2018年06月05日

2018.6.4 柳家三三独演会@横浜にぎわい座

2018.6.4 柳家三三独演会 横浜三三づくし

演目
柳家三三      短命
  〃       安兵衛道場破り
  (仲 入 り)
柳家三三      不動坊
      (三味線:長澤あや)

時間が早かったので横浜から歩いて桜木町。
ちょうどにぎわい座の裏手にかかるところで、な
にやら見覚えのある後姿が・・三三師の楽屋入り
にバッタリ・・でした。

三三の三席。
「短命」。なんか久々・・って、このところ三三
師の会にはあまり行けてないので、何を聞いても
久々、ではあるわけで。

短命の“謎”が解けた時の八っつぁんの嬉しそうな
顔・・だけど、あまりイヤらしさがないのが良い。
さらっとさわやかな色気。

「安兵衛道場破り」。こちらは今年の1月に続き。
三三師の講談好きはつとに有名で、琴柳先生にお
稽古して貰っているとのこと・・なので、講釈ネ
タの噺は、上手くて当然?

無一文なのに威張ってるという人物は、落語によ
く登場するけれど、その文無し客に、ここまで肩
入れする宿の親父は珍しい。この親父のキャラが
楽しいんだよね。

「不動坊」。今回のネタ出し。前回は、2016年に
同じにぎわい座の会で聞いている。⇒

その時、屋根の上の4人のやりとりに、かなり新
規の工夫を入れていたようだが(すいません、よ
く覚えてない)、今回は、そこはごくオーソドッ
クスな感じに戻した(らしい)。

可笑しかったのは、「お滝さんは三年前からアッ
シのカミさんなんです!」という吉っつぁんを、
「静かに狂う」と評した大家の言葉。秀逸。

一席目のマクラで、かつてシイタケが嫌いだった
という話。給食の献立表をチェックしたとか、給
食室から一番遠い教室にいても「においで分かっ
た」とか・・・

同じようにシイタケが嫌いだったわたしにも、大
いに思い当たるふしありで、とっても共感しまし
た。ただ、わたし、今でもあまり好きじゃないな、
シイタケ。食べないわけじゃないけれど、三三師
のとは違って、「今は大好き」とは言えませぬ。
posted by JTm at 09:20| 落語 | 更新情報をチェックする

2018年06月04日

2018.6.3 狂言師と巡る源平の争乱@京都

2018.6.3 狂言師と巡る源平の争乱 -源平ゆかりの場所巡り-

茂山狂言会のイベント、二日目は、バス見学。
でもまずは、徒歩にて「源氏堀川邸跡」を見に。

なんと、昨夜の宿舎、西本願寺 聞法会館こそ
が、その場所だった・・と判明。昨日見た能、
「正尊」の舞台だったんですねぇ。
京都市下京区堀川通五条下る)
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これで「さめがい」と読むそうです。

源平合戦の歴史について、とりわけ、源義経に
ついて、終始、熱く語り続けた茂山逸平講師。
 0603(2).JPG あ、木の葉が・・

いよいよ、バスに乗って出発。
 0603(12).JPG 新人研修・・?

まずは、「首途(かどで)八幡宮」。
京都市上京区桜井町102-1)

鞍馬より牛若丸が出でまして・・いざ、奥州へ!
その旅立ちの場所と言われているそうな。
義経の後援者、金売吉次の屋敷跡だとか。
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次にバスが停まったのは、一見、なんの変哲も
ないような、住宅街の真ん中。
ここが、なんと、義経生誕の地・・なんだって。
ホントかなぁ?

「牛若丸誕生井戸・胞衣塚」
(京都市北区紫竹牛若町1-116)
 0603(5).JPG 0603(6).JPG

碑の後ろには、今も井戸があるようです。蓋し
てふったから、使ってはいないようですが。
ちょっと驚いたのは、他にも見学のお客さんが
来ていらしたこと・・さすが、京都は奥が深い。

最後の目的地は、やはり、ここ。鞍馬寺。
京都市左京区鞍馬本町1074)
 0603(7).JPG
暑かったので、階段見て、いささかゲンナリ。

まずは、茂山家ご先祖寄進の玉垣を見て・・
 0603(8).JPG「金壱百圓」です。
今のお金だと・・いくらくらいなんでしょ?

