2017年08月06日

2017.8.5 小ゑん落語ハンダ付け@お江戸日本橋亭

2017.8.5 第四回 小ゑん落語ハンダ付け

演目
小ゑん&正蔵      (ご挨拶)
林家たま平       出来心
林家正蔵        鰐
柳家小ゑん       鉄指南
  (仲 入 り)
柳家小ゑん       レブリカント
林家正蔵        夢八

初回に来たきりご無沙汰だった会に久々参加。
今回は、正蔵師との二人会で、新作落語のネ
タおろし対決。

たま平「出来心」。冒頭にひとつ仕込みを入
れて、最後は「ほんの出来心」で落とした。
誰から習ったのかな?・・初めて聞く型だ。

正蔵「鰐」。ワニです。桂文枝作とのこと。
飼育員の手に噛みつくという事故を起こした
動物園のワニが、殺処分に・・それを何とか
逃がそうとする、主任飼育員のガンバリ。

前座の後、一旦幕を閉めて、釈台を置かせた。
上方落語だから、見台・膝隠しの代わりか?
と思ったのだが・・・

なんと、ワニのぬいぐるみが登場。そうか、
これを隠すためか・・・文楽の狐のぬいぐる
みみたいで、なかなか可愛い。

でも、噺の中のワニのクロベエは、4メート
ル70もあるという設定だから・・・可愛いと
思えるのは、30センチのころから育てて来た
主人公だけだろうなぁ。

小ゑんの二席。
「鉄指南」。出来立ての噺だそうで、稽古も
あまりしてない・・とか。

題を見てすぐ分かる通り、「あくび指南」の
パロディ。ただ、鉄道知識の指南ではなく、
教えるのはあくまであくび。

春のあくびは、いすみ鉄道・・「おい運転士
さん、上りへやってくれ」

・・え、どうやって!?

それ以前に、キセルに煙草を詰めるところで、
「おいおい、車内禁煙じゃないのか!?」
ツッコミどころ満載だけど、もちろん、それ
が作者=演者の意図。

「レプリカント」。酔った勢いで、いろんな
ものを持って来ちゃう男が、今度はカーネル・
サンダースの人形を・・・

奇抜すぎる設定なのに、実在の地名が頻繁に
出てくるせいか、不思議なリアリティ。一時
期、東急沿線に住んでいたわたしには、懐か
しかったりも。

正蔵「夢八」。前回の三田落語会で聞いたの
に続いて。

一晩中、わぁわぁと騒ぎ続けた八兵衛を、隣
の婆さんが、「にぎやかにしてくれて助かっ
た」と評したので、ちとビックリ。

確か前回は、「うるさくて眠れなくて」と文
句言ったように思うのだが・・・勘違いかな?

ハンダ付け、次回は、10月15日(日)、ゲス
トは隅田川馬石師匠。
posted by JTm at 09:47| 落語 | 更新情報をチェックする

2017年08月05日

2017.8.4 納涼四景@浅草見番

2017.8.4 納涼四景

演目
柳家小はぜ     富士詣り
八光亭春輔     九段目
柳家小のぶ     へっつい幽霊
  (仲 入り)
春風亭一朝     紙屑屋
柳家小満ん     中村仲蔵
       (三味線:柳沢きょう)

小はぜ「富士詣り」。若手ながら渋さの際立つ?
小はぜさんらしい演目選び。一か所言い違いに気
づいてしまったが、まあ、書かずにおきましょう。

春輔。今年1月の彦六師追善の会で初めて遭遇し
て以来。あの時、その翌日に行った落語会で、開
演前、客席のあちこちで春輔師が話題になってい
てビックリしたのだった。

「九段目」。前回同様、珍しい噺を・・・忠臣蔵
は、各段、それに対応した落語のネタがあるそう
で、四段目や七段目は有名。

九段目というのも、あるとは聞いていたが、聞く
のはもちろんお初。

忠臣蔵九段目は、山科閑居の場。松の廊下で塩谷
判官を抱きとめた加古川本蔵。その妻・戸無瀬が、
娘・小浪を、許婚の力弥(大星の息子)に娶わせ
ようと、山科の郷の大星宅を訪れる。

この場面を素人芝居で演じようとしたが、本蔵役
が急病で、代役を立てることに。ところがこの代
役さん、三河万歳は演るが芝居はサッパリで・・

田舎訛りのとんちんかんな芝居は、「一分茶番」
に似てるかな・・扱う芝居が、一分茶番のそれよ
りはずっとポピュラーな忠臣蔵だから、前半の仕
込みのセリフを覚えるのは大変そうだ。

