2018年06月13日

2018.6.12 五街道雲助一門会@横浜にぎわい座

2018.6.12 五街道雲助一門会

演目
桃月庵ひしもち      出来心
五街道雲助        お菊の皿
桃月庵白酒        鰻の幇間
  (仲 入 り)
蜃気楼龍玉        駒長
隅田川馬石        井戸の茶碗
          (三味線:千葉しん)

毎度、出番順でもめるにぎわい座の一門会、今回
は、ご案内に登場した布目氏まで、「わたしも順
番は分かりません。ただ雲助師匠はニコニコして
おられました」・・なーんて言うから、ますます
盛り上がっちゃうねぇ。

ひしもち「出来心」。新米泥棒の気弱そうな雰囲
気が、すごくよく出ているんだが・・・地?

ひしもちさんがしゃべり終わって、聞こえてきた
出囃子は「箱根八里」。客席は、ここで笑った人
と、めくりがめくられて初めて笑った人、ふたつ
に分かれた。・・・後者の方が多かったかな。

雲助。「うちの弟子は腕っこき(だから誰にトリ
を任せても安心)」「『師匠はもう古稀ですから、
遅くなってなにかあったら大変』と言ってくれる」
・・とのことで、一番に上がる。

「お菊の皿」。お菊さんを見に行く連中の、表情
の変化がめちゃくちゃ愉快。楚々としたお菊さん
も、演技がクサくなったお菊さんも、とっても可
愛い・・・「明日、休むんだよ!」が嬉しそうだ。

白酒「鰻の幇間」。夏らしい噺が続く。
一八が藤村の羊羹を持って“穴釣り”に出向く先が、
本所の若林さんと稲葉さん。雲助師とさん喬師の
本名だけど、さて、横浜でどこまで通じたか?

鰻屋の汚さが、尋常じゃなくて、窓は描いてある
(「だくだく」か?)し、漬物はザアサイだし、
酒はエチルだし・・・こんな店のウナギ?を、三
人前も土産にするなんて、一八ならずとも「尊敬
する」ねぇ・・。

龍玉「駒長」。以前からよく掛けているけれど、
久しぶりに聞く。

以前に比べると、暴力亭主に愛想を尽かしながら
も別れるに別れられずにいる女房・・というふた
りの関係性が、噺の冒頭からはっきり見えて来る。

上方者の丈八は、決していい男ではなく、お駒へ
の気持ちも、あくまで秘めた想い・・それが、思
いがけなくお駒の“告白”を聞いて、有頂天に。

その嬉しそうな様子を見たお駒が、“本気になる”
・・・そうか、そうだったのかと、ナットク。

馬石。楽屋入りが最後だったからトリと言われて、
「浅草の出番があって・・昨日、師匠にちゃんと
断ったのに・・」とひとしきりの愚痴。

でも、噺は「ちゃんと演ります」。

「井戸の茶碗」。この噺もまた、リメイクのあと
がはっきりと。

くず屋の清兵衛さんは、以前から千代田朴斎のと
ころに出入りしているし、100文で買った仏像を
600文で売って大もうけ(しかも朴斎と折半には
しない)。
細川邸の侍は、高木左太夫と、名前が変わってた。

物語の運びも、明らかに笑いの量が増えて、人情
噺ではなく、完全に滑稽噺のノリに。

馬石師匠、トリ、お見事!
posted by JTm at 10:09| 落語 | 更新情報をチェックする

2018.6.12 午後のこみち@スタジオ・フォー

2018.6.12 第1回 午後のこみち

演目
柳亭こみち     蛇含草
  〃       看板の一
  〃       (今月の唄)
  (仲 入 り)
柳亭こみち     唐茄子屋政談

行こうかどうしようか迷っていたが、早めの昼食
を食べつつ、やっぱり行く!と決意。

「保育園のある時間帯に、一席でも多く」と企画
した勉強会だそうで、客席はお馴染みの顔ばかり。
・・多くは“毎日が日曜”の方たち(笑)。ま、自分
ももちろん、なんだけど。

「蛇含草」。こみち師のこの噺はお初。・・だと
いうのに、餅の曲喰いが始まつたあたりで落ちた。
・・昼に一杯やっちゃったかならぁ・・ごめん。

「看板の一」。先週金曜日に続き。・・だったの
で、引き続き意識朦朧・・いったい、何しに来て
るんだ!?

