2019年02月13日

2019.2.12 国立演芸場中席

2019.2.12 国立演芸場中席

演目
柳亭市坊       道灌
金原亭小駒      不精床
金原亭馬玉      鮑熨斗
蝶花楼馬楽      三人旅・おしくら
ハル&ヨノ      (奇術)
林家正雀       紀州
金原亭馬生      うどん屋
菊春・世之介・小駒  (寿獅子舞)
  (仲 入 り)
大喜利・鹿芝居
「嘘か誠 恋の辻占~「辰巳の辻占」より~」(脚本:竹の家すゞめ)
 <配役>源次郎=金原亭馬生、お玉=林家正雀、
     女将お春=古今亭菊春、番頭世吉=金原亭世之介、
     ざる屋玉助=金原亭馬玉、遊び人長次=金原亭馬治、
     手代久助=金原亭馬久、同駒吉=金原亭小駒、
     叔父勘兵衛=蝶花楼馬楽
     (三味線:金山はる、鳴物・ツケ・黒衣=彦星、乃ゝ香)
フィナーレ     手拭い撒きと三本締め

市坊「道灌」。土曜日の見番に続き。今回は少しにこや
かなお顔で終わったかな?

小駒「不精床」。二ッ目昇進後、初遭遇。独特のフラが
あって、面白いね。汚い水で頭を湿した客のリアクショ
ンが愉快・・その腰、色っぽ過ぎないかい?

馬玉「鮑熨斗」。定番です。気弱そうな甚兵衛さんがよ
く似合う(ゴメン)。

馬楽「三人旅・おしくら」。少し、お痩せになつたよう
な?・・そのせいか、枯淡の味わいに。

ハル&ヨノ。恒例、菊春・世之介両師の色物・・今年は
見事な奇術でした。イリュージョン・・イルミネーショ
ンではなくて。

正雀「紀州」。お馴染みの噺だが、やっぱり演者によっ
て面白さはかなり違う。合間に彦六師の逸話を挟みつつ。

馬生「うどん屋」。酔っ払いが唐辛子を振り込む場面つ
きで。うどん屋も気の毒だが、ある意味、酔っ払いへの
仕返しにもなっているような。

これもまた恒例の、菊春・世之介両師の獅子舞に、今年
はお面男を小駒さんが・・昨年までは正雀師だった。
小駒さんのコミカルな踊りが楽しい。

後半はお待ちかねの鹿芝居。
今回は、「辰巳の辻占」を脚色。落語と違って、お玉さ
んはよく出来た貞女で、ふたりはめでたく結ばれるとい
う結末に。

辻占の文句を読もうとした源次郎が、「字が小さい」と
言いながら、懐からハズキルーペを取り出したのには笑っ
た・・帰り道に眼鏡屋さんの前を通ったら、思い出して
また笑っちゃった。

そして、かっぽれならぬ「U.S.A」のダンス・・あ
れ、どこかで見たぞ・・と思ったら、そうそう、“裏”の
国立大劇場の初芝居でもやっていたんだっけ。
posted by JTm at 09:41| 落語 | 更新情報をチェックする

2019年02月11日

2019.2.10 三世茂山千之丞襲名披露公演@喜多能楽堂

2019.2.10 三世茂山千之丞襲名披露公演 東京公演

演目
狂言「末広かり」
   果報者=茂山千作、太郎冠者=茂山千三郎、
   すっぱ=松本 薫、  後見=鈴木 実
新作狂言「二人山伏」(三世茂山千之丞=作)
   山伏甲=茂山千五郎、山伏乙=茂山逸平、
   茶屋=島田洋海、  後見=増田浩紀
狂言「素袍落(すおうおとし)」
   主人=丸石やすし、太郎冠者=茂山あきら、
   伯父=茂山七五三、  後見=増田
  (休   憩)
童司改め 三世茂山千之丞襲名披露狂言
  「花子(はなご)」
   男=茂山千之丞、妻=茂山 茂、
   太郎冠者=茂山宗彦、 後見=あきら、丸石
附祝言「猿唄」   茂山あきら

前日の雪から、一転した快晴のもと、目黒へ。

年末の京都でのお披露目に比べると、だいぶ落ち着いた
雰囲気ではあるが、それでもたくさんのお花が飾られて、
祝祭の様相。

そのお祝い気分を盛り上げる演目が並ぶ。

「末広かり」。濁りは打ってないが、濁りをつけて読む
・・・すえひろがり、です。

教科書にも載るという有名な演目だから筋は省略。将来
の発展を意味する末広がりという言葉が繰り返されたり、
御機嫌斜めだった主人が、軽妙な囃子に浮かれて、上機
嫌になって行ったりと、明るい未来を予感させる。

