2017年03月07日

2017.3.6 入船亭扇辰独演会@国立演芸場

2017.3.6 弥生の独り看板 入船亭扇辰独演会

演目
入船亭辰のこ     初天神
入船亭扇辰      紫檀楼古木
  〃        心眼
  (仲 入 り)
入船亭扇辰      五人廻し
        (三味線:千葉しん)

半蔵門線のダイヤ乱れに配慮して、5分遅れでの
開演。この日の半蔵門線は、昼の東急線内の人身
事故、夕方の永田町での車両点検とご難続き。

辰のこ「初天神」。飴玉や団子をねだる金坊の睨
み顔が、なにやら狂犬じみて・・・吹き出した。

あとから上がった師匠の話では、5月下席の二ッ
目昇進後の名が、「入舟辰乃輔」となると・・正
式発表。
「亭」がないと、芸名でなくフツーの名前みたい。

扇辰の三席。
まずは、「開演が遅れたお詫びに」と短い噺を。

「紫檀楼古木」。前回の扇辰日和に続いて2度目。
前回も書いたけれど、いろいろと“仕込み”が必要
で、その割にはウケなくて。

「損な噺だから」と敬遠していたが、「ある落語
会でネタ帳を見ていたら、後輩が演っているのを
発見した」と。

これ、どこの会だか分かっちゃいました。演者が
誰かも・・・まず、間違いなし。
(ご興味のある方は、このブログの検索機能で「紫檀楼
木」を見てみてください。)

「心眼」。そうか、出囃子が「俄獅子」だったの
はこの噺のためか・・・扇橋師匠が最後に演った
噺です。

扇辰師匠で聞くのは一年半ぶりくらい。昨年は、
権太楼・小満ん両師匠のを聞いているが、女房・
おたけの造形は、やっぱり扇辰師匠のがいちば
ん好き・・かな。

「器量は悪いが、心の美しさは日本一」という、
旦那の言葉、そのままの女性です。

「五人廻し」。今回のネタ出しの一席。
2014年以来・・「以前はよく演っていたが、
最近あまり演らない」と言っておられた通りだ。

吉原で待ちぼうけを食わされている5人の客を、
思いっきり戯画化して描いているのは、記憶の
通り。

その中で、病弱な妻をもつ、官人か軍人風の客
が、今回、妙に気になった・・・威張り散らし
ているけれど、本当は小心で、心優しい人なん
ではないだろうか。

・・・遊ばせてあげたいなぁ(笑)


掲示してあった終演時間を、30分ほど超過し
ての終演。駅に急いだけれど、半蔵門線は、ま
たまたストップ・・・今度は、青山一丁目で車
両点検だと。・・・まさに満身創痍ですな。
posted by JTm at 11:02| 落語 | 更新情報をチェックする

2017年03月05日

2017.3.4 立合狂言会@宝生能楽堂

2017.3.4 第三回 立合狂言会・東京公演

演目
ご挨拶と解説     野村万蔵 茂山千三郎
           +善竹隆司、野村又三郎、山本則孝
小舞競演「風車」or「いたいけしたるもの」 万蔵&千三郎
狂言「附子(ぶす)」(大蔵流・大藏三兄弟)
           主人=大藏彌太郎、太郎冠者=大藏基誠、
           次郎冠者=大藏教義、後見=善竹隆司
狂言「伊文字」(和泉流・狂言やるまい会)
           主人=野村又三郎、太郎冠者=野口隆行、
           使いの者=奥津健太郎、
           女=奥津健一郎、後見=野村万蔵          
狂言「神鳴」(大蔵流・茂山千五郎家/山本東次郎家)
           神鳴=山本則孝、
           医師=茂山千三郎、後見=鈴木実
           地謡=大藏三兄弟
   (休   憩)
解説         野村万蔵、大蔵彌太郎
狂言「文山立(ふみやまだち)」(大蔵流・善竹家)
           山賊=善竹隆司、
           山賊=善竹隆平、後見=大藏基誠
狂言「附子」(和泉流・野村万蔵家)
           主人=能村晶人、太郎冠者=野村万之丞、
           次郎冠者=河野佑紀、後見=野村万蔵
附祝言「猿唄」    出演者全員

狂言の二流派、十家が揃っての狂言会である。
東京と京都で公演があり、今回の東京公演には、うち
六家の若手が出演した。

冒頭、挨拶と解説に立ったおふたりが、どうやらこの
会の“仕掛人”らしい。会の趣旨の説明などあったのち、
次の出番の大藏三兄弟以外のお家から、ひとりずつを
呼び出して、各家の“違い”を実演で。

「附子」で水あめをなめる仕草と、庫の戸を開けて盗
みに?入る場面を比較して見せた。

いやー、驚いた。こんなに違うとは!
まさに、目からウロコ。

中でも、野村又三郎さんが水あめをなめるのに、しゃ
くったしゃもじ(実際には扇)から直にではなくて、
左手に移してからなめていたのには、本当にびっくり!

