2017年08月02日

2017.8.1 小辰の十三ヶ月@お江戸日本橋亭

2017.8.1 小辰の十三ヶ月 第8回

演目
春風亭朝七     初天神
入船亭小辰     品川心中
  (仲 入 り)
入船亭小辰     青菜

朝七「初天神」。誰に習ったのか、飛び道具満載
の爆笑篇。・・破天荒な人柄だったという、大師
匠・先代柳朝師以来の伝統なのかな?

小辰の二席。
今回から三ヶ月は、「通し編」との副題がついて、
初回のこの日は「品川心中」。

上下に分けるかなと思ったら、一席目に全部を。
文字通りの“通し”・・・マクラ込みの口演時間は
1時間を少し超えた。

小辰さんのこの噺は三度目くらいかな。いずれも
通しで聞いているが。前2回は上下に分けていた。

前回聞いた時と、細かいところでいくつか手を入
れたようで、登場人物の造形がはっきりしてきた
ように思う。

特に、最初、心中を企てるまでの、お染の必死さ
と金蔵のとぼけっぷりの対照が鮮やかだ。

後半の“仕返し篇”では、相変わらず、民公の大根
役者ぶり(「芝居大好き」と言うくせに)が愉快。
それを見る親分のあきれ顔が、これまた楽しい。

仲入り後は、ちょっとほっとしたような面持ちで
「青菜」へ。5月の三人集で聞いたから、この夏
二度目。

植木屋夫婦の“茶番”に付き合わされる友だちが、
再三、「今日はそういう吞み方か」と繰り返す・・
そうか、この夫婦、普段からこんなことばかりやっ
ているんだね・・・まさに、割れ鍋に綴じ蓋。

この「通し編」、次回9月は「大工調べ」、10
月は「山崎屋」がネタ出し。残念ながら、次回
は、扇辰師匠の会と被っちゃった・・同じ、エ
ムズさんの会なんですけどねぇ
posted by JTm at 09:05| 落語 | 更新情報をチェックする

2017年07月31日

2017.7.30 紫演落語会@有楽町よみうりホール

2017.7.30 紫演落語会

演目
柳家小多け     二人旅
柳家権太楼     へっつい幽霊
五街道雲助     おすわ殺し(『緑林門松竹』より)
  (仲 入 り)
柳家さん喬     唐茄子屋政談
          (三味線:太田その)

直近で紫綬褒章を受章した三人の会だから、“紫演”。
・・でもなー、この三人の顔合わせは他でもやって
いるしなー・・と、思いつつ、つい、チケット購入
してしまった。

当然、満席?と思ったが、意外に空席が目立つ。

小多け「二人旅」。謎かけの場を中心に。「昼食に
しよう・・」が、なんだか切実に聞こえたのは、わ
たしが空腹だったせいか。

権太楼「へっつい幽霊」。権太楼師匠のこの噺は記
憶にない・・お初かもしれない。

若旦那・銀ちゃんの出てくるふたりバージョンで、
へっついに塗り込められた金は、10円金貨が30枚
というから、明治以降のお話だ。

幽霊の出るのを承知で、へっついを引き受ける熊さ
んの、如何にもばくち打ちらしい度胸の良さが、な
かなか痛快で、幽霊がタジタジとなるのも納得。

・・・これじゃ、勝てないよ、幽霊さん。

雲助「おすわ殺し」。最初にひとこと、「この噺に
は、笑うところはひとつもありません」とのお断り。
・・確かに。

江戸で医師の秀英夫婦を殺害した新助市が、秀英の
妾だったおすわと息子の新太郎を連れて江戸を出奔、
新助はおすわを女房にして茶店を開く。

この日の噺は、この茶店に来かかった昔の知り合い
の父娘連れを騙して、父を殺し、娘を吉原に売ると
ころから始まる。

おすわは、実は秀英の仇を討つために新助と共にい
たのだ・・・酔って寝込んだ新助の寝首をかこうと
するおすわ・・・ああ、しかし、あまりにも幼い息
子に、その片棒を担がせようというのは・・無理。

哀れふたりが返り討ちになったところで、本日はこ
れ切り・・・いつも、ここでおしまいですねぇ。

さん喬「唐茄子屋政談」。陰を陽に返すということ
か、トリネタは、しっとりと、かつ明るい結末で。

この噺は、たぶん、さん喬師匠のが一番好き。勘当
されて乞食のような生活をしてさえも、性根が改ま
らず、「唐茄子売って歩くなんてみっともない」と
言った若旦那が、わずか一日の経験で、見事に生ま
れかわる・・・

「俺は八百屋だ!」という最後の叫びが、なんと誇
らしげに響くことか。


お三人とも、「紫」にふさわしい好演、名演だった
というのに、なんとなーく、満足感が薄いよね・・
やっぱり、大きすぎる会場はダメ!と、改めて思う。
posted by JTm at 10:43| 落語 | 更新情報をチェックする

2017年07月28日

2017.7.27 はなし亭@本所地域プラザ

2017.7.27 第39回 はなし亭 菊之丞・文菊・こみち勉強会

会場が湯島から本所に移って、ちょっと行き難く
なってしまったこの会・・地図を見たら、なんだ、
浅草からも行けそうじゃん・・ということで、久
久の参加。

演目
古今亭菊之丞      悋気の火の玉
柳亭こみち       蒟蒻問答
  (仲 入 り)
古今亭文菊       小言幸兵衛

菊之丞「悋気の火の玉」。初演だそう(この会は
そういう会なので)だが、演者の雰囲気にピッタ
リで、今まで演っていなかったのが不思議。

もともと固かった旦那が、ふとしたことから遊び
を覚え、お妾さんを置くまでに・・という、心境
の変化が、文楽師よりはたどりやすい・・文楽師
匠だと、最初から遊び人風なんだもの。

こみち「蒟蒻問答」。小さなお子さんを持ちなが
ら、真打昇進の準備真っ最中とあって、「忙しく
て稽古が出来てない・・ようやく、蒟蒻という字
が書けるだけ」と、ぼやきが入る。

うん、確かに、難しい言葉の羅列となる後半、や
や誤魔化しがあったかな・・・でも、江戸っ子気
質の蒟蒻屋の親父さんは、いい感じだった。

ちなみに、わたし、蒟蒻って、手書きでは書けま
せん。メモ帳にも、ひらがなでメモ。

文菊「小言幸兵衛」。いつも初演から驚くほどの
完成度の高さをみせてくれる文菊師匠・・が、今
回は、まだちょっと固さが抜け切れてない。

幸兵衛さんの、ぐんぐんと膨らむ“妄想”に、なん
となく、余裕がないのね・・おかげで、ふわっと
した馬鹿らしさが不足。

幸兵衛さんが、ただただオッカナイ感じで、後味
が今ひとつよろしくない・・・次に期待。

ほぼ年4回開催のこの会、こみちさんのお披露目
の関係で、次は年明け1月開催予定とのこと。
posted by JTm at 08:12| 落語 | 更新情報をチェックする