2017年05月08日

2017.5.7 お豆腐の和らい・東京公演@紀伊國屋ホール

2017.5.7 お豆腐の和らい 都の賑わい狂言

演目
ご挨拶と解説       茂山童司
狂言「棒縛(ぼうしばり)」
    次郎冠者=茂山あきら、主人=茂山千作、
    太郎冠者=茂山千三郎、  後見=井口竜也
  (休   憩)
アンケートのお願い    山下守之
狂言「長光(ながみつ)
    すっぱ=茂山千五郎、田舎者=松本 薫、
    目代=鈴木 実    後見=茂山千三郎
狂言「籤罪人(くじざいにん)」
    太郎冠者=茂山童司、主人=茂山七五三、
    町内の衆=茂山 茂、井口竜也、山下守之、
         増田浩紀、茂山あきら
    笛=藤田貴寛
    後見=茂山千三郎、鈴木 実
附祝言「猿唄」       茂山宗彦

昨年は、他と重なって行けず、二年ぶりのお豆腐の
和らい。
ご当主・千五郎さん、お手ずから、チケットをもぎ
る・・・いつもながら、気さくなこと!

今年は、京都を舞台にした狂言の特集だそうで。

「棒縛」。テーマは「酒」・・・伏見の、ね。

先日、大蔵流五家の公演でも見たばかり。

あの時、最後の場面で、主人役の山本則秀さんは、
真っ直ぐ立ったままで、杯を覗く様子を見せたが、
今回の千作師は、ぐうっと前に乗り出すようにして
立つ。

まさに、山本家と千五郎家の、芸風の違い。

「長光」。テーマは「市場」。

こちらは、五家の時に見た「茶壺」と同工異曲。
故郷に帰る前に、土産物を物色する田舎者が持つ太
刀に、すっぱ(詐欺師)が目をつける。

相手の隙をついて、太刀を自分の腰に佩いてしまう
・・・まさに性質が悪い。

目代(役人)が、太刀の銘や大きさなどを問い、田
舎者が大きな声で答えると、すっぱは真似をして・・・

でも、「茶壺」のすっぱほど、もの覚えが良くない
みたい・・・覚えきれなかった個所を、ぐにゅぐゅ
と誤魔化す様子は、なんだか、落語みたい。

「籤罪人」。テーマは「祭」・・祇園祭です。

今年の祭の計画を練る一同・・・召使の太郎冠者が
いちいち、口を出すので、主人はおカンムリ。

しかし、その太郎冠者が提案した、「地獄の鬼が、
罪人を責めるところ」が、一同の賛成を得てしまう。

しかも、役もめが無いようにくじ引きをすると、罪
人を引き当てたのは主人・・そして、鬼は太郎冠者。

このあたり、如何にも狂言らしい設定。

籤に目をやった主人が、さっと顔色を変え、「やり
直そう」と言う・・・でも、くじをやり直すのは、
縁起が良くないと止められる・・これ、面白い。

いざ、お稽古となると、なにやら、鬼より罪人の方
が強いし怖い・・・身分制の社会では、召使はごく
軽んじられる存在なのだということを、改めて感じ
た。

最後の附祝言は、普通は後見の人がそのまま残って
謡うのだけれど、今回は、宗彦さんが登場!

沢田研二氏主演のミュージカルに出演中なので、今
回の狂言会は欠席と聞いていた・・・もっぴーファ
ンとしては、嬉しいサプライズだったが・・・

あれ? 紋が違う・・・
黒紋付は、童司さんからの借り着だったようで。
posted by JTm at 11:44| 狂言 | 更新情報をチェックする

2017年05月06日

2017.5.5 コタ×コタ@神田連雀亭

2017.5.5 コタ×コタ

演目
小太郎&小辰     (ご挨拶とトーク)
柳家小太郎      堀の内
入船亭小辰      不動坊
  (仲 入 り)
小太郎&小辰     (次回のネタ決め)
入船亭小辰      たけのこ
柳家小太郎      愛宕山

