2020年03月15日

2020.3.15 YouTubeで逢いましょう!by茂山狂言会(その3)

2020.3.15 YouTubeで逢いましょう!part3 マスクde狂言

演目
(ご挨拶と様々告知、面についての解説)
  茂山千五郎、茂山逸平、茂山千之丞、鈴木 実
狂言「福の神」
  福の神=茂山七五三、参詣人甲=島田洋海、
  参詣人乙=井口竜也、   後見=山下守之
(トークとゲストの紹介)
  千之丞、鈴木、七五三、
  ゲスト・わかぎえふ(劇団リリバットアーミーⅡ主宰)
  ゲスト・山本太郎(ニッポン画家)
狂言「清水」
  太郎冠者=茂山 茂、主人=逸平、後見=島田
(トークと様々告知)
  千五郎、鈴木、逸平、わかぎえふ、
  ゲスト・うえだひろし(リリパットアーミーⅡ所属)
狂言「腰祈(こしいのり)」
  山伏=千之丞、祖父=茂山千三郎、
  太郎冠者=山下、      後見=島田
(トークと五笑会公演延期の告知)
  増田浩紀、島田、井口、鈴木、山下、
  逸平、千之丞、千三郎
狂言「神鳴(かみなり)」
  雷=千五郎、医師=鈴木、  後見=井口
(トークとご挨拶、山本画伯の作品紹介、附祝言「猿唄」)
  出演者全員

今週もまた、非接触型狂言会が配信に。
楽しく拝見してはいるが、見れば見るほど、「本物」が
恋しくなってしまう。ホント、一日も早く、接触型狂言
会が再開されますように。

今回は、マスク不足の世情にちなんで、マスク=面(お
もて、と言う)を使う演目の特集。

能では、現在生きている成人男性以外の役は、面を付け
ることになっているそうだが、それは狂言でもほぼ同じ
・・と言ってよいかもしれない。

つまり、面をつけるのは、この世のものでないもの(神
様、鬼、幽霊など)、動物(馬、犬、猿、蚊等)、超高
齢の男女などだ。

ただ、能と少し異なるのは、能では女性役はすべて面を
付けるが、狂言では、ものすごい美女とその真逆(!)の女
性以外は、直面(ひためん。つまり素顔)である・・と
いうところだ。

残念ながら、今回の演目は、神様、雷、高齢のお祖父ちゃ
んという役が面を付けていたが、女性や動物の面は登場
しなかった。

そして、もうひとつ、「清水」の面は、太郎冠者が鬼に
化けるために使う・・つまり、小道具である。

能では、このように、面を小道具として用い、舞台上で
付けたり外したりすることは無いという。
・・・狂言の自由さを感じる。

「福の神」。節分(つまり新年)の参詣に、福の神の社
を訪れたふたりの前に、福の神が降臨・・そして、なん
と、酒を乞い、幸せになる方法を教えてくれるという・・
なんともおめでたい演目。

「清水」。日も落ちようという時間になって、野中の清
水に、水を汲みに行かされる太郎冠者・・なんとか行か
ずに済むようにと、一計を案じ・・?

召使より桶が大事な主人・・中世の身分制社会における
下人の厳しい暮らしが偲ばれる。もっとも、狂言の太郎
冠者は、決して負けてはいないようだが。

「腰祈」。修行を終えた山伏が、都の祖父を訪ねると、
その腰がほぼ直角に曲がっている・・これでは苦しいで
しょう、わたしが祈って延ばしてあげます・・・

狂言に出てくる山伏は、たいして力のないヤツが多いけ
れど、この演目の山伏は、なかなかの実力が・・でも、
それが逆効果だったりするのは・・やっぱり、狂言だね。

「神鳴」。空で暴れすぎた雷が、雲の隙間から、地上に
真っ逆さま・・ちょうど、旅の医師に行き会って・・?

自分で藪と表明しているこの医師だが、もしかすると、
それは謙遜かも?・・鍼二本で、雷の腰痛は全快してし
まうのだから。いい腕じゃない!