開幕にふさわしい演目。

「二人山伏」。2015年のマリコウジで初演の新作狂言。
作者は、三世千之丞その人である。京都公演では先代の
新作を上演したが、東京公演は自身の新作を選んだ。

傲慢な山伏と気弱な出家などが、茶屋で鉢合わせすると
いう演目が狂言にはいくつかある。それにヒントを得た
のか、じゃ、山伏同士が出会ったら?という発想。

修験者が多く通る街道の茶屋で、ふたりの山伏が鉢合わ
せ。意地の張り合いから、呪法比べに発展、迷惑がる茶
屋を巻き込んで・・・

古典の常道を外さずに、現代的要素を上手く付け加えて、
演者のアドリブ?まで引き出しす。これ、並々ならぬ才
能を感じます。場内爆笑でした。

「素袍落」。これは上演回数の多い、まさに茂山家のお
家芸。でも、あきら師の太郎冠者はお初かな?

酔っぱらった太郎冠者と、心配して迎えに出た主人のや
りとりが楽しい。あきら師と丸石師、二世千之丞門下の
おふたり・・さすがに、息、ピッタリです。

「花子」。京都公演の前に、「京都は完全クラシックバー
ジョン、東京は二世千之丞バージョン」とツィートして
おられた新・千之丞さん・・

違いが分かるかな?と、恐る恐る(笑)見始めたが、う
ん、たぶん分かった・・かも?

どこがどうと、具体的には言えないのだけれど、全体に
しなやかな明るさを感じた。

特に、花子との逢引きから帰宅した男の、陶然とした雰
囲気が、なんとも素晴らしい。表情もより豊かに、にこ
やかになって、恋する男の心理を前面に出していたよう
に思う。・・・楽しい花子だった。

花子の相手役に、茂さんと宗彦さん。京都の時は千五郎
さんと逸平さんだった。HANAGATAの“末っ子”だった
童司さん、“お兄ちゃん”たちへの「恩返し」、ですね。
posted by JTm at 10:20| 狂言 | 更新情報をチェックする

2019年02月10日

2019.2.9 雲助浅草ボロ市@浅草見番

2019.2.9 雲助浅草ボロ市

演目
柳亭市坊        道灌
五街道雲助       時そば
蜃気楼龍玉       もぐら泥
  (仲 入 り)
五街道雲助       菊江の仏壇
         (三味線:松尾あさ)

雪の降りしきる中というのに、見番はほぼ満員の盛況。

市坊「道灌」。たまたま高座のすぐ近くに座っていた
ので、流れる汗と終わった時の渋い顔がよく見えてし
まった・・・自分では満足出来なかったかな?
頑張れ!

雲助「時そば」。最初の美味いそば屋の場面で、どん
ぶりを手にしてその香りを吸い込んだ男の表情に、本
当にそばと醤油の香りがふわ~と漂って来た気が・・。
思わず、つばを飲む。

龍玉「もぐら泥」。長講とうたっていたので、何を演
るかと期待していたのだが、先日の国立名人会と同じ
噺で、ちょっと残念。時間は確かに前回より10分くら
い長かったけどね。

そして、噺の中身の方も、前回よりじっくり・・とい
う印象だった。どこがどう違うのかはよくわからない
けれど。

雲助「菊江の仏壇」。別名を「白ざつま」という噺。
白ざつまは、夏物の生地なので、それを着た人物が出
るこの噺は、本来、夏の噺なのだろう・・おおいに季
節外れだが、ま、気にすることではない。

雲助師のこの噺は、何度か聞いているはずだが、今回
初めて、よく似た噺があるなぁと感じた・・遅いよ。

若旦那が番頭を懐柔する場面は「山崎屋」と同じだし、
大旦那の留守の間の大宴会は、「味噌蔵」みたいだ。

ただ、ここによく出来た(出来すぎた?)嫁、おはな
さんの死という要素が加わるので、手放しで笑うって
訳にはいかないね・・・ほろ苦さが残る感じ。

これもまた、落語の奥深さかなぁ・・と思いつつ、雪
の降りやんだ浅草の街へ。
posted by JTm at 08:51| 落語 | 更新情報をチェックする