小さなケーブルカーで山頂近くまで。
  0603(9).JPG その名も牛若號。

ケープル降りてからも、かなり急な階段が続き、
ようやく本殿にお参り。

神楽殿で一休みしていたら、茂山家の名を聞い
てか、お寺の方(奥様?)が、挨拶に・・。
 0603(11).JPG ご当主、千五郎師が
代表して受けています。

この神楽殿、過去の奉納の記録が絵馬で残され
ていました。これは昭和12年のもの。
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「鞍馬天狗」、上演したようです。

しばし、本殿前からの眺めを堪能した後、下山
して、宝ヶ池のグランドプリンスホテル京都に
て昼食。(京都市左京区岩倉幡枝町1092-2)
 0603(14).JPG

ここは、先代千作師がお好きだったホテルだそ
うで、毎日のように朝食を食べに来ていらした
そうです。

この日の昼食は、先代千作師が週末に召し上がっ
た・・という中華粥ランチ。今はお店のメニュー
から消えているのを、特別に再現して貰ったと
のこと。・・まさに、スペシャル。
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美味しい食事と、楽しいおしゃべりを堪能して、
京都駅まで送っていただきました・・・

京都駅八条口で、“解散式”・・運転手さんも手を
振って、帰って行きました・・運転、気をつけて!

解散式での、兄弟ツーショット。
 0603(15).jpg

そして、一日、行動を共にしてくださった皆さん・・・
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あ。被っちゃった・・撮り直し。
 0603(18).jpg
あー、今度は横向いちゃった・・・残念。

皆さん、「お・も・て・な・し」、本当に
ありがとうございました。
とても楽しい「研修」でした。また、次の機会が
ありますように。
・・その時は、写真、もっと上手く撮ります。反省。
posted by JTm at 15:10| | 更新情報をチェックする

2018.6.2 京都薪能@平安神宮

茂山狂言会のファンクラブのイベントで、京都の年中
行事、平安神宮の薪能を見に行ってきた。今年のテー
マは、「源義経」。

2018.6.2 第69回 京都薪能(第二日)

演目
《ナビ狂言》    茂山千五郎、山下守之
能「鞍馬天狗-白頭」(観世流)
    前シテ(山伏)=河村和重、後シテ(大天狗)=河村晴久、
    子方(牛若丸)=大江信之助、 
    ワキ(東谷の僧)=有松遼一、ワキツレ(従僧)=岡 充、
    子方(花見の稚児)=橋本和樹、林、小梅、吉浪咲紀、
            梅田祥隆、林 彩子、吉浪絢音、大江雪乃、
            吉田学史、深野百花、河村梓姫、梅田晃煕、
            味方 遥、味方 慧、吉浪和紗、吉田和史
    アイ(西谷の能力)=茂山忠三郎、
    アイ(木の葉天狗)=網谷正美、松本 薫、山口耕道、
            増田浩紀、井口竜也
    囃子方 笛=森田保美、小鼓=林 大和、
        大鼓=渡部 諭、太鼓=井上敬介
    後見=河村博重、河村晴道、
    地謡=杉浦豊彦、塚本和雄、古橋正邦、吉浪壽晃、
       分林道治、大江泰正
《火入式》     杉 市和、茂山あきら、橋本雅夫
《挨 拶》     井上裕久(京都能楽会理事長)
《ナビ狂言》    茂山千三郎、鈴木 実
能「祇王(ぎおう)」(金剛流)
    シテ(仏御前)=金剛永謹、ツレ(祇王)=金剛龍謹、
    ワキ(瀬尾太郎)=村山 弘
    囃子方 笛=杉 市和、小鼓=曽和鼓堂、大鼓=河村 大
    後見=廣田泰三、廣田幸稔、重本昌也
    地謡=松野恭憲、種田道一、豊嶋晃嗣、宇高徳成、
       和田次夫、漆垣謙次
《ナビ狂言》    茂山逸平、島田洋海
能「正尊(しょうぞん)-起請文 翔入」(観世流) 
    シテ(土佐坊正尊)=浦田保浩、
    子方(静御前)=深野和奏、
    ツレ(源義経)=浅井通昭、(江田源三)=松野浩行、
      (熊井太郎)=吉田篤史、(姉和光景)=浦田保親、
      (正尊の郎党)=宮本茂樹、浦田親義、河村和晃、
              松井美樹、大江広祐、河村浩太郎
    ワキ(武蔵坊弁慶)=原  大
    アイ(召使の女)=丸石やすし
    囃子方 笛=左鴻泰弘、小鼓=竹村英敏、
        大鼓=石井保彦、太鼓=前田 雪
    後見=深野新次郎、深野貴彦
    地謡=大江又三郎、浦部好弘、青木道喜、 
       片山伸吾、味方 團、田茂井廣道

薪能の開演前に、平安神宮に隣接するロームシアター
で、「能の世界におこしやす」という事前レクチュア
があった。簡単な解説と、謡・型・囃子の入門体験、
狂言方の“笑い”体験。
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最後に、舞拍子「嵐山」を実演していただき、全部で
約50分・・外に出たら、まだ3時だというのに、会場
入口にはすでに人の列・・いくら自由席とは言え、開
場は5時ですよ! しも、炎天下、日陰もないところ
に・・・熱心だなぁ。