小のぶ「へっつい幽霊」。なんだかここのところ
非常に遭遇率の高い噺だが、今まで聞いたどの演
者とも違う噺だった。

若旦那の登場しないひとりバージョンで、へっつ
いに塗り込めた金は百両・・時代は江戸時代だ。

へっついとは何かから始まって、へっつい河岸と
いう地名の由来、へっつい専門の左官屋がいた等、
ごく丁寧な解説から入る。最後はサゲの「テラを
立てる」という言葉の意味まで。

普通に演ったら退屈しちゃいそうだが、オーバー
アクションと豊かな表情の変化で、客席をぐっと
引き込んだのはさすが。

本筋に入ってからも、気弱そうな幽霊の怯えた顔
と、両手をひらひらと振る動作が、なんとも可愛
らしくて、観客全員、魅了されたようだ。

一朝。この日のメンバーでは、小はぜさんに次ぐ
“若手”。なので、一歩引いたかたち・・「紙屑屋」
は、約20分のやや短縮版。

若旦那の披露するのが、都々逸と新内のみで、鳴
物も入らず、ちと淋しかったかな。

小満ん「中村仲蔵」。芝居噺、しかも忠臣蔵と、
春輔師と付くよなーと思いつつ聞き始めたが、途
中でそんなことはどうでもよくなった。

小満ん師のこの噺は以前にも聞いているが、今ま
でで一番!と、感じた。・・僭越です、すいません。

辛酸をなめた末にようやく名題となった仲蔵が、
弁当幕の定九郎にクサらずに、「新しい工夫を」
と真剣に考える姿がいい。

最後に、仲蔵の「あの雨もそば屋も、そこに入っ
て来たお侍も、みんな神様だ」という述懐と、親
方の「下立役から名題になったお前は、後に続く
者たちの指針になれ」という激励の言葉・・・

これ、ぐっと来ましたね・・・感動しました。

あとで聞くと、この日の小満ん師は、「らくだ亭」
との掛け持ちだった由。そんな忙しさは毛ほども
感じられない、たっぷりの仲蔵・・堪能した。
posted by JTm at 14:34| 落語 | 更新情報をチェックする

2017.8.3 新・春に船@内幸町ホール

2017.8.3 新・春に船 ~春風亭正太郎・入船亭小辰二人会~

演目
正太郎&小辰      (ご挨拶)
春風亭朝太郎      一目上り
春風亭正太郎      強情灸
入船亭小辰       お初徳兵衛
  (仲 入 り)
入船亭小辰       普段の袴
春風亭正太郎      船徳

朝太郎「一目上り」。三回目にしてようやく
蜀山人の狂歌の全貌把握。「お富士さん、霞
の衣を解きなんし 雪のはだえを見とうあり
んす」・・・うん、なかなか色っぽい。

正太郎「強情灸」。正朝師匠が寄席でよく掛
けているから、間違いなく師匠譲りだと思う
のだが・・・“顔芸”は、師匠勝りかも?

小辰の二席。
「お初徳兵衛」。初演だった前回より、格段
の進歩。なにより徳さんが、カッコイイ。
お初じゃなくても、惚れちゃいます(笑)

お初はまだ固い感じだが、初恋の人を前に、
幼い頃の、純な気持ちのままにふるまってい
るのかという解釈なら、まあ、それもありか
な?と。

「普段の袴」。もうすっかり演り慣れた噺に
なったようで。前半に登場するご大身らしい
侍に貫禄が出て来たし、それに反比例して、
八五郎はますます軽薄でお馬鹿になって来た。

街角で祝儀と不祝儀が出っくわして、喧嘩に
なる・・・というエピソードが、一之輔師同
様、メッチャ愉快です。

正太郎「船徳」。若手らしく元気な船徳で、
大いに笑った。

舟を石垣にぶつけたところで、客からひどく
叱られた徳さんが、無言のまま客を睨みつけ
る、その顔がひどく可笑しい・・・誰かに似
てると思ったら、そうそう、手塚治虫の漫画
に出てくるヒョゥタンツギ。

あと、徳さんがもう漕げませーんと投げ出し
たあと、舟の客が川に入ると、深みにはまっ
てもぐっちゃう・・・今まで聞いた船徳の中
では、最大深度だった。


席が後方だったので、ざっと観客の頭数を勘
定してみたが、70~80人くらいだったかな。
キャパは180人ほどなので、ちと淋しい。

内容から言ったら、もう少し入ってもいいと
思うのだが。
posted by JTm at 12:10| 落語 | 更新情報をチェックする