魔大王ともあろう人?が、なぜそれに気づかな
いか?

というわけで、ボロ負けした閻魔様は、身ぐるみ
剥がれてしまうことに。・・なんか、「文七」の
冒頭の長兵衛を連想した。

博奕打ちの持つサイコロ、最初にちらっと見せた
時は、赤い「1」の目が確かにあった。しかし、
いざ賭けにかかると、閻魔が「1」にこだわると
いう話になるので、後半は間違っても1が出ない
ようにしているはず・・

たぶん、「1」の目は、サイコロを袋から出すと
きに、一緒に取り除くように出来ているのだろう。
転がした時にも、1の赤はチラリとも見えなかっ
たものね。

閻魔様、これ、いかさまですよー!

この博奕打ち、本当に極楽に入れて貰えるのかな?
posted by JTm at 09:50| 雑記 | 更新情報をチェックする

2019年08月23日

2019.8.22 桂吉坊×木ノ下裕一ふたり会@浅草見番

2019.8.22 凸凹伝芸教室 桂吉坊×木ノ下裕一ふたり会2

演目
こ挨拶とオープニングトーク     桂 吉坊
                  木ノ下裕一
落語「身代わり団七」        桂 吉坊
  (仲 入 り)
講座「『夏祭浪花鑑』あれこれ」   木ノ下裕一
まとめ?トーク           桂 吉坊
                  木ノ下裕一
     (三味線:??、前座:春風亭一猿、柳亭市坊)

昨年5月に続く2回目のふたり会、今回は「夏祭浪花
鑑」をテーマに、高座と講座。

最初のトークは例によって、とりとめのないおしゃべ
りから、吉坊師の演じる落語の紹介等々へ。

吉坊「身代わり団七」。落語作家の小佐田定雄氏が、
吉坊師の師匠である吉朝師のために書いた作。もっと
も、吉朝師は結局一度しか口演しなかったそうだが。

明治のころの大阪の芝居が背景。「夏祭」の団七を当
たり役にしていた嵐雛助という役者(実際にある名跡
だが、この噺は虚構のようだ)が、息子の雛二郎に、
団七を譲り、自分は敵役の義平次に回るという。

その芝居の開幕の前日、雛二郎はなじみの芸者と出奔。
雛助の高弟の雛蔵が、急遽、代役に・・。

ここで話が切り替わり、13年後・・団七役がすっかり
板についた雛蔵のもとを、旅役者となった雛二郎が訪
ねてくる。

なんとかもう一度、檜舞台に立ちたいという雛二郎の
ために、雛蔵が考えた奇策は・・?

現在は、吉坊師以外には演じ手がいないらしいが、こ
の噺、面白い。このまま新作歌舞伎の舞台にかけても
いいのでは?という気がした。

もちろん、吉坊師の芝居振りの上手さがあってのこと
だけれど。

後半の講座は、「夏祭」のあらすじ紹介の後、登場人
物のうちから団七と舅の義平次の関係を中心に。

とんでもない悪役とされてしまう義平次だが、もとも
とは、乞食同様だった団七の面倒をみて、魚屋という
正業につかせてやった恩人・・のはず。

もう少し、義平次からの目線で物語を見ると、印象が
まったく違う話になるのでは?・・というようなお話
でした。

確かにね、この芝居を見るたびに、団七が肩入れする
若様・磯之丞の身勝手さに呆れ、そこまでする必要あ
るの??って、思うんだよね・・。

最後は、吉坊師、団七格子の浴衣で登場・・なんと、
先代の桐竹勘十郎師(文楽人形遣い)のお形見だとか。

「身代わり団七」も、吉朝師の通りではなく、自分で
色々と変えて演ってみているそうだ。冒頭の、芝居開
幕前日に、若旦那・雛二郎が出奔する場面も、吉坊師
が加えたという。

これ、「夏祭」の若様・磯之丞のちゃらんぽらんさと
重なって、物語に深みが出る・・いい工夫です。


自他ともに認める大のおしゃべりというおふたりだか
ら、これだけしゃべってもまだしゃべり足りないと・・

・・というわけで、きっと第三回もある!と、期待。
posted by JTm at 09:33| 雑記 | 更新情報をチェックする