2017年03月17日

2017.3.16 千作千五郎の会@国立能楽堂

2017.3.16 第一回 千作千五郎の会

昨秋のW襲名を経て、新・千作、新・千五郎が
新しく挑む会。

演目
狂言「花折(はなおれ)」
   新発意=茂山千五郎、住持=茂山七五三、
   花見の衆=茂山童司、松本 薫、島田洋海、
        井口竜也、茂山 茂、  後見=山下守之
狂言「柑子(こうじ)」
   太郎冠者=茂山宗彦、主人=茂山逸平、後見=山下
  (休   憩)
狂言「武悪(ぶあく)」
   主人=茂山千作、武悪=千五郎、
   太郎冠者=茂、  後見=松本
附祝言「猿唄」     松本 薫

「花折」。上方落語の「鶴満寺」に似たお話。
花見の衆に庭を荒らされた住持は、「今年は花見
禁止」と新発意(見習い僧)に言い残して外出。

ところが留守中に花見客がやってきて、断られる
と門前で宴を張る。楽しそうな様子を見て、新発
意は・・・?

真面目だが酒にはだらしのない新発意と、そこに
つけこむちゃっかり者の花見の衆・・・春の狂言
にふさわしい明るさと馬鹿らしさが、“満開”です。

「柑子」。柑子とはミカンのこと。前夜の宴会の
折、三つ生りのミカンを貰って召使に預けた主人
は、それを思い出して、「持ってこい」と言う。

ところが召使の太郎冠者は、自分に下さったもの
と思って、みんな食べてしまって・・・

太郎冠者が、これをどうごまかすか?が見せ場。
「栗焼」などと、同工異曲というところだ。

洒落た言訳を考えてご満悦の太郎冠者の笑顔と、
食べられてしまったと分かった主人の渋面・・・
対照的なふたりを、兄弟共演で。

・・・最後、橋掛を引き上げる、宗彦さんの“し
てやったり”という表情が、なんとも傑作だった。

「武悪」。これはかなり上演頻度の高い演目。
前半の重厚な物語が、後半になって、なんとも
コミカルな展開になる、そのギャップがウケる
のだろうか。

無断欠勤の続く召使の武悪・・・怒った主人は、
ついに、朋輩の太郎冠者に、成敗を命じる。

友でもある武悪を斬ることのできない太郎冠者
は、彼をこっそりと逃がす。

ところが、この主人と武悪が、東山でバッタリ・・・

間に立って右往左往する太郎冠者、幽霊になり
すまして、次第に調子に乗る武悪、幽霊を恐れ
ながらも、堂々と立ち向かう主人・・・三者三
様の“人となり”が、はっきりと見えて、見ごた
えのある内容。

千作師、あいかわらず、立ち居が不自由そうで
見ていて心配になったが、朗々としたお声はま
だまだお元気そう・・・どうぞ、お身体大切に。

次回は、6月8日(木)19:00〜。
posted by JTm at 19:46| 狂言 | 更新情報をチェックする

2017年03月16日

2017.3.15 落語坐・こみち堂@国立演芸場

2017.3.15 落語坐・こみち堂X −柳亭こみち独演会−

演目
柳家あお馬      やかん
柳亭こみち      熊の皮
  〃        鉄火のお千代
  (仲 入 り)
三遊亭白鳥      三遊亭花誕生(「落語の仮面」第一話)
柳亭こみち      稽古屋
         (三味線:太田その・・たぶん)

毎回、満員御礼だったこの会、今回は、他の会と
被ったこともあって、空席がちらほら。前の席が
ちょうど空いていたので、わたしにはラッキー。

あお馬「やかん」。無理なく、そつなく、ではあ
るのですが・・・うーん。頑張れ、青年!

こみちの前二席。
「熊の皮」。以前からのお得意ネタだが、おかみ
さんが、甚兵衛さんに、歌で口上を教える場面が
増えて、可笑しさ倍増。・・・このおかみさん、
サイコーです。

「鉄火のお千代」。白鳥作。「大工調べ」みたい
な啖呵を切りたいと注文して書いてもらった噺だ
そうだ。

初めての噺なので、筋を追うだけでいっぱいだっ
たから、とやかくは言わないけど・・肝心の啖呵
が・・・うーん、いまひとつ。

ゲスト・白鳥「三遊亭花誕生」。聞きたい聞きた
いと思っていた『落語の仮面』第一話に、まさか
ここで出合えるとは!・・・嬉しい限り。

しかしなぁ・・・想像以上の馬鹿らしさで、もう
笑うっきゃない。そして、この第一話で、主要登
場人物の人物像が、しっかりと確立していること
に感心した・・・こみちさんが言う通り、この方、
天才です(決して天災ではなく、ね)。

こみち「稽古屋」。昨年、音曲噺の会で聞いたの
とほぼ同じフルバージョン。踊りのお稽古の場面
で、道成寺の手鞠唄を踊っているお嬢ちゃんが、
なんか、目に見えるようです。


この最後の噺の時に聞こえた唄声から、三味線は
その師匠と見当をつけたけれど、確認は出来なかっ
たので、違ってたらごめんなさい。

それにしても、こみちさん、昇進後の名前がまだ
決まらないって・・・燕路師匠、ご決断を!
posted by JTm at 09:20| 落語 | 更新情報をチェックする

2017年03月15日

2017.3.14 権太楼ざんまい@日本橋劇場

2017.3.14 権太楼ざんまい

演目
桃月庵はまぐり     金明竹
柳家さん光       新聞記事
柳家権太楼       質屋庫
  (仲 入 り)
柳家権太楼       不動坊

はまぐり「金明竹」。マクラに小噺の「他行」を
つけて、言い立ても4回・・・それできっちり15
分に収めたのは立派。

さん光「新聞記事」。この“十番勝負”、ネタおろ
しでということではなかったかな?この噺は以前
にも聞いた記憶あり。

でも、前回の印象とはまったく違う・・・面白さ。

権太楼の二席。
「質屋庫」。先月の三田で聞いたばかりだが、繰
り返し聞いても抜群に可笑しい。後の噺のマクラ
での話では、演っているご本人も面白いそうなの
で、聞く方が面白いのは当たり前だ。

何と言っても、繻子の帯に関する旦那の妄想が、
どんどん膨らんで行くのが愉快。これじゃ、聞い
ていたさだ吉くんが、混乱してくるのも当然か。

「不動坊」。ここのところ、小辰さんで聞く機会
が多くて、権太楼師匠のは2015年以来。

前半の吉っつぁんの浮かれ具合のなんとも嬉しく
なる感じと、後半の屋根の上のお馬鹿三人組の騒
動の馬鹿らしさは、やはり、他の追随を許しませ
ぬ・・・あー、よく笑ったよ!
posted by JTm at 09:50| 落語 | 更新情報をチェックする