そう、プログラムの最初と最後に「附子」を配したの
は、まさに、この違いを見せるため。

セリフのあれこれや演者の立ち位置、水あめをなめた
り、掛け軸や天目茶碗を壊す仕草など、違いがよくわ
かった。

特に、最後の野村万蔵家の「附子」で、ふたりの従者
が、ひとつの桶から一緒になめるのではなくて、桶の
フタを使って分けたのには、会場から「ほー・・」と
声が・・・わたしも、つい、出ました、はい。

「伊文字」「文山立」も、茂山千五郎家の公演では見
ているが、記憶曖昧でさて?・・というところ。

「神鳴」では、同じ大蔵流ながら、極端に芸風の違う
茂山家、山本家の競演。あとから、解説の万蔵さんが、
「(医師の)鍼の打ち方が派手だ」と驚いておられた
のが印象的・・・茂山家を見慣れている身には、まっ
たく違和感がなかったので。

最後、出演者全員での「猿唄」。謡の節回しも微妙に
異なるようで、若干、ん?と思わないでもなかったが。

自分の信じるものはもちちろん大事にするけれど、だ
からと言って、他の人の信じるものを決して否定せず、
同じように尊重する・・・

伝統芸能には、そんな、寛容の精神が生きている。
宗教や政治には、決して出来ないことかもしれない。
・・・最後の「猿唄」を聞きながら、ふとそんなこと
を考えてしまった。

そして、この公演があまりにも楽しかったので・・・
19日の京都公演のチケット、買っちゃいました。(てへっ)

最後に撮影タイム・・・カメラなかったから、この程度。
京都には、カメラ持って行きます。
0304(1).jpg
posted by JTm at 09:47| 狂言 | 更新情報をチェックする

2017年03月04日

2017.3.3 柳家三三独演会@横浜にぎわい座

2017.3.3 柳家三三独演会 横浜三三づくし

演目
柳家三三      雛鍔
 〃        猫の災難
  (仲 入 り)
柳家三三      錦の袈裟
       (三味線:小口けい) 

3月3日に三三を聞く会。
予想通り、出囃子は「うれしいひなまつり」。
でも、ご本人は「・・って訳ではありません」と。

先ごろ、復刻版が出た(らしい)『ちびくろサンボ』
の話題から。

「舞台はインドなのに、主人公はどう見てもアフリ
カ系」との疑問を呈しておられたが、調べたところ
では、この挿絵は、オリジナルではなくて、アメリ
カで描かれたもの・・・ということらしい。

「雛鍔」。ひな祭りの日にちなんで・・って、あま
りにもベタじゃないかい?

「こんなもの拾った〜」と、無邪気を装って?登場
する金坊が、出色。

対して、父の植木屋さんのしゃべりが、前半、やや
とつとつとした感じだったのは、お屋敷と我が家、
ふたりの「お八歳」の差に、呆然としていたからだ
ろうか?

「猫の災難」。三三師のこの噺は、2014年以来だ。
呑みたい酒を呑めた時の熊さんの、嬉しそうな笑顔
がサイコー。・・・三三師、下戸だそうだが、よう
やく、酒呑みの心理が見えてきたかな?

「錦の袈裟」。これも久しぶり?と思ったが、昨年、
夏に一度聞いている。

与太郎が、本当に、天然の与太郎で、憎めないなぁ。
そして、反比例するように、女房はますます強く、
憎々しい・・・この人、なんで、与太郎と結婚したの?
という、以前からの謎が、ますます深まります。


落語を日常的に聞きに行くようになって、ずっと、切
れ目なくオッカケてきた三三師だが、今現在、このあ
との公演にいく予定はゼロである。

別に、行きたくない訳ではなく、行きたいけど行けな
いというのが真実。・・・ホント、チケット取れなく
なりました。

まあ、大会場はイヤ、席も選ぶし、主催者選ぶ、何よ
りなるべく安く、特に手数料が高いのはイヤ・・とい
うワガママな観客・・・ということもあるのだが。

あとは、寄席の主任に入ってくれるのを待つしかない。
待ち遠しい・・・。
posted by JTm at 11:28| 落語 | 更新情報をチェックする