新しく始まったふたりの勉強会。実力派の組み合
わせとあって、満員札止めに。

冒頭のトークは、開催までの経緯と、次回以降の
企画の説明・・・その件は最後に。

小太郎「堀の内」。短めバージョンで、主人公が
帰宅し(たつもり)、女房を怒鳴りつけるところ
まで。

お祖師様を尋ねながら歩く主人公が、とっても楽
しそうで、別に粗忽のままでもいいんじゃない?
という気が・・・

小辰の二席。
「不動坊」。途中、大事な仕込みがひとつ抜けた
な・・え、時短のためにわざと抜いた?・・と思
いつつ聞いていたが、どうやら本当に抜けてしまっ
たらしい。かなりショックだったようで、後がグ
ズグズに・・・

まだ、「失敗を笑いに転じる」域には達しない。

「たけのこ」。マクラではまだショックを引きずっ
ていたようだが、本篇に入って平常心を取り戻す。

春の季節にふさわしい内容の、洒落た噺・・・
喜多八師匠を思い出すなぁ。もうすぐ一周忌。

小太郎「愛宕山」。こちらも30分弱のテンポの良
い噺。いつも思うのだが、小太郎さんの仕草の美
しさと適切さは、さん喬師匠譲りだ。

今回、一八の“尻押し”場面は省略だったけれど、
どんなふうに演るのか、ちょっと見てみたい。

さて、次回以降の企画は、この手順。
①来場者に古典落語の題名を投票してもらう。
②その中から、各自2枚を選ぶ。
③ふたつの題名を組み合わせて、新作を作る。
(原則として、元の噺とは無関係のものになる)

ということで、次回は・・・
小太郎・・「お菊の皿」×「豊志賀の死」
     =「お菊の死」or「豊志賀の皿」
小辰・・・「紫檀楼古木」×「按摩の炬燵」
     =「紫檀楼炬燵」or「按摩の古木」

なんか、めちゃくちゃな新作が出来そうな・・・
不安。・・その次回、7月21日(金)。
posted by JTm at 08:35| 落語 | 更新情報をチェックする

2017年05月03日

2017.5.2 新版三人集@赤坂会館

2017.5.2 新版三人集

演目
一蔵&市弥&小辰    (ご挨拶とトーク)
柳亭市弥        試し酒
  (仲 入 り)
入船亭小辰       青菜
春風亭一蔵       寝床

この三人の組み合わせは、昨年末以来だ。
どうやら、最近、二度に渡って、三人での旅の
仕事が続いたようで、まずはその報告から。

長い長いトーク・・・面白かったが、なんと!
とっておきの一番面白い話が、“隠し玉”で残っ
ていようとは。・・と、これはまだ先の話。

市弥「試し酒」。先月、文蔵師匠のを聞いたば
かり。市弥版は、文蔵師よりもかなり、おとな
しい印象。市馬師匠のお行儀良さをしっかりと
受け継いでいる感じ・・・かな?

小辰「青菜」。今年、“初青菜”は、小辰さんか。
どうやら、5月の声を聞くと、この噺の“解禁”
らしい・・・。

植木屋夫婦の、動物園での見合いエピソードに、
女房目線のひと幕が追加。負けずに言い返す女
房らしくて愉快。

一蔵。まずは“隠し玉”エピソードから・・これ、
たぶん、当分、マクラに使いそうだから、内容
は書きません・・・抱腹絶倒。間違いなし。
お楽しみに!

「寝床」。前日のさん喬師匠に続き。・・ああ、
だけど、同じ噺とは思えない・・・。

なんとパワフルで、ハッチャケた寝床であるこ
とか!

どっちも面白くて、どっちも好きです。
落語のいいところは、その多様性。同じ噺でも、
演者が変わると、まったく印象が変わる・・・

それをすべて、是として楽しむことこそが、観
客の醍醐味でしょう。
posted by JTm at 09:40| 落語 | 更新情報をチェックする