療治の代金代わりに、雷は、今後800年、水害や干害か
ら守ってくれるという約束を・・・うー、コロナウィル
スからも、守ってください、雷さん!

最後、山本画伯が描いた、この日の演目の絵の色紙が紹
介された・・さらっとした線だけれど、うまく特徴をと
らえていて、演者の顔とよく似ていてビックリ。
さすが!です。

この絵を見たい方は、ぜひ、アーカイブへ。
残念ながら、来週は配信ないそうですが、この状況が続
けばまたいずれ・・とのことでした。
posted by JTm at 19:53| 狂言 | 更新情報をチェックする

2020年03月09日

2020.3.8 YouTubeで逢いましょう!by茂山狂言会(その2)

2020.3.8 YouTubeで逢いましょう!part2

またまた開催の「非接触型狂言会」、今回も盛り沢山。

演目
(ご挨拶とトーク、狂言の見方解説)
  茂山千五郎、茂山宗彦、茂山逸平、茂山 茂、鈴木 実
狂言「柿山伏」
  山伏=島田洋海、畑主=山下守之、後見=鈴木
(トーク&手ぬぐいマスクの作り方実演)
  千五郎、宗彦、逸平、茂、鈴木
狂言「棒縛り」
  次郎冠者=茂山千之丞、太郎冠者=井口竜也、
  主人=山下、          後見=逸平
(トークとゲストの作品紹介)
  逸平、鈴木、ゲスト・山本太郎(日本画家)
狂言「口真似」
  主人=千五郎、太郎冠者=茂、客=宗彦
(トーク)
  千五郎、千之丞、宗彦、茂
狂言「仏師」
  田舎者=鈴木、すっぱ=逸平
(トーク)
  茂、逸平、鈴木
狂言「因幡堂(いなばどう)」
  夫=茂山七五三、妻=千五郎、  後見=井口
(トークとご挨拶・附祝言「猿唄」)
  出演者全員 

もはやレギュラー番組化した感のあるライブ配信・・
今回は、学校休みのお子さんたちに向けて、まずは、
教科書に載っている演目を、ということで、冒頭トー
クでは、子ども向けの解説も。

「柿山伏」は、小学校6年の国語の教科書に載ってい
るらしい。柿の盗み食いを見つかった山伏が、畑主に
からかわれて、カラスやサルの真似をする・・という
お話なので、とっても分かりやすい。

最後に「トビなら飛ぶぞ」と繰り返し言われた山伏が、
本当に飛べるような気になってしまうのが愉快だ。

「棒縛り」。狂言の召使は、主人が留守になると、とた
んに酒を盗み飲む・・困ったものだが、ある意味、人の
本音、本質なのかもしれない。

ふたりの召使の手を縛って、その不自由を克服して酒を
飲むのが見せ場と思っていたが、和泉流の一部では、ふ
たりは協力していましめをほどいてしまう由。

「口真似」。30数年前、子ども時代にこの演目を演じて
いる3人の写真を紹介し、同じ配役で。写真の方は、千
五郎師が9歳、宗彦、茂ご両人は7歳の時だそうだ。

「仏師」。チャットからのリクエストで。
故郷に持仏堂を建てた田舎の人が、安置する仏像を求め
て京の町へ・・目をつけたのは、都のすっぱ(詐欺師)。

偽仏師が「(仏像を)分業で作れば1日、自分ひとりで
作れば1年余」と言う。確かに仏像、とくに大きな像は
工房内で分業で制作したらしいが・・いくらなんでも、
1日では・・・?

実は、このすっぱ、自ら仏像に扮する・・様々な印相を
作って見せるが、この形が、三つ目までは規定されてい
て、その後はアドリブと、今回初めて知った。

「因幡堂」。こちらはゲストの山本太郎氏のリクエスト。
この度、芸術選奨文部科学大臣賞を受賞した、茂山七五
三師がシテで。

とんでもなくわわしい女房を一方的に離縁した夫が、新
しい妻を得ようと、五条の因幡堂という寺に祈願。しか
し怒った妻が一計を案じ・・・。

妻役を誰が演じるのか、最後まで内緒のまま始まった・・
登場したのは、千五郎師演じる、「最強」女房。
・・気づかず、嬉しそうに盃を交わす夫に危機が!