仲入り前に唄。チラシにはネタ出しならぬ唄出し
されていたけれど、いろいろある?(かもしれな
い)ので、題名は書きません。悪しからず。
・・・でもおかげで、完全覚醒。

「唐茄子屋政談」。サゲまで通し。これもお初だ
と思う。

身投げを助けた伯父さんの家で、伯父さんばかり
でなく伯母さんも活躍するのは、いかにもこみち
師らしい。

唐茄子を売ってくれる男の気風の良さ、貧乏長屋
の元侍女房の楚々とした風情など、いい感じ。
気持ちよく聞ける一席だった。
posted by JTm at 09:23| 落語 | 更新情報をチェックする

2018年06月10日

2018.6.9 三田落語会 大感謝祭@浜松町朝日ホール

2018.6.9 三田落語会 大感謝祭 昼席・夜席

昼席演目
金原亭乃ゝ香       たらちね
桃月庵白酒        抜け雀
瀧川鯉昇         明烏
  (仲 入 り)
入船亭扇辰        百川
柳家権太楼        天狗裁き

夜席演目
春風亭一猿        松竹梅
柳家三三         小田原相撲
春風亭一朝        植木のお化け
  (仲 入 り)
露の新治         お文さん
柳家さん喬        鼠穴
        (三味線:昼夜とも太田その)

昼席。
乃ゝ香「たらちね」。ちょっと噛んだのを、言葉が丁寧
すぎるからと言い抜けた・・なかなか度胸あり、と見た。

白酒「抜け雀」。小田原の相模屋なる旅籠が、今まで聞
いた中でも一番のボロ旅籠。手すりにはつかまれず、踏
板も三段続けて無くなっている・・ときたら、いったい
どうやって二階に行くのだろう?

鯉昇「明烏」。鯉昇師のこの噺は2015年に一度聞いて
いる。その時同様、途中で右褄と左褄の実演解説付きで。

真面目で純情な若旦那が、知らずに吉原に連れて行かれ
たらどうなるか?・・・ホント、きっとこんなふうにな
るでしょうねぇ、と納得出来る噺。

扇辰「百川」。前日にこみちさんのを聞いたばかりだが、
扇辰師匠版はかなり久しぶり。なんと言っても、河岸の
連中のセリフの歯切れよさが、スカッと爽快。

権太楼。大手町落語会との掛け持ちで、ギリギリの楽屋
入りだったか。「天狗裁き」。先日の“ざんまい”で聞い
たのと同じ、お囃子さんがいっぱい出てくるバージョン。

分かる人には分かる。この会なら、皆、分かる。

夜席。
一猿「松竹梅」。一猿さんのこの噺はお初。かなり丁寧
な運び、という印象。梅さんも、一応、ちゃんとお稽古
していたようだし(笑)。

三三「小田原相撲」。初めて聞く噺。冒頭に横綱谷風が
出て来たので、佐野山か?と思ったが、最後に活躍する
のは、弟子の雷電為右衛門だった。

講談の「寛政力士伝」の一話が元のようだ。最後、悪役
大巖(おおいわ)との対戦で、もろ差しになった相手の
両腕をかんぬきでへし折る・・なるほど、“封じ手”にな
るわけだ。

一朝「植木のお化け」。ここのところこみち師で何度か
聞いたけれど、一朝師匠のは、2011年以来。こういう
噺は、寄席では難しいし、お囃子さんとの相性も大事だ
から、なかなか聞く機会が少ない。

まさに、この会ならではの噺で、聞けたことが素直に嬉
しい。

新治「お文さん」。ナマで聞くのはたぶんお初。
お店に捨て子!?・・と思ったら、なんと、これが若旦
那が外につくった子。しかも、その母親を乳母として雇
う?・・・すごい陰謀だねぇ。

本妻のお花さんも、決して悪い奥さんではないみたいな
のに・・困った若旦那だ。

標題のお文さんは、浄土真宗、本願寺八世・蓮如上人の
教えを記したもの・・とのこと。船場の商家では、広く
信仰されていたという。

宗教とはほぼ無縁の当方だが、マクラできっちり説明し
て貰ったので、戸惑わずに済んだ。

さん喬「鼠穴」。さん喬師のこの噺は、冒頭で、兄が弟
に金を貸すところで、一瞬、躊躇する感じが良い。後半
の、兄弟再会の時の述懐に、真実味が感じられるから。

ただ、その兄の真意を知りながら、あんな夢を見てしま
う弟の方が、いささか悪役になってしまうんだけどね。

故意か偶然か知らないけれど、昼夜とも、小田原の噺で
始まって、夢の噺で終わるという展開・・堪能した。
posted by JTm at 14:25| 落語 | 更新情報をチェックする