団体入場のわたしたちは、一旦、解散して、5時に再
集合。団体席を確保してくださるそうで、並ばなくて
済んで大助かり。

入場開始から1時間、6時に開演。この時点ではまだ
お日さまカンカン照りで、西日が暑い。顔の半分だけ
日焼けしそうになりながら見る。
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能三曲の合間に、《ナビ狂言》として、狂言師さんた
ちが次の演目の解説をしてくれる・・これ、分かりや
すくて面白く、良い企画。

「鞍馬天狗」。平家が天下を取り、危うく命を失うと
ころだった牛若丸・・つまり、後の義経は、鞍馬山中
に預けられ遮那王と呼ばれている。

花見の季節、招待された東谷の僧や稚児が西谷を訪れ
る。と、そこへ怪しい山伏が・・・これを嫌った僧と
稚児は帰ってしまうが、ひとりだけ、美しい少年が残っ
ている・・・

この少年が牛若丸。その美しさを愛した山伏は、実は
自分は鞍馬の大天狗・・そして、貴方こそ源氏の御曹
司だと告げ、通力で各地の花の名所を見せてくれる。

さらに、大天狗は、平家を滅ぼすために貴方に兵法を
教えようと約す・・・。

牛若丸の鍛錬の様子は、アイの木の葉天狗たちが、ユー
モラスに見せ、大天狗は「平家を滅ぼすその日まで、
わたしは貴方の味方です」と。

花見の稚児が15人も登場したのはビックリ。以前、国
立能楽堂の公演で見たときは7人だったから、倍以上。
いずれも、能楽会会員さんたちのお子さんなのかな?
可愛い行列でした。

ここで、ようやく日没となり、いよいよ薪に火がつけ
られて、会場は幽玄な雰囲気?に・・それは良いが、
急激に温度が下がる・・上着は必携です。
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「祇王」。こちらは平家物語に取材するが、義経とは
直接の関係はない演目。

飛ぶ鳥落とす勢いの清盛に寵愛される白拍子・祇王。
ある日、その清盛のもとをもうひとりの白拍子・仏御
前が訪れる。

清盛は、白拍子は祇王ひとりで十分と、面会を断るが、
同じ白拍子として仏御前に同情した祇王は、その願い
をかなえてやろうと考える。

やがて、ふたり揃って清盛の前へ・・しかし、相舞を
舞ううちに、なんと、清盛は若い仏御前に心を移して
しまう・・・。

祇王の屈辱・・そして仏御前は、祇王への義理と清盛
の命令の間で引き裂かれるような複雑な思い。

このふたりの関係は、一度は平家討伐のために力を合
わせながら、その目的が達成されると対立を深めてし
まう、頼朝・義経兄弟の関係を思わせる。

表面は静かな、でも、その奥にある人々の心理を思う
と、ざわざわと胸の騒ぐ・・・そんな曲だった。

「正尊」。頼朝の命を受けて、義経の命を奪いに来た
僧兵の正尊を、義経主従が撃退する・・いわゆる「堀
川夜討」を題材にしている。

土佐坊正尊の上洛を知り、弁慶が正尊のもとを訪れる。
正尊は「熊野詣の途中」と偽るが、義経主従は信じな
い。正尊は起請文を書いて読み上げ、自分の身の証と
するのだが・・・

その夜、義経が秘かに正尊の宿舎を探らせると、案の
定、戦支度を整えている。

ここから先は、敵味方入り乱れてのチャンチャンバラ
バラ。えー?!と思うような、アクロバティックな立
ち回り。・・いやー、こんな能もあるんですね!と、
大感激。

能三曲の間に、ナビ狂言や“儀式”が入り、休憩時間の
設定がない。「途中で席を立ったり、会場外に出入り
しても構いません」と言われていたけれど、あまりに
面白くて、席を立つことなんて出来ませんでした・・。

後で、茂山家の狂言師さんに聞いた話では、「いつも
よりずっと派手」とのことだったから、初めての人で
も分かりやすく・・という演出だったのだろう。

おかげで、まったく眠くもならず、ぶっ続けで3時間
弱・・堪能しました。

この薪能、京都能楽会の自主事業だそうで、入口での
チケットもぎり、パンフレットやグッズの販売、会場
整理等々、会員のみなさんが自らなさっているそう。
・・・それで、もう、69回!
  0602(4).JPG 

来年の70回目も、「見に来たい!」と、本気で思って
しまった。
・・ただ、3時から並ぶのはなぁ・・・ちと勘弁。
posted by JTm at 15:05| | 更新情報をチェックする