お人好しで気弱な夫・・ホント、可愛いです。

最後は、全員そろっての附祝言。島田さんのエア囃子も。
で、なんと!  来週もやるそうです。
本当にレギュラー化だわ。

今回の「公演」も、アーカイブで見られます。ぜひ!
posted by JTm at 11:18| 狂言 | 更新情報をチェックする

2020年03月02日

2020.3.1 YouTubeで逢いましょう!by茂山狂言会

2020.3.1 YouTubeで逢いましょう!

何もかも中止、休止の春・・お仕事のなくなった狂言師
さんたちと、行き場のなくなったファンが集う、「非接
触型狂言会」。ライブ配信の報告です。

演目
狂言「花争(はなあらそい)」
  主人=島田洋海、太郎冠者=茂山逸平
(ご挨拶と解説と宣伝)
  茂山千五郎、茂山 茂、茂山千之丞
狂言「蝸牛(かぎゅう)」
  山伏=茂山宗彦、太郎冠者=鈴木 実、
  主人=井口竜也、その他大勢
(トーク)
  千五郎、逸平、茂
狂言「鬼瓦(おにがわら)」
  大名=茂山七五三、太郎冠者=千之丞
(トークと小舞演目くじ引き)
  千五郎、逸平、宗彦、千之丞、七五三、
  茂山竜正、茂山虎真
小舞「暁の明星」     茂
小舞「鐘の音」      宗彦
小舞「七つになる子」   山下守之
小舞「景清」       逸平
  小舞地謡 千五郎、島田、千之丞、鈴木、井口
(トーク)
  茂、宗彦、山下、逸平
バイリンガル狂言「しびり」
  主人=井口、太郎冠者=千之丞
(トーク)
  逸平、千之丞
間語「那須語(なすのかたり)」
  千五郎
(トーク)
  逸平、千之丞、千五郎
狂言「萩大名(はぎだいみょう)」
  大名=茂、太郎冠者=逸平、
  庭の亭主=宗彦、  後見=島田
(ご挨拶と附祝言「猿唄」)
  出演者一同

茂山狂言会としても、初めての試みだそうで、最初は
試行錯誤的なところもあったけれど、徐々に調子が上
がったようで。

YouTubeのチャンネル登録者が1,000人を超えて、
チャット機能が使えるそうで、見ている人の反応も直
に伝わる。

茂山狂言会の若手?メンバー、もとのHANAGATAの
5人と、五笑会の5人での運営・・飛び入りゲストに
七五三師。トークには千五郎さんの息子さんたちも顔
を出して、お祖父ちゃんの思い出話をにこにこと聞い
ていました。

個人的には、逸平さんの小舞「景清」と、千五郎さん
の「那須語」が、見られたのはとても嬉しかった。
舞い終わった逸平さんが、トークではぁはぁと息をは
ずませていたのが印象的。

後半は、チャットからのリクエストに応えて。

バイリンガル狂言は、日本語と英語の会話という不思
議な狂言。狂言のセリフは、繰り返しが多いので、どっ
ちか片方分かれば、物語を理解できるのでは?という
発想で始められたとのこと。

そして、狂言風にゆっくりと話す英語は・・わたしに
もなんとか理解出来たりして。

最後のリクエスト演目は、「萩大名」。
昨年亡くなった、千作師(五世)が、よく、大名を演
じておられたなぁ・・あの装束、懐かしいなぁ・・と
思って見ていたら、茂さんがお父上にダブって見えて
来て・・・ちょっとホロリ。

最後は、近所に住むという画家の山本太郎氏も登場。
茂さんとは、子どもさんの学校が同じ、パパ友なんだ
そうです。

この様子は、下記で見ることが出来ます。ついでに他
の演目もどうぞ!
posted by JTm at 10:06| 狂言 | 更新情報をチェックする